理想のコーチ像を明確にするための7つの質問 #110

最終更新日:2023年7月20日

―― 今回は「理想のコーチ像を明確にするための7つの質問」というテーマで、谷口コーチによるオンラインコーチング形式で進めていきたいと思います。

プロコーチや副業でコーチをされている方は、クライアントの方の目標達成をサポートされていると思うのですが、そのコーチ自身が理想とするコーチ像や未来像を描けていないというケースも実は多いんじゃないかなと思っているんですね。

理想とするコーチ像や未来像を描くことができているコーチと、それを描けていないコーチには、どんな違いがあると思いますか?

谷口:そうですね。では「理想」の反対語ってなんだと思う?

理想とは?

―― 理想の反対語ですか?現実?

谷口:僕もそう思う。「現実」なんです。

コーチ自身が理想をいつも追い求めてるのと、そうではないのっていうのと。理想を追い求める、現実は現実であるんだけど、でも本当はもっとこうしたいみたいなのがある人と、現実でしか物事を見てない人だと、どっちのコーチが側にいるのかで、クライアントの思考だとか行動は、同じじゃないような気がするんです。

僕が思うのは、国際コーチ連盟のコアコンピテンシーに「コーチのプレゼンス」っていう言葉があって、僕がコーチング学び出した頃は、最初にスキルとかテクニックとか、そういうのを勉強するんですけど、

コーチ仲間からもずーっと一緒にコーチングをやっていくと、最後はプレゼンスだよねっていうのにたどり着くんですよ。

プレゼンスっていうのはその人の存在感ですね。

存在、もしくは影響とかいう言い方をするんですけど、いつも理想を、もっともっと自分は良くなるとか、もっともっと自分は今よりも成長できるっていう風に、いくつになっても思ってるコーチと、現実しか見てないコーチと、影響力って違いそうな気がするんです。

僕が先輩コーチに教わったのは、よくプレゼンスが高いって言い方するんだけど、プレゼンスが高いコーチを自分のコーチにつけただけ、まだコーチングは始まってないけれども、あの人にコーチを頼んだ、あの人は私のコーチだっていう風に決めた時点で、もう変化が起き出すっていうのを言われて、

「あ、それがプレゼンスか!」って思った時に、その根底にあるのは、そのコーチ自身もより高みをいつも目指しているのか、現実的なのかっていうことの違いがここにありそうな気がする。

なので、僕は個人的には、コーチを生業にしたい人は、まず自分自身のコーチとしての理想をいつもイメージしてて、現実は違ってもいいんですよ。それをいつも追い求めてるコーチであってほしいなと思います。

そして、コーチにそういう人が多くなれば、たぶん、その集団っていうのかな。コーチたちが世の中にいい影響を及ぼすんじゃないかなって、そんな気がするので、やっぱり理想は明確にありありとイメージしてほしいですね。そう思います。

―― では、今日は「理想のコーチ像」を明確にするために、谷口コーチによるオンラインコーチング形式で、ザ・コーチTVの視聴者の方の、理想とするコーチ像や未来像を明確にしていきたいと思います。谷口コーチよろしくお願いします。

谷口:わかりました。では改めて、理想ってどういう状態だと思う?

これ見てる人も一緒に考えてもらった方がいいね。見ている人も考えてください。理想とはどんな状態だと思いますか?

【質問1】理想とはどういう状態だと思いますか?

谷口:どう思う?

―― こうあったらいいなと思う状態。

谷口:うん。よくその答え出てくるんですよ。僕もそう思うんですけど、「あー、明日晴れたらいいなぁ」って、これ理想?

―― 理想。希望みたいな感じです。

谷口:希望ね。ちょっと違う?それは理想じゃない?

―― 理想からすると、ちょっと低い感じですね。

谷口:そうそうそう。なんかこう、段がありそうじゃないですか。僕も「あ、こうやったらいいな」とか、「あ、こうしたいなぁ」って思うものがあるんですよ。人間って欲求がある。その最上位が理想だと思う

考えられる最も素晴らしい状態、これ以上、上はないっていう状態なんです。

さっき言った、明日晴れたらいいなと思うのはレベル1か2かもしれないけど。

例えば、天気で言ったら、もう雨に困る人もいないし、逆に雨で被害を受ける人もいないし、天災や地震とか天候によって不幸になる人もいないし、そして豊かな自然が恵まれてとかって、天気で言うと最高の状態。それが多分理想の地球環境になっていくんじゃないですかね。

明日晴れた方がいいかは願望かもしれないです。

だから、まず僕たちはいつもこうなったらいいなと思ってるんですけど、理想っていうのはそれの最上位。これを思い浮かべてるから、その途中は通過点になると僕は思っている。

僕たちイメージの力ってすごく強く持ってるから、まず、現実と掛け離れててもいいっていう前提で、一番最上位のこうなったらいいなっていうのをいつも思い描いててほしいなって思います。

そこでもう1つ、さっきの「明日晴れたらいいな」って、本当に晴れたらどれぐらい感動する?

―― 「あぁよかった」ぐらいなんで1レベルかもしれないですね。

谷口:そうそう。というのは、レベル1とかだとギャップが少ないんですよ。

僕は、コーチは理想をいつも思い描くとかイメージすると思ってほしいんだけど、ギャップが多い方が感動とか感激って大きいじゃないですか。

僕らコーチってね、人生をドラマチックにしていくような、そういったサポーターでもあると思うので、やっぱりこのギャップを大きくしたいんですね。

だから、やっぱり理想なんですよ。願望とか希望じゃなく、理想を描いてほしい。理想はそういう状態ですね。

では、質問の2つ目に行きましょうね。見てる人も考えてくださいね。

何を仕事にして生きていくかっていうこと、それには人生の目的が少し関わってくると思うんですけど、 似たような仕事にカウンセラーもあるし、コンサルタントもあるし、ティーチャーとか、人に関わる仕事、結構いっぱいあるんですね。

じゃなくて、なぜコーチを選んだんでしょうか?

ちょっとこれは考えてもらいましょう。選択はある程度自由なわけですよ。うまくいくかどうかは別として。

なぜカウンセラーやコンサルタントやティーチャーではなくて、コーチなんでしょうか?

【質問2】なぜコーチを選んだのか?

谷口:僕は、なぜコーチかって言うと、ティーチャーは少しなりたいなと思いました。学校の先生とか、人を教えるっていうのになりたいなと思ったんですけど、僕は最終的にたどり着いたと思ってるんです。コーチという職業というか仕事にね。

で、なんでたどり着けたのかなって考えた時に、コーチをやってて、自分の価値を明確にするってやるんですよ。それに一番沿っていけた時、人は一番喜びを感じるし、充実感を感じる。それでエネルギーが最大化していくので価値を明確にする。

明確になった価値に沿った仕事を選んでいくと、一番パフォーマンスが高くなるんですね。

だから、明確にするんですけど、僕の価値を言葉で表すと、創造、影響、貢献なんです。影響、貢献はカウンセラーにもあるかな。

―― そうですね。

谷口:コンサルタントは?

―― ありそうですね。

谷口:ティーチャーは?

―― みなさんありそうですね。

谷口:ありそうですよね。でも(僕の価値観には)もう1個あるんです。創造、クリエイティビティってあるんです。

カウンセラー、コンサルタント、ティーチャー、コーチだったら、どれが一番創造的な感じがする?

―― コーチですかね。

谷口:って感じするでしょ?僕もそう思ったわけですよ。

だから、いろんな職業をやって、僕はケーキ職人もやったし、ツアーコンダクターもやったんですね。面白いもんで、1個、2個、3個ぐらいは(価値に)沿ってるんですよ。全部じゃないんです。

で、もう1個僕は価値を見つけて、自由っていうのがあるんです。

ってことは、創造的で影響及ぼして貢献的で、なおかつ自由だといった時に カウンセラー、コンサルタント、ティーチャー、コーチ、4つとも沿ってそうなのない?

―― 4つとも沿ってそうなのがコーチってことですよね。

谷口:そうそう。(価値のうち)2つはカウンセラーでもティーチャーでも取ってたんですよ。

今度3つ目の創造的か?って言うと、コーチだけになったんですよ。で、なおかつ自由であるということ。他はちょっと不自由な感じがする。特に、コンサルタントとティーチャーって、ちょっと不自由な感じがする。

そこに正解があったり、制限があったりするんですけど、コーチってないんですね。正解もないし、制限もない。で、創造的に人生をクリエイティブにしていく。

これが理想と現実のギャップがあると、よりドラマチックになってくるんです。

「あ、なるほど。僕はこの4つの価値を満たすのをずっと40まで探し続けたんだな」と思ったわけですね。

だから、やっぱりこれを見てる人も、なんで他の仕事じゃなくてコーチなんですか?って。

で、それの理想と現実のギャップが大きければ、それはすっごいエネルギーになるし、感動するし、感激するし、人生は僕は豊かになると思うんですね。

だから、なぜコーチなのかって考えてくださいね。

では3つ目に行きましょう。僕たちって、理想を描く力って人によって違いますかね?

―― 違いそうですね。

谷口:今、何歳ぐらいの人間を想像しましたか?

―― 何歳?自分と近い年齢層。

谷口:近い年齢想像するよね。じゃあ、ずっと遡って幼少期の頃、理想を描いたりする力、ギャップを描いたりする力って、子供たちって結構あるんじゃない?2歳3歳とか。

―― 制限がないからですか?

谷口:そうですよ。2歳ぐらいの想像力ってすごくないですか?なんでこんなので遊べんの?とか。

例えば食べ物の食材って、僕たち食べるだけなんですけど、2歳の子供って遊び出しますよね。なんかこぼれたらそれでテーブルの上に絵を描いたり、ぐちゃぐちゃにしたりするじゃないか。

みんなあると思うんです。この想像力とか、理想を描く力とか。

だから、なるべくちっちゃい制限がない子に、「将来何になりたい?」とか「夢は?」とか聞くと、宇宙飛行士だ、ああだこうだとか言えるんだけど、だんだんだんだん、なんか途中であまり言わなくなるとか、言う人が少なくなってくる。

最終的には、クラスに1人もいないとかってなってくんじゃないかなって気がするんですね。

なので、みんな自分は描けないって思ってるんですけど、僕はどこかで描かなくなったと思ってるんです。

―― 描かなくなった。そうですね。

谷口:なので、3つ目の質問は、理想を描くことを忘れて、いつも現実ばかり、大体大人ってそうなんすけど、現実ばかり見るようになったのは、いつ頃のことですか?

【質問3】現実ばかり見るようになったのはいつ頃のことですか?

谷口:いつも現実ばかり見るようになっちゃったと。無意識で。っていうのはいつからですか?まず、それ考えてください。

記憶があるかどうかわかんないけど、いつ頃だと思う?

――  割合がありそうだなと思うんですけど、やっぱり学校に入ってっていうのが1つ きっかけとしてありそうだなと思います。

谷口:ありそうですよね。

それはそれで僕は否定するもんじゃないんですけど、やっぱりどこかに教育っていうのが入ってきたりすると、僕たちは割と現実的になってくるんじゃないかなって思うんですね。

今すごく嬉しいこと言ってくれたのは、割合があるっていうのは、割とこう、理想を掲げたり、それは妄想でも無想でもなんでもいいんですよ、っていうのと、

現実的なのが行ったり来たりしてる、これに割合があったりするんでしょうけど。僕はこれ見てる人に、(理想を描く力は)元々あったって思ってほしい。

―― 元々あった

谷口:そう。それがどっかであまり描かなくなったっていうか、現実ばかり見るようになったっていうふうに思ってほしいんですね。

これを僕たちの世界では学習性無力感っていうんです。「自分は無理だ、できない」っていう風にだんだん学習しちゃうんだって。

―― 怖い学習ですね。

谷口:うん。でも学習しちゃうんですね。

昔の教育って洗脳的なところもあるので否めないと思うんですよ。その方が良かった時代もありましたんで。

でも元々は、僕たちは創造的でクリエイティビティで、イメージの力を持ってたんですね。で、それを取り戻すと、セルフエフェカシー、自己効力感が上がる。自分には可能性がある、できる。

だから、今もし理想がイメージになってない人がいたとしても、それはたまたま途中のプロセスで今に至ったんで、本来の自分はそういう描く力があるんだっていうの、僕は思い出してほしいんです。

で、これね、あの後付けの意味合いなんだけど、俺勉強できなくてよかったなと。勉強できてたら、いい学校行こうとか、いい大学行こうとか、いい会社に入ろうって、もしかしたら思ったかもしれないです。

でも勉強できなかったから、何ができる?とか、何が好き?って考えたから、いろんなことをチャレンジできたような気がして。

うちの親に感謝してるんですよ、勉強しろってほとんど言われなかったなって。なので僕は学習性無力感がそんなに育たなかったかもしれない。

だから、僕はそういう人を育ててあげたいというか、元に戻してあげたいですね。

本来みんなイメージを持って創造的なんですよっていうの戻してあげたいです。

では、次の質問いきますね。

では、今度は理想を描くのをちょっとやってみましょう。理想っていうより、理想を元に戻しますね。

考え得る限り、最も素晴らしい状態、最も素晴らしいコーチになったら、あなたはどこでどんな生活をしていますか?ちょっと考えてみましょう。

【質問4】考え得る限り 最も素晴らしいコーチになったら あなたはどこでどんな生活をしていますか?

谷口:僕はよく「リミッターを外してね」って言うんですけど、僕たちって思考に制限つけちゃうんですね。でも思考って無限ですよね。

――  そうですね。

谷口:宇宙旅行できるでしょ、頭の中だったら。

―― できますね。

谷口:海底を自由自在に泳げますよね。

―― 泳げますね。

谷口:パラレルワールド行ったり来たりできますよね

―― できますね

谷口:過去にもいけるし、未来にもいけるでしょ。なのに制限つけちゃうんです。

クライアントのリミッターを外すっていうのは、コーチの仕事の代表的な仕事の1つ。

目の前にいるクライアントさんは、思考にリミッターをつけちゃうんですね。それを取ってあげる。

ってことは、僕はコーチも自らそれを取る訓練をしといた方がいいと思う。

だから、考え得る限り最高のコーチになったら、どこでどんな生活をしていますか?リミッターを外して考えてみてください。

現実は全然違うんですよ。「現実に目を向けろ!」とか言うんですけど、いや、現実はいいんですよ。それなんだから。

でも、考え得る限り最高な状態っていうのをイメージする。

僕はコーチになる前に、イメージする、すごいロールモデルがいました。それがたまたま手に持った大橋巨泉さんが書いた「巨泉」って本ですね。

もうね、これが俺の理想の住まいだと思ったんです。

で、それからずーっと僕思い描いていましたよ。毎日ゴルフか釣り。で、時々仕事。オーケーショップっていうお店のオーナーですね。そしてテレビ。どこかで引退したんですけど、でも途中で戻ったんだけど、なんでもかんでもやらない。好きなテレビにしか出ない。

―― 好きなテレビにしか出ない。いいですね!

谷口:自由だなと思って。で、住んでるところは、気候の良いところに3か所ぐらい住んでるんですね。オーストラリア、カナダのバンクーバー、日本の伊豆かな?ゴルフにベストシーズンを渡り歩いてる。で、子育ても終わって、素敵なパートナーと友達を呼んでパーティーをして、世界中を旅して、好きなジャズを聴いて。カッコいいと思いましたね。

それから、僕はイメージで何やったかっていうと、少しでも理想に近づきたくて、大橋巨泉さんが住んでたところに旅しに行くみたいな。

そうするとなんとなく。現実は現実なんですよ。でも、理想がイメージしやすかったんで。

これぜひ考えてみてください。考え得る限り、最も素晴らしいコーチになったら、どこでどんな生活をしているでしょうか?

僕は、大橋巨泉さん。大橋巨泉さんが「巨泉」っていうの本を書いたのが66歳かなんかの時。僕、今63になったんですよ。目前まで来てんですけど、あと3年で大橋巨泉さんにより近づくんですね。

では、次の質問です。

現実とギャップがあるから理想なんですね。

考え得る限り、最も素晴らしいコーチになった時、今と一番変わっていることは何だと思いますか?

【質問5】考え得る限り最も素晴らしいコーチになった時 今と一番変わっていることは何だと思いますか?

谷口:僕はこう思ったんです。何が一番変わってるか、それは「日常」なんです。僕は理想を追い求めて、現実だった時の日常。

目覚ましで起きるわけですよ。で、「もう少し寝たいな」って思うわけですね。でも、また目覚ましが鳴ると止めて、「あ~」と言って、なんかモチベーション上がんないわけですよ。一日が始まるのに。

それから朝の支度して、「あ~もう時間だ」って言って、急いで身支度して出勤するんですよ。

そうすると、みんな下向いて暗い顔してる人たちで、景色は割とグレー系なんですよ。

電車に乗って、会社に着いて、「おはようございます」と挨拶して、そして「自分の今日のお客さん」とかって会社に行くわけですね。そして10時から、もう全然意味ねえなと思ってる会議に出なきゃいけないわけです。

そしてお昼「あー腹減ったね。飯食いに行こう」って行ったら、ランチに並んでるんですよ。でもあと20分しかないのでバァーって食べて帰っていって「行ってきます」と言って、鞄持って汗拭いながら行って、疲れて帰ってきて。

そうすると飲み行くかって。ま、こういう日常なわけですよ。ヘロヘロになって帰っていって、っていうのが(今は)全然違うんです。

今だいぶ近づいたんですけどね、まず目覚ましなる前に目が覚めちゃう。

で、朝からニコニコして楽しんでるんですよ。で、ご飯作って美味しくてとか、ちょっと運動って、まず日常が全く違ってます。

夜の夕飯もお風呂に入る時間も 寝る時間も見るテレビも気分も全く違って、「あぁ大橋巨泉さんの日常ってこうなんだろうな」っていうのが一番、僕は変わったことですね。

なので、これも想像してください。考え得る限り、最も素晴らしいコーチになった時、今と一番変わってることはなんだと。

では、あと2つ質問します。

考え得る限り、最も素晴らしいコーチになった時、手にしたもので一番価値のあるものはなんでしょうか?

【質問6】考え得る限り最も素晴らしいコーチになった時 手にしたもので一番価値のあるものはなんでしょうか?

谷口:ちなみに、もし理想があるとしたら、明日晴れたらいいなはレベル1の願望ね。

コーチじゃなくて自分の仕事でいいんですよ。最も考え得る状態が頂上だとして、今どの辺にいる感じ?

レベル1とかレベル2ぐらい?それとも5ぐらい?6ぐらい?

―― 考え得る限りからしたら2とかですかね。

谷口:2?まだまだ上がある?

―― 考え得る限りを10とするならば…。

谷口:なるほどね。以前は2より低かったってこと?

―― いえ、徐々に登ってきたんじゃないかないかなと思います。

谷口:前より理想に近づいてきている。OK。今2の状態で手に入れたもので、一番価値のあるものって何ですか?

僕は理想のコーチに、まだ10ではないですけど、7ぐらいまでは来たかなと。6から7ぐらいまで来たかなって思ってるんですね。

まだまだ理想はあるんですけど、この時点ですでに手に入れたもので一番価値のあるものは、やっぱり自由でした。

僕の価値に沿った、一番最後で一番大切なもの。自由。

まず精神的に自由です。だから悩みや苦悩や不安から解放されてます。あんまりないです。

あとは物理的な自由ってありますね。 住む場所とか環境っていうのも、割と制限が掛からなくなった。

金銭的自由もありますよね。僕結婚した頃、もう今だったら過払い金請求したら戻ってるぐらい借金してましたからね。

―― えー!想像つかないですね、今の谷口コーチからは。

谷口:当時武富士とかっていうのもあったし、マルイで借金できましたからね。クレジットカードのキャッシングみたいなので。

だから、もう6か7の時点で、だいぶ自由を手に入れたなっていう。

これが一番僕にとって価値があるかな。選択の自由も手に入ってるし、思考の自由も手に入ってるし。それが一番価値があると。

では7番目、最後ですね。

考え得る限り最も素晴らしいコーチになった時、あなたは周りの人からどんな人だと言われるようになってると思いますか?

【質問7】考え得る限り最も素晴らしいコーチになった時 あなたは周りの人からどんな人だと言われるようになってると思いますか?

谷口:これ考えられる?今2でしょ?なるべく自由に近づいて、人生の晩年です。

さらに近づいて行けたとしたら、周りの人から、子供でもいいし、奥さんでもいいし、自分が一緒に仕事した人でもいいし、もっと言ったら後継者がいるのかどうかわかんないですけど、地域に住んでる人でもいいですよ。

なんて言われてると思います?

―― 「あんな人になりたいね」って言われるような感じでしょうか。

谷口:僕もそうなんですよ!

「私も谷口コーチみたいな生き方がしたい!」って言われてたらいいなって、僕が大橋巨泉さんに憧れたように。

巨泉さんみたいな生き方がしたい。巨泉さんになろうと思いませんよ。別に、お土産屋さん作って、テレビに出てとかじゃないんです。

でも、あんな生き方がしたいっていう。

大橋巨泉さんの「巨泉」っていう本のタイトルが好きなんです。「好きに生きてこそ人生」って書いてあるんですよ。これしびれるなぁと思って。

だから僕も理想に近づけたら、周りの人から、子どもだったら「お父さんみたいな生き方がしたい」と言われるようになったら、結構感無量かもなって思うようになりました。

同じ道を歩めとは思ってないですけど、「そういう生き方がしたいな」って言われるようになったら嬉しいなと思います。

どうでしょう。これを見てくれた方は、僕からの質問で何かヒントは見つかりましたでしょうかね。

もし、これを見てるあなたが、コーチを本当に目指しているのならば、お願いは、現実は現実、でも考え得る限り最高の素晴らしい自分をイメージして!

若松さんは2段目、僕6段目ぐらい、一歩ずつ階段上がってったら、結構人生はドラマチックで感動的になっていくんじゃないかなと思うし、その生きざまがプレゼンスとして、あなたのクライアントに好影響を与えるんじゃないかなと思うので、よかったら、またゆっくりと描いてみてください。

どうだろう。こんなところで、今日のコーチングは終了したいと思います。

―― 素晴らしい質問の数々をありがとうございます。私ももう1度見返して考えていきたいと思います。ありがとうございます!

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