クライアントの個性に合わせたコーチングをするには? #91

最終更新日:2022年9月5日

―― 今日のテーマは「クライアントの個性に合わせたコーチング」についてです。

谷口コーチのクライアントには、これまで様々なタイプの方がいらっしゃったと思います。

性別や年齢ももちろんですが、性格的にも、例えば寡黙な方もいれば、情熱的でどんどん行動する方もいたり、本当に多種多様な方がいらっしゃったと思います。

谷口コーチはこのようなクライアントのタイプや性格の違いをどのように把握されてどのような部分に気を付けたり、違いを持たせたコーチングをされてきたのでしょうか?

谷口:これも全部解説すると多分一日二日要するんですが、簡単にいきましょう。

まず、「どうやってクライアントさんの個性を知るのですか?」というのは、アセスメントというものがあります。アセスメントとはいろんな診断ツールだと思ってください。

コーチング始める時にオリエンテーションというものを行います。これはコーチングを始める前の準備ですね。そこでいろんなツールをクライアントさんに「書いてきてください」というふうに渡します。

その中の一つに自己診断ツールっていうのがあるんですね。簡単に言うと自分の個性診断をしてきてもらいます。まずそうやって知るっていうのがあります。クライアントさんを知るためのツールですね。

アセスメントを使ってわかることとは?

谷口:それで僕は何を知りたいかって言うと、まず、思考特性、考え方の特徴と、行動特性って代表的なのが2つあります。

次に、価値観っていうのがありますよね。何に価値を感じるのか、何を大切だと思うのか、これは動機だったりモチベーションを知ることができます。

次に優位感覚ってあるんですよ。僕たちはゴール達成を支援してるんですが、ゴール達成に絶対必要なのがクライアントさんの成長なんですね。

ということは、クライアントさんが成長するためにどういう学習をしていくのがその人の特徴なのか、これを優位感覚って言います。学習の個性ですね。人によって学習が違うんですよ。

こんなのを知るためにアセスメントをまず使います。これが知る方法の一つですね。

アセスメントを使わないでどうやって知るのかってよく聞かれることがあるんですが、話し方、人との関わり方、話すスピード、抑揚とか結構ヒントになります。

次、使う名詞や動詞。これもヒントになります。

あとはコミュニケーションとってみると反応の仕方ですね。僕がこういうとすごく反応するのか、こういってもあまり反応しないのか、こんなのをヒントにしています。

クライアントの個性に合わせたコーチングとは?

谷口:では相手に合わせてどのように工夫しているのか?

まず、その思考特性や行動特性や価値観が違うので、代表的なのはゴール設定の時に少し相手に合わせます。

例えば、すごく大きなゴールを設定して、よっぽど頑張らないと手にできないなっていうのを設定した方がうまくいく人っているんですよね。

逆に言うと、いや、その遠い先はちょっと絵にかいた餅っぽく見えちゃうので、目先のコツコツしたものをとりあえず一個クリアして一個クリアしてからいった方がいいなっていう人がいるんですよ。

だから個性がわかるとゴール設定がまるっきり違うんですよ。

次にプロセス設計が違うんですよ。

階段がゴールまでにあるとします。ちょっとずつ小さい階段をいっぱいプロセスで作った方がうまくいく人と、3段ぐらいの飛びでボンと大きく行った方がいい人がいて、そういうのにも使ったりします。ゴール設定ですね。

次が、使う時の名詞や動詞が違うんです。好む言葉が違うんですね。

なので相手がわかると、この人はこういう名詞やこういう動詞を使うとすごく受け取りやすいとか、考えがスタートするなっていうのがわかると、相手に合わせた名詞や動詞を使ったりします。

そして、モチベーション源なのが価値なんですね。

例えば、あなたがそれにすごく価値を感じるなぁとか、それやりがいに感じるなぁっていうのを考えたときに、自分が仮説を立てたとか、自分がこうしたらうまくいくんじゃないかなと考えたことが、実際やってみたらその通りになるとか、間違いないっていうの、すごくモチベーション上がりません?

―― すごく上がります。

谷口:上がりますよね?でも、それ全然モチベーション上がらない人がいるんです。

それよりもみんなが仲良くしているとか、穏やかであるとか、ニコニコしてるっていうのがモチベーション上がる人がいるんですよ。あんまりピンと来ないでしょ?

―― はい、ピンと来ないです。

谷口:全然ですよね。このように全然違うんですね。

なので、ゴールや目標の先に、その人に合わせた価値観を目的に持ってくるとすごく頑張るんですね。

なので、モチベーションの時に相手に合わせた価値観を使う、ゴール設定の時に使う、プロセス設計の時に使う、後は会話の時の名詞や動詞を使い分ける、なんていうのをやってるかな。

詳しくは2日間ぐらいの講座でね(笑)!

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