自分の才能が見つかる10の質問 #114
―― 今回は「自分の才能が見つかる10の質問」というテーマで、谷口コーチによるオンラインコーチング形式で進めていきたいと思います。
谷口コーチは、クライアントの才能を見つけたり再発見されたりして、これまで多くのクライアントの方々の活躍をサポートされてこられたと思いますが、今回の「才能」というテーマはいかがでしょうか?
谷口コーチは以前、クライアントの方々の才能を見つけて、その人生を劇的に変えるようなお手伝いが大得意というふうに仰っておられましたね。
クライアントの才能を見つけるのが得意な理由
その1ː「トレジャーハンター」
谷口:自分では得意だと思っています。なぜ得意なのか、理由を改めて考えてみると、イメージは「トレジャーハンター」なんです。
「トレジャーハンター」は、秘宝を見つけるような宝探しの職業です。その前提は、やっぱり好奇心です。それも、人に対してすごく好奇心を持っています。なぜこうなのだろう?ああなのだろう?とか、あの人面白いなとか。
だから、目の前にいる人が宝の山だと思っているので、その宝を見つけるのがすごく好きというのが1つ理由としてありますね。
それともう1つ、この後で解説しようと思っていますが、「才能=幸せ」かというと、疑問点がつくんです。そして、この後で詳しく説明しますが、才能以外のいろいろなものを組み合わせて、人生を劇的にする、いい人生にする、成果をだすためには、「編集力」が必要だと思うんです。
その2ː「編集力」
谷口:簡単にいうと、いろいろな素材を持ち寄って、美味しい料理を作るみたいな感じです。そのためには「編集力」が必要ですよね。これも僕は得意なんです。
編集とは、ゼロから生みだすのではなくて、あるものとあるものを混ぜたら面白くない?みたいな感じです。だから、本を書くのも僕にとっては編集なんです。今まで読んだ本とか、見てきたものとか、いろいろなものを集めてきて、編集すると新しいものになる訳なんですね。
料理がそうでしょう?材料を集めてきて、新しい料理を作っていくんですが、イメージは、「お宅拝見」ではないけど「すみません、お邪魔していいですか?」と言って、冷蔵庫の中を開けたら、「いい材料あるじゃないですか!」って。相手には、「え、これで?」とか言われて。それで、劇的に美味しい料理を作るようなのが得意。
この「好奇心がある」というのと、「編集が得意」という2つが、僕がクライアントの才能を見つけるのが得意な理由の要素だと思います。
―― では、今回はその谷口コーチの得意をぜひ存分に発揮していただきまして、オンラインコーチング形式で、視聴者の皆さんがご自身の才能を見つけたり、再発見するためのお手伝いをするという形をとっていきたいと思います。
では谷口コーチ、宜しくお願いいたします。
谷口:了解です。若松さんからこのテーマを貰って、着眼点がいいと思ったんです。だから、いつかこれだけでセミナーやろうね、面白いと思うよ。
―― ぜひぜひ、宜しくお願いします。
自分の才能が見つかる10の質問
谷口:では、一緒にやっていこうと思います。タイトルには「才能が見つかる」とありますが、そもそも、才能を見つけるのが目的じゃないですよね?
僕たちが生まれてきた目的は、劇的で、豊かで、幸せな人生を送るためだと思うので、そのために才能が見つかって、今後よい人生、豊かな人生を作っていくための考え方について、今日はやっていこうと思います。
だから、今日才能が見つかるっていうよりも、そう考えればいいんだというものが今日手に入るように進めていきますね。
では、視聴者の皆さんに質問1。今すごく「才能」や「個性」という言葉を耳にしますよね。なぜ、そのキャッチコピーである「自分の才能が見つかる10の質問」というテーマに興味をもったの?
【質問1】なぜあなたは「自分の才能が見つかる10の質問」というテーマに興味をもったのか?
―― なぜでしょう?谷口コーチが以前、クライアントの才能を見つけるのが得意と仰っていた記憶があったのがまず1つと、才能や自分探しをされてる方が、年代・年齢に関わらず多いような気がしたというのがもう1つの理由です。
谷口:「自分は何者か」、「なぜこの時代に生まれたのか」、というようなことを考える人が、今すごく増えてきていて、その前提として、物理的には豊かになったけれど。
果たして精神的には豊かかというと、これだけ日本が先進国でも、幸福度は低いといわれるじゃないですか。そんな時代もあって、自分が幸せに生きたいと思った時に、どういう生き方が幸せなんだろうと考える人が増えたというのが、まず1つありますよね。
もう1つは、「多様化」や「個性」の時代だというのがありますね。
僕が育った昭和は「画一性」の時代です。「同じ」というのが価値だったので、皆同じ服を着て、同じ答えを持っていて、言われたことをやる。でも、それは幸せかというと、疑問点がつくじゃないですか。
今は「違い」が価値で、簡単にいうと、自分にしか無いものを発揮して世の中に役に立つときに、僕たちは幸福感を感じるんじゃないかなって。そういう時代背景があると思う。
だからやっぱり、「自分とは」みたいな問いというのは、すごく良いと思います。こういう「多様化」や「個性」の時代だからこそ、自分のオリジナルや違いを世の中に提供したり、発揮して生きていくためには、才能を見つけることが1つのヒントになりますね。
では、質問2いきますよ。コーチングやっていると、いろいろな言葉の専門家になるんですよね。それで、僕は言葉を知らないのが良いコンプレックスだったので、言葉に興味を持つというのをしたんですが、質問は、今日「才能」って使いましたね。
あと、コーチングでは「強み」ともいいます。似たようなので「長所」というのもあります。「得意」「不得意」というのもあります。
「ブランド」というのもありますよね。これらの言葉はよく使うんですよ。簡単にいうと、個性や、人との違いを表すもの、要素だと思うんですね。それらの言葉でさえ、それぞれ別物なんだけど、一緒に考えていこうか。
それぞれの違いが何かというのが、質問2なんだけど、皆さん考えてみてください。
まず、「才能」って何?
【質問2】「才能・強み・長所」って何?
――自分のもっている能力?
谷口:そうそう。で、僕もこのテーマを貰って、改めて考えたら「あの子、才能あるよね」っていいますよね。大抵、子どものことをいいません?爺さんに、「あの爺さん、才能あるよ」って、あまりいわないでしょ?ということは、子どもとか、小さい幼少の頃に周りからよくいわれる言葉ですよね。
それで、何かといったら、持って生まれた特殊能力と言ったらいいんですか、特別な力みたいなことを才能っていうんです。
だから、才能を持って生まれたから「普通それ、できないよね?」みたいなことを、子どもでもできちゃうような人。例えば音楽でいうと、一回聞いただけで弾けちゃう子とかいますよね?ああいう子は才能があるんだろうね、きっと。
だから、持って生まれた、特殊能力、特別な力が才能です。才能は、もしかしたら神様が与えてくれたのかもしれない。でも、その子って、それが自分の才能だと自覚してる?
―― 自覚してる子もいれば、自覚できていない子もいるかもしれないですね。
谷口:ほとんどの子たちは、無自覚で出来ちゃうんですよね。「俺は、頑張って一回聞いただけで弾けるようになる!」と思ったからなれたんじゃないですね。
―― あ、そうですね。
谷口:自然とそうなってるんじゃないかな。本人にとってみたら当たり前なので、そういうものだと思ってください。だから、元々その才能を持って生まれたから、他の人にはちょっと難しいけど、何も意識しなくても出来ちゃうようになる。
分かりやすいのは、一回聞いただけで弾けちゃうピアノ。俺なんか、何回練習しても弾けないもん、ピアノ。弾けるようになるのが遅い人いますもんね。これが、「才能」ですね。
では、「強み」って何?
―― 他社と比較して、みたいな?
谷口:どちらかというと、自分の内側のいろいろなものと比較して強いもの。
―― 自分の中の強み?
谷口:そうそう、自分の中にいろいろなパーツがあって、その中で比較すると強いもの。だから、意味を調べるとよく分からないんですよ。意味は「強いもの」とか出てきてしまうんですよね。
それで、世の中では「私の強み」とか「あの人の強み」とかっていうような言い方をします。
僕はゴルフが好きで、今、「岩井ツインズ」っていう双子の女子プロが活躍してるんですけど、「お姉ちゃんの岩井あきえさんの強みって何?」って、妹がインタビューで聞かれたら、「(お姉ちゃんの強みが)飛距離です」って答えたんです。簡単にいうとたぶん、精度などと比べると、お姉ちゃんの中では飛距離の方が際立っているということなんですね。
ある女子プロは、精度の方が強みっていう人がいます。飛距離は無くて、強みを活かすって。強みの精度を活かした方がいいですよね。
更にいうと、ゴルフだったら飛距離は強みになるけど、飛距離は営業マンの強みになる?ある領域やカテゴリーの中で、それは強みになるというような感じ。
だから例えば、その強みは、仕事なのか職業なのか、立場で出てくるんですよ。分かりやすいようにいうと、就職なんかそうですよ。その強みはどういう職種で採用されやすいか、その職種で生かせるかって考えればいい。
例えば、営業会社があるとしますね。そこで採用されやすいのは、「打たれ強い」っていう強みになりませんか?
―― なりそうですね。
谷口:なりそうですよね。でも、例えばデザイナー。デザインや企画等で「打たれ強い」って強みになりそう?
―― なりそうですね。
谷口:営業会社からしてみたら、計画性があるとか、繊細だとか、想像力があるよりも、まず打たれ強いやつを採用したいみたいな。だから、あるカテゴリーの中で発揮されるもの、これが強みです。
では次、長所って何?
―― 自分が把握している「自分の良いところ」と思っていること?
僕の中では、あるカテゴリーの中ですごく優位になるものが「強み」で、「長所」はただ単に他と比べて優れていたり、長けているもの。
長所でいうと例えば、声が良いとか、背が高いとか、美人とか、やせてるとか。要は、他と比べるとあの人スマートねとか、他と比べると背が高いよねとか。でも、必ずしも長所が良いとは限らないですよね。たまたま他と比べてこうだっていうだけ。これが長所なんですね。
先行こうか。「ブランド」っていうのもよく使う。
その前に質問3ね、「得意・不得意」って何だと思う?
【質問3】「得意・不得意」って何?
―― 意識せずにできることと、できないこと?
簡単にいうと、「得意・不得意」とは、他の人より上手にできるとか、上手くできるとか、すぐできるとか、そういうことなんです。
言葉によって、なんとなく全部意味が違うでしょ?動詞が変わっていくんです。
才能は、どちらかというと発揮するとか。強みは、生かすとか。長所を生かすとか。得意なことを選ぶとか、するとか。
で、そういうものをうまく組み合わせていくと「ブランド」になっていくんですね。
だからブランドって何かというと、他と識別できる総称のこと。ブランドのロゴとかそうなんですね。ブランド人っていうのは、いろいろなものが組み合わさって、唯一無二になっているっていうこと。
じゃあ、こういう人いない?器用貧乏みたいな人。その人って得意なんだよね。例えば、片付けが得意とか、文章にまとめるのが得意とか。それだけを見ると、仕事いっぱいこない?
で、全部単体だと幸せかという質問をしたいんですけど、才能を発揮すれば幸せ?イコールですか?才能単体で。
―― イコールではないと思います。
谷口:そんな気がしますよね。結構食いものにされたりしますね。世の中の欲やビジネスやいろいろなもので。だから、プロスポーツ選手でつぶれるやつがいっぱいいますよね、才能あるのに。食いものにされるとか、消耗品のように使われるとかさ。
僕は、モーツァルトなんかすごい才能があったと思うけど、彼は果たして幸せだったんだろうかっていうとさ、音楽家として。だから、才能=幸せではない気がするね。じゃあ、得意なことだけやるって幸せ?
―― いや、それもそうとは言えなさそうですね。
谷口:なんか違いそうですよね。器用貧乏になりそうですよね、得意なことだけをやってると。
いつも仕事に追われているとか、気がつくと山のように抱えこんでいるとか。
じゃあ、長所=幸せ?
――それも?ですね。
だよね、傍から見るとすごい美人なのに、不幸な人いっぱいいますよね。でも、傍から見ると「あの人は綺麗でいいね」とか思うけどさ、幸せかっていうと・・
じゃ、強みだけを生かすと幸せ?
―― これもイコールとはいえなさそうですね。
谷口:そこがポイントなんですよ。だから、ちょっとアドバンテージはあるかもしれないけど、強みを生かす=幸せかっていうと、ちょっと待てよってなるわけ。コーチングをやっていると、これを考えるんですよ。
じゃ、質問4つめ。なぜコーチは、クライアントが自分の才能に気づいて才能を伸ばすサポートをするのか。才能のところは、強みや長所や得意等を入れてもいいんですけど、簡単にいうと、それを見つけて、それを伸ばすサポートをしていくんですね。それはなぜでしょう?
【質問4】なぜコーチはクライアントが自分の才能(強み・長所・得意)に気づく、それを伸ばすサポートをするのか?
―― やっぱり、さっきから仰っている、クライアントの幸せにつながる方向にっていうところのサポート?
谷口:コーチングのコア・コンピテンシー国際コーチ連盟では、「コーチングとは」みたいな定義が書いてあるんだけど、簡単にいうと、コーチとクライアントがコミュニケーションをとったり、パートナーシップを築いたりする目的は、お互いの可能性や潜在能力を発揮して、創造的で刺激的な人生を作っていくことなんですよ。
簡単にいったら、パートナーシップでも、コミュニケーションでも、コーチングでも、こうやって関わることで、お互いの可能性や潜在能力を開放し、それによって創造的で刺激的な人生を作っていく。
一言でいったら、お互いにいい人生とか豊かな人生を作っていくっていうのが目的なんです。
そのために可能性を発揮したり、潜在能力を発揮したり、要は、才能、得意、特技、強み、長所などをうまくかけあわせれば、刺激的で創造的で、可能性を発揮して豊かな人生を送れるんじゃないかということなんですね。
簡単にいうと、いい人生を作るための素材なんですよ。ただ、単発だと幸せかっていうと、どうもクエスチョンマークがつくから、どう編集するといい人生だろうっていうのを考えるのがコーチなんです。
それを上手く一緒に料理していく。それで編集する。簡単にいうと、作っていくっていうこと。
じゃあ一緒に考えよう、質問5。豊かな人生ってどういう人生?
【質問5】豊かな人生とはどういう人生か?
―― 人によって全然違うと思うんですけど、先ほどコア・コンピテンシーの話があって、刺激的でっていうような話が出たと思うんですが、豊かっていうのがその刺激・変化って言ったらいいんでしょうか、いろいろある方が豊かだなと私は感じます。
谷口:いいですね、ありがとうございます。
いいんですよ、定義なんかどうでも。一つの見方として、僕たちは社会生活を営んでいるので、その中で豊かさを結構感じる。中には仙人みたいに山奥に引きこもって、熊と一緒に暮らしてて豊かっていう人もいるかもしれない。
まぁ、僕たちは往々にして社会生活を営んでいるので、人間社会で生きていますね。その中で一つ要素があるのかなと思うのは、経済的自由と精神的自由の相互をいい塩梅で持ち合わせている生き方のような気がする。
片っぽだけで豊かが幸せかしら。えらい金持ちいますよね。でも、精神的自由はない。
―― それはちょっと辛そうですね。
谷口:精神的自由はすごくある。でも、経済的にはゼロ、もしくはマイナス。
―― それはちょっとバランスが悪そうですね。
谷口:だから、経済的自由と精神的自由の、その人にとってのいい塩梅。どっちがウェイトが高いっていうのはありますよ。例えば、宗教家なんてのは、すごく精神的自由を手に入れているのかもしれない。でも、経済的自由はそこそこでいいですよっていうのもあって、バランスは人によって違うと思うんです。
経済的自由と精神的自由の、その人にとってのいいバランスが高まっていけば、両方とも上がっていけば、掛け算だから、すごくいい人生の度合いが大きくなる。
じゃあ質問6、経済的自由って何だろうね。
【質問6】経済的自由とは何か?
―― お金の心配を全くせずに選択できる。
谷口:そうそう、決められるってことでしょ。
だから、例えばあんなことしたいなとか、こんなもの欲しいなとか、こんなふうになりたいなっていうふうな要望に制限がなく、それを叶えられる。
だから、やっぱり収入が少ないとそれに制限がかかる訳ですね。行きたいところにも行けないし、欲しいものも買えないし、なりたいことにもなれない、人に強制されるような。ある程度、したい、得たい、なりたいに制限がなくなっていく状態かな。
で、正に、僕でいうとね、ある時からなんか欲しいなと思った時に値札をほとんど見なくなったんですよ。経済的自由が手に入ってきた状態かなと。時々買った後にびっくりする、こんなにするの?みたいな。そういう状態ですね。
じゃ、その報酬とか値段はどうやって決まるのかって考えるのが質問7です。自分の値段はどうやって、自分の収入はどうやって、どういう基準で決まっていくと思う?
【質問7】自分の値段・収入はどう決まっていくか?
―― ある程度、比較・違いっていう先ほどの部分とか?
谷口:で、これも考えて欲しいんですけど、「収入とは」という信念を考えたとき、まず、なんらかの社会活動をしているので、それによって対価を得ている訳ですよね。
若松さんだったらこういうプロデュースとか。僕だったらコーチングとか。本を書くんだったら文章を作るとか。
<自分の値段・収入が上がる理由①>
社会の中で、自分が仕事としていることがいかにうまくできるか。
これで、収入は上がると思うんです、うまくできると。
次、
<自分の値段・収入が上がる理由②>
誰よりも上手くできるか。
あの人は他のコーチよりずば抜けているねってなったら、収入が上がりますよね。
他に、パソコンでもずば抜けていたら。他の人よりも、ちょっと上手になるだけで仕事は来ますもんね。コーチングがちょっと上手くなると、要はクライアントでしょ。次に、他のどのコーチよりも上手くコーチングできるとボンと上がるじゃん。
だから、上手くできるか。次に、他の人よりも上手くできるかです。
<自分の値段・収入が上がる理由③>
他に代わりがいない。
これは希少価値なんですね。いくらでも代わりがいるっていうのを「コモディティ」っていって、要は、値段は下がってきますよね、いくらでも代わりがいると。代わりがいる商売って、ダンピング合戦ですね。回転寿司なんてそうですね。
でも、他のどのお店よりも美味しくて、そこでしか食べられなかったら、たぶんそのお寿司屋さん、値段書いていないですよね。そういうふうになってくる訳ですね。いかに他に代わりがいなくなるか。
<自分の値段・収入が上がる理由④>
最後が、どれだけ多くの他の人の利益を生み出せるか。
その段階になってくると、自分の値段や報酬って上がってくるんですね。ここと、特技・強み・長所・才能って、どの段階でどうって、何か因果関係ありそうじゃないですか。
いかに上手くできるか、「得意」ってことですね。
で、いかに他の人より生かせるかっていったら、たぶん「才能」とか。音楽家でもね、才能を発揮したらいいんじゃないかなって思いますね。
で、いかに他に代わりがいないかっていったら、そこに「長所」が加わってくる。
最後に、いかに他の人に利益をもたらすかっていうと、だんだん「ブランド」が立ってくるみたいに。だから、この段階を僕たちコーチは踏んでいくんです。
これを1つだけ伸ばそうとすると、結構疲弊するクライアントがいるんです。だって、ウェブデザインが得意で、じゃあ、それで食いましょうとかっていったら、寝る間もないような人いません?
―― いそうですね。
谷口:いそうだよね!まず、上手・得意なものをやったらいいですね。で、そこに才能や長所が加わってくると、他の誰より上手くできるようになってきて、それがブランディング化してくると代わりがいなくなってきて、それをより多くの人に提供できて喜んでもらえるようになると、ボンボンボンと経済的に上がるでしょ。
だから、この段階でさっき言った得意・特技・才能・長所・強みをどうやって編集するとブランドになるかっていうことを考えるんですよ、コーチって。料理人みたいな感じね。
どれか単体じゃ、だめってことです。強みだけでもだめだし、長所だけでもだめだし。
で、上手く編集すると際立ってくるんです、その人も。もうそうやってボンボンボンって。まず経済的な自由が第一に手に入る。でもそれだけじゃ幸せじゃないでしょ。
じゃ、次に質問8、精神的自由って何?
【質問8】精神的自由とは何か?
―― 自立?
谷口:そうだと思う。反対は依存だもんね。例えば、会社に依存してなきゃだめとか、パートナーの収入に依存してなきゃだめとか。本当は別れたいのに別れられない。
だから、依存状態と自立状態の割合のような気がします。僕たちは社会に依存しているので、依存ゼロではないね。やっぱり国家とか、法律とか、ルールとかで守られているから。
依存の割合が圧倒的に多くて、自立が少ないとたぶん不自由。でも、依存がだいぶ少なくなって、自立できていると自由かな。
あと、建前と本音ってないですか。
【質問9】本音と建前のバランスとは?
―― あります、はい。
谷口:建前でずっと生活していると、精神的自由な感じはする?
―― いや、ちょっと辛いですね。
谷口:でも本心の割合が多かったら?
―― それもちょっとバランスが悪いような気が。
本心だけだったら大変だもんね。人殺したいとか思って、本当にやったらだめだけどさ。
だから、より本心、本音。よく、あるがままとか、ありのままとかっていうのは本心。それでいていいってふうになると、精神的にも楽になる。あとはやっぱり、決定権が自分にある、自分で決められるってことですね、人に決められるんじゃなくて。
不自由なのが牢獄とか。牢獄だと、全部自分で決められないよね。起きる時間も、寝る時間も、場所も、洋服も。だからいかに決定権、選択権が自分にあるかみたいな感じだと思うんですね。で、さっき言った「得意・上手くできる」だけだと、結構、選択権が他人側にある感じがしません?
―― そうですね。
谷口:たとえばクライアントだったり、仕事くれる人だったり、会社だったりとかあるでしょ。いかに上手くできるか、誰よりも上手くできるか、他に代わりがいないかっていうと、選択権や自立って、結構自分側に寄ってくる感じがするの。
で、唯一無二になって、多くの人に価値を提供できるようになると、結構自立してて、要は本心に沿って生きてて、選択権の割合が結構自分にある。僕は嫌な仕事やらないもんね。
―― すばらしい。
谷口:前は、やっていましたよ。
こういうふうになってくると、さっき話した収入のレベルと一緒で、得意なものと、才能が発揮できていることと、強みを生かしていて、それが掛けあわさってブランディングになっていくと、経済的な自由と精神的な自由の2つが手に入りやすくなるんじゃないかと思うんですね。
で、本当の幸せのために大事なのが、その今取りくんでいることが、大好きかどうか。
―― そうですね。
谷口:だって、一回聞いただけでピアノが弾けちゃう人が、もしピアノが苦痛だったら。
―― それは、得意だけど、ちょっと苦痛ですね。
谷口:好きで仕事していくっていうだけではだめなんですけど、好きだけでは足りないんですよね。そこには、さっき言った才能も、強みも、得意や長所も、いろいろなものが編集されてくるんだけど、でも、そこに大前提として、やっていることが大好きか。
幸せだと思いますよ。だって、朝起きた時からわくわくしてんの!
―― すばらしい。
谷口:大好きなことで、得意で、自分がそれが才能があって発揮できていて、多くの人が喜んで。これはたぶん結構幸せかな。大事なのは、それが大好きかということ。
そうすると、今みたいに、経済的な自由と精神的な自由のある豊かな人生が手に入る。
才能とか得意とか長所とか強みとかが上手く編集されてブランドになっていく、ブランド人になっていくと、段々とそういう人生が手に入ってくる。
で、ここまでが大前提で、まだ見つかっていないんですよ、才能は。
ただ、こういう考え方を自分でもっていたり、コーチングするコーチがこういう考え方をもっているとトレジャーハンターになるし、名編集者になっていくコーチになると思うんですね。
では、最後です。どうやって才能を見つけるのかと。
得意とか長所くらいは結構本人で気づいているんですよ。強みとか才能って、結構本人が気づかない、当たり前だから。本人にとっては特別な事じゃない。だからどうやって見つけるかは、人に見つけてもらうしかない。
―― 人に見つけてもらう?
T谷口:だって、「〇〇ちゃんって、すっごく才能あるよね?」っていうのは、周りの大人が言うの。
本人は思っていない、「へ?」みたいな。きょとんとして。
だから、周りに見つけてもらう。人に聞くっていうのも方法なんだけど、やっぱり、トレジャーハンティングと編集が得意なコーチと一緒に、その才能を探す旅に出たらいいと思う。自分じゃ見つかんないと思いますよ。
―― 結構難しいと、自分では。
谷口:そりゃ難しい。なぜかっていうと、無意識レベルだから。
得意とか長所は結構自覚しています。自分背が高いって自覚しているでしょ、好きか嫌いかは別として。自分これが得意っていうのは結構自覚している。手が器用とかも。
なので、才能や強みは人に見つけてもらう。コーチは、それをするのが仕事の1つでもあるんですね、クライアントは自分で見つけられないから。
じゃ最後、10個目の質問。コーチはそれをどうやって見つけるか。
【質問10】コーチは、才能や強みをどうやって見つけるか?
―― どうやって見つけるんですか?
谷口:代表的な方法は、いろいろあるんですよ。アセスメントやってもらうとか、自分を棚卸ししてもらうとかあるんですけど、それは、「質問」なんです。
どういうことを質問していくかっていうと、本人が気づいていないんですけど、その才能や強みが見つかるところがあるんです。それが、その人のストーリー。
「小さい時に何に夢中になってたの?」とか、「時間を忘れるくらい楽しかったことって何?」とか、「よく周りの人から、〇〇ちゃんってこうだねっていわれたことない?」とか。
その人のストーリーを聞くのが、僕は大好きなんです。
だってそこ、宝の山なんだもん、ストーリーが。で、それをコーチが質問で見つけていきます。
ということで、今日は10の質問って、これだけでセミナーができそうな気がするね。
だから、どうしてもコーチングでは勉強するんです。
強みを生かすとか、才能を発揮するとか、長所を伸ばすとか。で、僕は、自分でもそうだったんだけど、単体で幸せか?器用貧乏とか言われたことあるんですよ、僕。降ってくるんですね、仕事が。
自分が本当にやりたいことができないし。得意だから、そこそこ評価はされますよ。
そういったところが分かってきたので、今日このテーマをもらって、この10の質問。
だから、好きで夢中になっていて周りの人からも言われていた、それを自分の物語の中から見つけたらいいんじゃないかな。
そのためには、トレジャーハンティングが得意なコーチで、更に編集力が得意なコーチ(それ僕の事)と一緒に宝探しの旅に出ることをお勧めします。
ということで、今日はこんなんで役に立ちますかね。
―― はい、ありがとうございます。
この先がすごく気になるので、大前提がすごく大事だというのを今日教えていただいて、良く分かったんですが、正にトレジャーハンティングが上手な谷口コーチにコーチングして欲しいと、視聴者の皆さんも思っている方が多いと思いますので、是非またお願いします。
谷口:改めてセミナーもやりますか。
―― 是非宜しくお願いします。ありがとうございます。