プロコーチのブランディングとは?【コーチング】#62
―― 今回は「プロコーチのブランディング」です。
谷口コーチは選ばれるコーチになるためには、コーチにもブランディングがとても重要だと言われていますが、プロコーチのブランディングというのはどういったものなのでしょうか?
ブランドとは?
谷口:まずブランディングというものを考えてみましょうか。だぶん、コーチングを勉強している人や、これから起業したり事業を興したい、会社勤めじゃなくて自分の船で生きていく、それで大海に漕ぎ出す、みたいな感じの人が見てくれてると思うんですけど、僕の中でブランドと対比するものは何としているかというと、ブランドの反対はコモディティ。
―― コモディティ?
谷口:コモディティ。ブランドって何かと言うと、これもぜひ辞書で調べてもらうといいんですけど、区別とか識別とか認識されるもの、他との違いを明確にしているもの、とかなんですね。それを一目で表したものがロゴ。すごいなぁと思うのが、スポーツメーカーで、三日月みたいなのかシュッてただなってるだけのロゴ知ってる?
―― NIKEですね。
谷口:NIKEってすぐ識別できるでしょ?ブランドになってるってことですね。例えば、Amazonの何か笑っているようなキュッとピュッとなってるようなものとか、いっぱいありますよね。
そういう風に、自分のブランドを一目でわかるようにしたものをロゴみたいな形で、僕たちはいろんなマークとかを見て識別しているんでしょうけど、すごい他と違いますよね。
反対に、同じものがいっぱいあるっていう、あまり区別できないものをコモディティって言うんですね。一般とか大衆とかになるんですが、まずそれで行きましょう。
なのでブランドっていうのは他のものと区別できます、それが識別できます、認識できます、で明らかになってます、というのがブランドなんですね。
では、ファンとアンチっていますよね。それすごい好き、それじゃなきゃいやっていう人と、それすごい嫌い、それはイヤだなっていう人っていると思うんですけど、ファンとアンチ、ブランドものと一般ものってどっちの方が多いと思う?
―― ブランドものの方が両方多いと思います。
谷口:両方多いんです。すごく大好きな人もいれば、あのブランドあまり好きじゃないなっていうアンチと両方がいる。
僕はコーチとして結構際立つようにしてきたんです。で、僕のこの振る舞いや態度や言動をすごく好きって言ってくれる人がいるんですよ。するとちらちら聞こえてくるんですね。なんか合わないとか嫌いっていう人が。
その時に僕、このブランドっていうのを考え出して、アンチが出てくるとブランドが際立つって言われたんですよ。だから嫌われた方がいいんですね。
嫌いっていう人。逆に好きっていう人。食べ物もあるよね。すごく大好きっていうのと、これ大嫌いっていうのと。そうじゃないものがコモディティなんですけど、世の中にコモディティ化した商品とブランドの商品って値段一緒?
―― 違います。
谷口:違うよね。どっちの方が高い?
―― ブランドの方が高いですね。
谷口:高いですよね。そうなんです。コモディティっていうのは、同じものが他にもあるってことなんですね。似たようなものが。そうすると、どうやって差別化をしていくかって言うと、値段で差別化していく。
だって特にこだわりがなくて同じものがあったら?中身も一緒だし、品質も一緒だし、どっちとってもいいなとなったら、安い方でいいかなって人は思いますよね。
つまり、コモディティ化してくると値段は安くなる。どんどん市場競争をして安くしていくんですね。
でもブランドが際立ってくると、大好きと大嫌いが際立ってくると、区別できるので、値段を上げてでもその人はいいっていうふうになる。
なのでコーチも自分のブランドを際立たせていった方が、一部の人に嫌われるかもしれないけど、最終的に事業としたら成功していくんだろうと思って、コーチも自分のブランドを際立たせた方がいいです。
そしてそのブランドを作っていく過程をブランディングというんですね。で、どうやって作っていくかだっけ?
ブランドはどうやって作りあげていくのか?
谷口:ブランドを構成している要素というものがあるんですね。例えば、車っていろんなメーカーがいろんな車出してますね。この車、このメーカーは非常にブランドが際立ってるなっていうのってなんか思い当たる?
―― ブランドが際立っているようなメーカー。ベンツとかでしょうか?
谷口:ベンツね。僕はフェラーリが出てきます。これはすごくこだわりがありそうだなと思う。車って何でできてるかと言うと、エンジン、シャーシ、ボディ、デザイン、色々ありますよね。あと、音とかすごく好きな人がいるんですよ。こういうのが要素なんです。だからフェラーリは他と違うってことですよね。トヨタとは違うって。だからフェラーリってめっちゃ高くないですか?
―― めっちゃ高いですね。
谷口:何であんな高いのに売れるのかなって。僕は全然興味ないですよ。車に興味がないから。でもある一部の人にとってみると、いくら出しても欲しいっていうのがある。
それは他と比べて完全に際立ってるからですよね。デザインだったりサウンドだったり、もしくは走り具合、走り方などが他とは全く違うから、というように、いろんなものが要素なんですね。
では人のブランドはどうやってできるかなんですけど、代表的にはパーツで言うと、その人の経験や体験とか、持っている知識や情報、あとはノウハウなんていうのもそうですね。
あとは、強みや長所とか、その人の特性、性格とか性質とかっていうのもブランドのパーツになります。あとはその人の夢やその人の目標もブランドを構成している要素になってくるんですね。あとはスキルなんかもあるかな。
そんな、個人が持っているものを編集して組み合わせたものがブランドの要素になってくるんです。
例えば僕でいうと、学歴で言ったら専門学校卒、調理師学校卒。職歴、経歴で言ったら、ケーキ屋さん、レストランのウェイター、喫茶店の店員、ベンションの店員、旅行の添乗員、営業、外食産業のマネージャー、住宅メーカーのセールスマン、管理職、コーチ。これだけでも際立ちません?こういう経歴を持っている他のコーチいないですよね。
そこに、無謀とか無邪気とかいう自分の性格が加わったらだいぶん際立ってきますよ。そして、それでいながら、すごく具体的とか、ツールを作るのがうまいとなったら、多分僕と似たような要素を持っているコーチって他にいないんじゃないかな。
ケーキ職人からコーチになったのは僕だけですって最初よく言ってたんですね。という様に、世の中に同じパーツを持ってる人がいないっていうことです。
だからそれをどう組み合わせたら自分が他との違いを際立たせるかって考えるのがブランディングなんですよ。だから自分を棚卸してみるといいですね。答えになったかな?
―― はい。ありがとうございます。
谷口コーチからあなたへの質問
あなたが「この人はブランドが立っているな」と思う人は誰ですか?
谷口:では、視聴者の皆様に考えて欲しいので、この人はブランドが際立ってるなっていう人。さっきのフェラーリは車なので商品なんですけど、人で探して欲しいんですね。
この人はブランドがすごく立ってるなっていう個人で、思い当たる人を、ぜひぜひコメント欄にいっぱい挙げて欲しいんです。「あー、確かにね。」って思いたいんです。僕、好きな人でいるんですね。所ジョージさんってブランドが立ってる気がしません?
―― 立ってますね。
谷口:全く違いますよね。芸能界の中で。だから唯一無二なんだろうなぁ。というふうに探して欲しいんです。スポーツ選手でもタレントさんでもいいし、もしくは経営者とか。いろんな人いますよね。スポーツ選手でもいいし、過去の人でもいいです。
ぜひぜひ、この人はブランドが立ってるなって思う人をぜひコメント欄にいっぱい教えてください。楽しみにしてます。