コーチ選びの基準を教えてください #38

最終更新日:2021年2月12日

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谷口コーチに質問する

── 今日は「ザ・コーチTV」の視聴者の方からいただいた質問に谷口さんに直接お答えいただきたいと思います。

匿名希望さんからのご質問です。

いつも楽しく視聴させていただいています。ありがとうございます。

唐突な質問ですみませんが、

谷口さんにもコーチはいらっしゃいますか?

または、以前にいらっしゃいましたか?

一流のコーチになるには、コーチングをすること、コーチをつけること、学び続けることと仰っていたと思います。

自分にコーチをつけるのであれば、どんな基準で選んだら良いのか?

また、それは自分のステージによっても変わってくると考えていますが、谷口さんがどうされているのか、どんな方をコーチにつけていらっしゃるのかを教えていただければと思います。

よろしくお願いします。

というご質問なんですが、谷口さんいかがでしょうか?

谷口:コーチを学ぶ、コーチを付ける、コーチをする、この3つをやっていくのが一流になる道だっておっしゃっていたので、きっとこの方は一流のコーチを目指している方だと思います。

コーチングをただ勉強しているだけではなくて、自分も一流のコーチになりたい、という前提の質問だとすると、いくつかあるんですが、例えば、僕がコーチを付けていた時の話を先にお話ししようかと思うのですが、

自分のロールモデルになるっていうか、自分の先に、自分が目指している道を歩いている人をコーチにしました。

誰を選ぶか?

#1 自分のロールモデルになる人をコーチに付ける

谷口:まず、コーチになり立ての頃ですね。2002年の暮れから2003年は、僕はまずプロコーチとして起業する(ことを目指していました)。

なので、選ぶとしたら、プロコーチとして独立起業してプロでやっている人。自分がそうなりたいから、すでにそれを実践している人。

もう一つが、コーチングのトレーニングも始めたんですね。トレーナーとしてコーチングを教える側にもなっていたので、そういうトレーナーもやっている人。

そういう人を「メンター」って言うんですけど、自分が歩きたい道の先をすでに歩いている人。同じ道をですね。

自分が目指しているゴールがありますね?起業する、プロコーチになる、もしくは、コーチのトレーナーになるっていう。

そのコーチ自身はその経験をしている。私はこうだったよとか、私はこうしたらうまくいったよみたいな、リソースの一つにもなるんですね。

これを「メンター」といいます。なので「メンター」という基準で結構選んでいました。

次に、僕は国際コーチ連盟の資格ホルダーを、資格の合格を目指していたんですね。それも最短で。

一応、最終到達点は、国際コーチ連盟のマスターの資格を目指していましたので、その時に付けていたコーチは、マスターの人をコーチにしていました。

というふうに、自分が目指している状態をすでに到達している人っていうのが自分の基準でした。これが一つ。

その中にも、息が合うとか、相性が合うとか、馬が合うかありますよね?それは選ぶ基準でした。

次に、僕は執筆をしました。2007年から「本を書きたい!」って言いだしたんですね。「ザ・コーチ」が世の中に出たのが2009年。

普通は、出版が決まってから執筆って始めるらしいんです。

簡単に言うと、出版社に企画が通ってからバーッと書き出す。それまではコンテンツだけ、こんな内容の本ですよ、みたいなのね。

僕、逆だったんですよ、知らなくて。先に書き出した。執筆から始めたんです。

── そうだったんですね。

谷口:なので、2007年からは執筆専用のコーチを一人付けました。

#2 ブレーンストーミングの相手をコーチに付ける

谷口:これはどういうことかというと、自分の創造力やアイデアをどんどん、イメージを作ったり、具体的にしたり、広げたり、簡単に言うと、ブレーンストーミングの相手みたいな。

優れた創造主には、優れたコーチ的な話し相手がいたらしいんです。

例えば、岡本太郎さんとか、エジソンとか、アインシュタインとか、そういう言われる人にはちゃんと話し相手がいたらしいんですよね。

だから、そういう意味で、僕も創造者、執筆者として、「こういうイメージなんだけどさ~」、「こういうストーリーなんだけどさ~」、みたいに話し相手になってもらう人を付けました。

それとは別に、事業(コーチング業)をまだ拡大していきたい、っていうのもあったので、その時は、二人付けていました。

ブレーンストーミングの相手、と事業拡大用のコーチみたいな形で、目的別でコーチを付けていましたね。

#3 目的に合わせてコーチを付ける

谷口:あと、世の中のいろんなプロコーチの人達も、得意分野みたいなのがあるんです。

そういう「事業展開とか、事業拡大をテーマにするコーチングが得意」とか、「そういうクライアントをいっぱいやっていますよ」っていう人を選んだり、「ブレーンストーミングだとか、そういうのが得意ですよ」っていったら、そっちを選ぶとか。

自分が、どんなことを目指していて、コーチに何を望むか?っていうのを明確にしてから、僕はコーチを選んでましたね。

なので、二人の時もあれば、一人の時もあります。

あとは、自分の人生そのものがいろいろ動くじゃないですか?

人生全体もテーマにしながら、事業のこととか、それこそ新しい執筆のこととか、全体のバランスを整える、なんていうのでもコーチを選んでたかな?

コーチを付けていましたか?と言われれば、そうやって付けてました。今はコーチを付けていないです。

今はコーチを付けていない。なぜなら・・・

谷口:「セルフコーチング」っていう言葉がありまして、コーチを学び、コーチをし、コーチを付けていると、コーチと話す会話とか、考え方がずっと習慣になっているわけです。

そうすると、ある一定の年数が経つと、僕の中に、谷口Aと、谷口Bがいて、この二人が会話しているわけですよ。

これが、コーチ的になってくると、自分で自分にコーチが出来るみたいな。

だから、そういう意味で、何年前からかな?特定のコーチは付けない。

ただ、こういうアイデアがあるとか、こういうこと考えたいとか、ブラッシュアップしたいっていう時は、そういう専門家の人とか、そういうことの話し相手になってくれる人と、ブレーンストーミングだとか、そういうのはやった。

ポイントポイントでは使うかな?そんな形になってますね。

あと、「どういう基準で選んだらいいですか?」って、僕はそういう基準で選んでたんですけど、こうじゃない方が良いなっていうのは一つあります。

コーチを選ぶときに気をつけたいこと

谷口:コーチングをどこかで勉強し、コーチをし、クライアントをコーチし、って3つあるとしたら、コーチングを勉強していると、同じを勉強している人をコーチに頼む(人が多い)。

これ、練習ならいいんです。

練習とか、コーチングを体験する、ならいいんですけど、自分がステージアップとか、ビジネスを展開するなら、その領域の一流の人を付けるのをお勧めします。

僕、料理人だったんですけど、自分が一流の料理人になりたかったら、一流のシェフがいる店で修業した方が良くないですか?その辺の街の、言っちゃ悪いけど、趣味に毛が生えたレベルの人とやるよりも。

なので、僕は駆け出しのころから、マスターのレベル、資格の人をコーチに付けていました。

そういう考えの人で、「どうせ付けるならトップの人にコーチをしてもらいたい!」と言って、まだコーチングを習いだした頃の人で、僕にコーチを依頼してくる人も結構いました。

なので、自分が本当に一流を目指す時のコーチだったら、横並びの人じゃない人が良いかも知れないな。というのが一つの基準かな。

これが「誰を」ですね?誰を選ぶか?

それは目的別なのか?あと、ロールモデルっていうのがひとつですね、自分はこういうコーチになりたいっていう。そのロールモデルになっている人にコーチをしてもらうっていうのもひとつですね。

あとは、どのようにコーチをしてもらうかでコーチを付けるか?っていうのもあります。

どのようにコーチを付けるか?

谷口:例えば、僕の執筆が一番わかりやすいんですけど、執筆の専門コーチの時には、「時間の達人でも時間をブロッキングします。」って言ってるんですね。執筆って、僕にとっては苦行なんです。

でも、本を出して、世の中に影響したいっていうのがあるから、じゃあここ執筆、ここ執筆って、手帳の中に執筆のブロックがあるんですね。

でも、一人だと、他のところへ浮気しちゃったりだとか、今日はいいか・・・みたいになっちゃうじゃないですか?

なので、僕どうやったかっていうと、「執筆」っていうのを10時から12時に2時間取っていたら、9時から10時までにブレーンストーミングのコーチを入れるんですよ。

── 執筆の前に?

谷口:直前に入れるんですよ。

そしたら、約束してるから、「コーチ、おはようございます」とか言って、「谷口さんどう?」なんて言われて、「いや、なかなか進まないんだよね。」みたいにしゃべっていて、「今日はここのコンテンツをちょっと磨きたいんで、その内容について、ちょっとブレーンストーミングしたいんだ!」って言うと、「いいよ!」って言ってくれて、バーッと話すわけですね。

で、「じゃあまた来週お願いします!」って、ガチャって切った後にバーッと書き出すんですよ。

これは、どのようにコーチを付けるか?

あとは、一般的には、僕はコーチは振り返りよりも、計画の前に付けた方がいいと思ってるんです。

1週間が月曜日からスタートするとすれば、月曜日。それも月曜日の朝。

月曜日の朝、1週間をイメージし、未来をイメージし、実際の行動に入る、みたいな形で。

どのようにコーチを活用するか、誰をコーチにするか?どんなテーマでコーチを探すか?
ということを考えると、コーチを選ぶ時の基準なんじゃないかな?

── そうなんですね、コーチを付けるって言ったら、単純に「誰に?」としか私には描けなかったんですが、谷口コーチのお話をお聞きすると、「誰にお願いするか?」だけではなくて、「どのように?」とか、「どういうことを目的として?」とか、

選ぶ基準というのは、その時に自分が行きたい方向によって、すごくあるんだなというのがよくわかりました。

谷口:でも正直言って、合う合わないってありますよ、人間関係ですから。

合わなかったらすぐ変えたらいいと思う。無理して我慢する必要はないと思いますね。

── 今日も貴重なお話をありがとうございました。

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