コーチング起業で失敗しない!【プロコーチの事業計画】 #61

最終更新日:2021年11月15日

―― 今回は「プロコーチの事業計画」です。

多くのコーチが企業に失敗している要因の一つとして、谷口コーチはいつも事業計画を挙げられていると思います。

プロコーチとして事業を軌道に乗せるために事業計画を作っていく中で、どんなことを考えて、どんな内容のものを作成すればいいのでしょうか?

谷口:これ、僕はすごく重要だと思うんです。いろんなコーチングを学ぶ場所があるんですね。

コーチングを学んでプロコーチになりたいっていう人はいっぱいいますし、プロコーチになりたくてコーチングをいろんなスクールに学びに行く人がいっぱいいるんですが、事業計画を教えてくれるコーチングスクールって、僕が知る限りないんですよね。

なぜプロコーチになって上手くいかない人がいるかっていうと、コーチングを習ったらプロコーチになれるって思っちゃうんだろうね。

僕は飲食店をやりたかったんですね。喫茶店だったりケーキ屋さんだったりバーとか、そういうのもいいなぁ、レストランとかいいなぁって思うんですけど、よくあるのが料理が好きだからってお店を開いちゃう人がいるんですよ。飲食店って、大体90%以上つぶれるんですね。たぶん事業計画立てないんだろうね。

不動産屋さんから「ここいい物件ですよ!」と言われて、「あぁ、いいね、ここなら!」みたいに選んで、自分は料理が好きだからって飲食店を開くと、大抵上手くいかないんですね。それと似たようなものなんですけど、ちゃんと事業として考えたらいいよって思うんです。

まず、とにかく「生業」なんですね。事業なんです。コーチも。一人だけど。

コーチ業なのか、もしくは人材開発業なのか、その業を事業としてちゃんと成り立たせないといけないんです。そのために僕は事業計画を立てましょうって言ってるんですけど、じゃあ事業計画って何でできているかっていうのがわかんないんですよ。

調べれば、事業計画書のひな型とか書き方とか出てくるんですが、でもそれは書き方であって、まず自分で事業計画を構成している要素を明確にして欲しいんですね。

事業計画を構成している要素とは?

谷口:まず、その事業を行う上で一番大事なのが「目的」です。

―― 目的。

何のためにするのか。その目的があいまいなんですね。ちなみに僕の会社名は「株式会社コーチセブンピース」っていうんだけど、ホームページを開いてもらうと、ミッションやビジョンっていうのが書いてあるんですね。

なぜ僕はコーチ業をやってるかって言うと、インディアンの教えっていうのに刺激を受けたんです。セブンジェネレーションっていう考え方があって、「7世代先の子どもたちのことを考えて今を生きなさい。だから自分だけのことを考えてちゃだめよ」みたいな感じ。それで「7」という数字が僕は好きなんですけどね。

なので僕の株式会社コーチセブンピースは、7世代先の子どもたちの世界に、豊かなコミュニケーションの環境を残していく、それが僕の事業の目的です。

じゃあどうやって?というと、コーチングだったり、コミュニケーションのトレーニングだったり、企業研修だったりっていう方法が出てくるわけですね。

なのでまず1つ大事なのが「事業の目的」です。事業をする目的ですね。

それを明文化したのがミッションやビジョンです。僕も事業を興すとき、いろんな会社のミッションやビジョンを探しました。代表的なのは、当時リッツカールトンホテルとかディズニーランドのオリエンタルランドとか。そういう会社の理念みたいなものをいっぱい見たんです。

ミッションは「理念」、事業をする理念になります。そして「ビジョン」。どういうビジョンを描いているか。そしてそれは何のためにやるのか。これが明確になってきます。

次に、「サービスを明確にする」んですね。

―― サービスを明確にする。

谷口:僕たちでいうとコーチングとか。商品でいうと、企業研修だったり、講座とか、いろいろあるんでしょうけど、どんなサービスや商品を事業として提供していくか、です。

次に、そのサービスを市場が手にするわけですね、よくいうお客さんが。そのサービスを手にした人が得られる利益を明確にする利益=ベネフィットって言うんですけどね。

僕の場合でいうと、僕のコーチングを買ってもらうって言ったらわかりやすいかな。それを買ってもらったら、そのお客様は夢の実現とその夢に向かって進んでいくことで自己成長し、それによって刺激的で豊かな人生が手に入る、みたいなのがベネフィットなんですね。というのを明確にする。

次に、自分の商品やサービスを受け取る顧客層を明確にする

―― 顧客層を明確にする。

谷口:例えば、この宣伝面白いなと思ったのが、ライザップさん。宣伝に出てきてるのはシニア層なんですよ。自分たちのサービスの顧客が明確になってるわけですね。シニア層って。

で、その人達に何を?というと、まだまだ健全な肉体とか、動ける体というものが、ライザップのサービスを受けると手に入って、体が軽くなるとか、動けるようになるとか、体力がつくとか。

そうするとベネフィットっていうと、人生が豊かになる。例えば、運動ができるようになったり、ゴルフがまたできるようになったり、好きな登山だったり旅行だったりができるようになる。そうすると豊かな人生が手に入ります、みたいにわかってくる。

なので、この「誰」っていうのを明確にする。自分のコーチングを受ける人は誰か。これをコーチングの対象というんです。で、「誰」と「何」です。コーチングの対象は「誰」と「何」

僕が最初に事業として考えたのは、僕が一番自分の強みや経験を活かすとしたら、コーチングの対象はまずセールスマンでした。明確なんです。

そして「何」は、自分のセールスの目標達成だったりとか、自分の収入のアップだったりとか、というのが「何」になるんです。このコーチングの対象も明確にする。最初ね。

そして次が「収支計画」です。

―― 収支計画。

谷口:ただコーチングの値段だけを決める人がいるんですよ。そうじゃなくて事業だから、総売り上げ計画って必要ですよね?

そして今度は収支ですから、コストの計画も必要ですよね。どれぐらいの経費が掛かって、どれぐらいの売り上げが上がって、収支が年間でどれぐらい成り立つかという、その収支計画ですね。だから自分の商品の値段はいくらですよ、みたいなことも考えた方がいいと思います。収支です。

次に市場」です。

―― 市場。

谷口:競合とか市場はどうなんだっていう、そういった調査。そんなのが全部入ってくると「事業計画」となります。あんまりこういうのを考えないよね。

―― 確かに。

谷口:多くの企業は、それをちゃんと形にして、提出物にして、それを銀行に持って行ってお金を借りるんです。僕たちはお金借りなくても起業できちゃうから。だから考えない。

でも普通事業やる時って最初は資本が必要ですよね。だから銀行にお金借りに行くわけです。その時にこれらが明確じゃないと銀行さんお金貸してくれないんですね。

なので、そういった事業計画書は書かなくてもいいけど、今挙げたものは最低考えて、ちゃんと明確に明文化しておくのを僕はおすすめします。これで答えになったかな?わかったかな?

―― はい。とてもよくわかりました。

谷口コーチからあなたへの質問

あなたが好感を持てる会社を見つけて、その会社の理念やビジョンをコメント欄で教えてください

谷口:まず僕が最初にやったように、いろんな会社の企業理念だとか、ミッションだとかビジョンだとか、その企業の目的だとかを調べるのをお勧めします。するとすごく参考になります。

僕も自分の好きな会社をいっぱい調べたので、ぜひ視聴者の皆さんにも考えてもらって調べて欲しいので、この会社好きだなぁ、この会社好感持てるなぁっていうところ、いっぱい見つけて欲しいんですね。そして、その会社の、この理念やこのビジョンはすごく共感するなぁっていうのを、ぜひこのコメント欄に書いて欲しいんです。

例えば、僕が一番最初に調べたのだと、リッツカールトンホテルのクレドの中に、「お客様が紳士淑女であるならば、私たちも紳士淑女である。」みたいな従業員に対するメッセージがあるんですけど、「これカッコいいなぁ。僕もサービス業やってたけど、こういう気持ちでサービスをやれたら誇らしく思えるし、自分の仕事に誇り、プライドも持てるし、やりがいも感じるだろうなぁ」と思った。すごく共感したんですね。こんなのをいっぱい探して欲しいんです。

「この会社のこのビジョンや理念がすごく共感する!」みたいなのをぜひぜひここに書いて欲しいんです。それをいっぱい挙げてみてください。楽しみにしてます。

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