プレゼンスを高める方法をマスターコーチが解説! #60

最終更新日:2021年11月11日

―― 今回は「プロコーチのプレゼンス」です。

谷口コーチはいつもプロコーチとして高い報酬を得たり、クライアントに成果を出してもらうには、コーチがプレゼンスを高めていくことが重要だと言われていると思います。
そもそも、プロコーチのプレゼンスとは何なんでしょうか?
そして、プロコーチとしてのプレゼンスを高めるにはどうすればいいのでしょうか?

谷口:いい質問ですね。まず「プレゼンスとは?」でいきましょうか。

プレゼンスとは?

谷口:プレゼンスという言葉は、あんまり日常では使わないかな?僕たちコーチの中では、国際コーチ連盟のコアコンピテンシーという行動規範のようなものがあるのですが、そこでは一番最初に「コーチのプレゼンス」という言葉が出てくるんですね。

プレゼンスをそのまま日本語にすると、「存在感」とか「影響力」と置き換えるとわかりやすいと思います。コーチの存在感、コーチの影響力というふうに置き換えて考えてみてもらうとわかりやすいと思うんですけど。

僕たちの周りには、その人と一緒にいるだけで、何かいい影響を受けて自分もいい状態になれるような人もいれば、悪い影響を受けるような人もいるんじゃないかなと思うんだけれど、あなたの周りにも、その人といるだけで何かいい感じがする人と、その人といると何か嫌な、悪くなるような感じの人がいませんか?

―― そうですね。思い当たるような気はします。

谷口:いますよね?もっというと、いろんなコミュニティや集団があるじゃないですか。このコミュニティにいるだけで自分もいい影響を受けていい状態になれるっていうコミュニティもあれば、このコミュニティの中にいると何か悪影響を受けるな、自分がどんどん悪い方向に引っ張られるな、みたいなのも経験している人が多分いっぱいいると思うんですね。それが個人やコミュニティのプレゼンスなんです。影響力になるんですね。

なぜプレゼンスが報酬に繋がるのか?

谷口:では、なぜそれが報酬に繋がるかというと、まずプレゼンスをレベルに置き換えてみましょうか。

人に対していい影響力を及ぼせるプレゼンスがレベル1の人と、すごくいい影響力を与えられるレベル10の人がいるとしたら、もし自分がコーチをしてもらうなら、どちらの人をコーチに付けたいですか?

―― もちろんレベル10ですね。

谷口:10だよね!でも、例えばレベル1の人は3000円でコーチしてくれるとしましょうか。一方レベル10の人は10倍いい影響力を与えるんですけど、実は3万円なんです。これだったら、どっちの人をコーチに付ける?

―― レベル10の人です。

谷口:そう?3万円でも?

―― はい。

谷口:っていうことですよね。僕たちはやっぱりその価値に対価を払うんですね。それだけいい影響力を与えてくれる人だったら、これぐらいの対価を払っても全然安いもんだ、って人は思うんです。なので、プレセンスが高い人は報酬が高くなるし、

あと「つるみの法則」って言うんですけど、例えば、「プレゼンスがレベル1の人、3000円です。プレゼンスがレベル10の人、3万円です。」と言って、そこに集まってくるクライアントさんのレベルと言ったらいいのか、質と言ったらいいのか、それは同じだと思う?違うと思う?

―― 違いますね。

谷口:違いそうでしょ?これを「つるみの法則」って言うんですね。レベル1のプレゼンスで3000円の人に集まってくるクライアントさんと、レベル10のプレゼンスで3万円のコーチング料を払ってでも夢をかなえたいというクライアントさんだと、クライアントさんの質が違ってくるんです。

そこで、こういう言い方をしたらどうかと思うんだけど、どっちのクライアントさんの方がコーチングしやすいかわかります?

―― やっぱり高いプレゼンスで集まってきた人の方が絶対コーチングしやすいと思います。

谷口:そうなんです。コーチングしやすいんです。簡単なんです。自分のプレゼンスが低いと、低いクライアントさんが集まってくる。するとその人をコーチングするのってすごい大変なんです。だったらレベル10の人をコーチした方が簡単じゃないですか?お医者さんで言ったら、治る人を見た方が治癒率って高くなるみたいな感じなんです。

なのでプレゼンスとクライアントの質と、あとは報酬が全部変わってくるということなんですね。ですからコーチはプレゼンス。でもプレゼンスって最初から高いわけじゃないんですよ。どんどん高め続けて行けるんですね。

プレゼンスを高めるには?

谷口:「じゃあどうやるか?」っていうことですよね?では絵を書いてみようかな。これ見ている人も、手元に書くものがあったら書いてみてください。

大きなピラミッドのような正三角形を書いてもらえます?それを6段に切ってもらえるかな?そして一番上に「人生」って書いて欲しいんですね。

一番上に「人生」。その下に「人格」って書いてください。プレゼンスって人格なんです。どういうことかと言うと、「自分はこれだけ影響力が高いです。」って自分で言うんじゃなくて、周りの人が、「あの人は周りにすごくいい影響を与えるね。」って言う。人格って周りの人が決めるんですよ。

だってそうでしょ?「あの人は誠実な人だ。」とか、「あの人はいつも明るいね。」っていうのは周りが決めるでしょ?なので自分で決めるんじゃないんですね。ですのでこの「人生」は「人格」で決まる。

では「人格」って何で決まるかと言うと、下に下がっていきますね。まずその下が、「習慣」って書いて欲しい。習慣っていうのは、無意識で繰り返される行動のことを習慣って言いますよね。

その下に「行動」って書いてもらえますか?そしてその下に「考え」や「思考」と書いてください。その下に「セルフイメージ」です。

これによって全部わかってくると思うんだけど、高いプレゼンスや高い人格を備えたければ、その人格にふさわしい習慣を身に付けるっていうことですね。そしてその習慣を身に付けるためには、日々意識的な行動を起こす。

その行動を起こすためには、考え方ですね。代表的なので言うと、すごく主体者的に考える人もいれば、物事が起きたときに被害者的にとか、批判者的に考える人もいますよね。なので考え方や思考。その思考ってセルフイメージで出来上がるんですよ。

例えば、今度は下からいくと、自己受容、自己信頼、自己尊重っていうセルフイメージの人と、自己否定、自己不信、自己卑下、自分嫌い、自分信じられない、自分をないがしろにしている人で、考え方や思考は一緒だと思う?

―― 違います。

谷口:違いそうでしょ?なので、自己受容、自己信頼、自己尊重のセルフイメージを持ってる人は、「あぁ、大丈夫。何とかなる。」とか「こうすることがいいことだ。」みたいに考えるわけですね。なので行動、その考えに沿って行動を起こしていくわけです。

例えば、人の時間は奪ってはいけない、時間とはその人の命そのものである、という考えを持っていたら、時間に遅れるってないよね?その人の時間を奪うような遅刻なんかしないと思う。

毎回何か約束をすると、必ずそれを守るし、時間を決めたら時間通りに来る、ということをずーっと繰り返しているとそれがその人の習慣になるわけですね。そうすると、周りの人からは「あの人は誠実な人だ。」とか、「信頼がおける人だ。」という人格になるわけです。

あと、自分は何でもできる、人には無限の可能性があるって考えてたら、いろんな挑戦しません?

―― そうですね。

谷口:それが行動だよね。それをやっていると、「あの人はすごく夢をいつも持って、挑戦をし続けて、可能性を追求してる人だ。」って周りの人が思う。そして「私もあの人みたいになりたい!」と思うと、人が集まってきたりするじゃないですか。プレゼンスってこれでできるんです。

なので、例えばこの人格、プレゼンスを高めたかったら、どんな習慣を持てばいいか、どんな行動を起こせばいいか、どんな考え方をすればいいか、どんなセルフイメージを持てばいいか、っていう風に、これをどの段階から自分は取り組めばいいかって考えるといいんですね。

代表的なのが、セルフイメージをアップしたりとか、信念・信条を自分で決めたりとか、自分の行動、何をするっていうのを決めて、それを繰り返しやって習慣にしていけば、きっとプレゼンスは高まっていくんじゃないかなって思っています。

なので、僕はプロコーチをよくコーチしてるんですけど、結構これがテーマになります。プレゼンスを上げる、信念・信条を決める、成功習慣を身に付ける、そして自らも夢を追いかけるっていうと、プレゼンスが高くなって、結局クライアントが集まってくるみたいな感じね。これで答えになったかな?

―― はい、とても勉強になりました。ありがとうございました。

谷口:よかったです。では、これを見ていただいている視聴者のみなさんにも、ちょっとイメージが湧くように考えてもらおうと思います。

谷口コーチからのあなたへの質問

Q1.プレゼンスが高い人と思う人は誰ですか?

谷口:まず、この人はプレゼンスが高いと思う人、いい影響力をすごく人に及ぼす、簡単に言うとプレゼンスレベル10に近い人を、みんなから教えて欲しいんです。過去の偉人でもいいです。歴史上の人でもいいですし、現代の、例えばタレントさんとか経営者だったりとかスポーツ選手とか。それ以外にもいろいろいますよね?

このような人で、この人はプレゼンスが高いなぁって思う人をぜひ教えてほしいんですね。僕がパッと思い浮かんだのは、吉田松陰とか坂本龍馬は高そうな気がしない?ね?根拠なくていいから。そして、もう一つぜひ視聴者の皆さんに教えてもらいたいのが、

Q2.この人がコーチなら自分の夢は叶いそうだなと思う人は誰ですか?

谷口:この人が自分のコーチとしてついてくれたらすっごくいい影響を受けて、この人がコーチなら自分の夢は叶いそうだなっていう人も教えて欲しいんです。一緒だったら一緒でいいですね。

この人はプレゼンスがすごく高そうだな、この人がコーチについてもらったら自分の夢は叶いそうだなと思う人を、ぜひぜひいろんな視点でここのコメント欄にいっぱい書いてみてください。思いがけない人が上がってくるのを楽しみにしてます。

 

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