マスター認定コーチになるコツとは? #22

最終更新日:2021年2月9日

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谷口コーチに質問する

マスター認定コーチになるコツとは?

── 今日は視聴者の方からいただいたご質問に、谷口さんにお答えいただきたいと思います。

ラオさんからのご質問です。

いつも楽しみにしております。

とってもためになることを教えていただきありがとうございます。ありがたいです。

さて、質問ですが、国際コーチ連盟の認定資格のプロフェッショナル認定コーチ(PCC)からマスター認定コーチ(MCC)への長い道のりを完走される中で

谷口コーチが気を付けていらっしゃったコツがあれば教えていただけたらうれしいです。

よろしくお願いいたします。

というご質問です。

ご質問者のラオさんは、今プロフェッショナル認定コーチの資格をお持ちで、おそらくこれからマスター認定コーチの資格を取得されようと取り組まれている最中じゃないかなと思うんですが。

谷口:いいですね。気を付けたことでいいのかな?

── 今回、改めて知ったんですけれど、マスター認定コーチの資格を保有している方っていうのは、日本人ではまだわずか34名ほど、ということなんですが、すごいことですね!

谷口:僕が受かったのが2009年なんですね。その時には10何人か20人以下だったと思います。ちょっと前の記憶なんですけれど世界中で700人くらい?PCC(Professional Certified Coach)だと数千人、確か。

── 狭き門というか、誰もが簡単にたどりつけるというようなところではなく、切磋琢磨してたどりつく、そういうイメージでしょうか?

谷口:そうですね。レベルでいうと、今はちょっと基準が違って、僕も正確には覚えてないんですが、僕の時(の基準)ね。

PCC(Professional Certified Coach)は、プロフェッショナル、職業・専門職として認められるのが、750時間か650時間の実績があって、それもちゃんとプロなので、報酬をちゃんと得ている。

無料じゃないっていう話。

マスターには2500時間の実績が必要!

谷口:いろんな条件があるんですけど、マスターだと2500時間なんですね。

時間でいうと、おおよそPCC、プロフェッショナルの3倍多いんです。

プロフェッショナルも結構大変なんですけど、それの3倍、量的には多い。簡単に言うと、やっぱりキャリア・実績、そこに専門的知識やスキルが備わっている、なんですが、ACC(Associate Certified Coach)だと実績がほとんどいらない。

── ACC(アソシエイト認定コーチ)っていうのは最初の?

谷口:そうそう。最初はやっぱり、ちゃんと知識があって、最低限のスキルがあって、最低限の実績があると初級編が合格して、職業として認められるPCC(プロフェッショナル認定コーチ)だと最低限600~750時間。

よく言うプロの世界って、専門的な領域を1000時間やるとプロの入り口ってよく言われるんです。だから近いですよね?600とか700って。

テスト、実践、スキルがあって、知識があって、っていうのになるんです。

これを全部経ていくんですけれど、気をつけていることっていうのが、「浮気をしない」

浮気をしない?!

谷口:どういうことかっていうと、多分この質問されている方も非常に学習欲が高いと思うんですね。

成人学習だから、強制されて僕たち成人は勉強する必要はないじゃないですか。

学校に行くっていう。っていうことは、自ら望んでコーチングとかいろんなものを勉強していると思うんだけど、特に僕の周りにいたコーチたちは、この学習欲が高いんですよ。

だから勉強大好き!なんですね。

何に浮気をしないか?っていうと、僕は2002年の12月からコーチングを勉強します。

昔はコーチ・トゥエンティワン(Coach 21 Co.,Ltd.)、今はコーチ・エィ (COACH A Co.,Ltd.)って言うんですが、日本にコーチングを導入した伊藤守さんが作った会社。

日本でいうと「コーチングの老舗」で学んだんですね。

2003年から、まずはPCC(プロフェッショナル認定コーチ)、MCC(マスター認定コーチ)を目指したんです。

その時に、僕の周りにいる同期生たちは、コーチングを勉強しながら、興味があるんでしょうね。カウンセリングだとかNLP(神経言語プログラミング)だとか、何とか何とかとか、いろんなものも勉強するんです。僕も楽しいと思うんですよね。

そうすると、僕の周りで何が起きたかっていうと、僕はとにかくコーチングしかやらなかった、勉強は。

そうすると、僕はどんどん、習ったコーチングをそのまんま、ただ習ったことをやってた。コーチングの中で。

僕の周りにいる人は、コーチングを習います。NLPを習います。

その人をAコーチとしましょうか。そうすると、AコーチのコーチングにはコーチングのノウハウとNLPのノウハウが混ざってるんですよ。

3つ他のものを学んでいくと、Aコーチのコーチングは3つのノウハウが混ざってるんですね。それでやっていくと、クライアントさんにコーチングする時は良いんですよ。武器というかノウハウがいっぱいある訳でしょ?

この人にはこのスキル使おう、この人にはこの知識が役に立つ。

なので、実際のコーチングには有効なんだけど、実はこれが、試験を受けるとなると、おかしくなっちゃう。なぜかっていうとコーチングの試験だから。

Aコーチは、実績もある程度積んでいるんですね。いっぱいクライアントさんがいてコーチングをやっている。そうすると体にNLPだとか他のノウハウが無意識に入っちゃってる。

Aコーチは無意識に、コーチングの試験を受けてるんだけど、テスト受ける時にそれが出てきちゃうんです。

なんとなくわかります?

例えばNLPを学んでいる人って、僕はあんまりよくわかんないんだけど、椅子をかえて見たり、タイムラインって言ってたかな?過去と未来の時間を移動してみたりするスキルがあるらしいんだけど、試験にそういうのが出てくると、多分不合格になる。

実績は良いんだけど、その人が合格(するとは限らない)。

僕の仲間で、同じようにキャリアを積んで、同じようにコーチの力があって、クライアントのサポートもしてるんだけど、そういう人に限って落ちてるんですよ。

なぜかっていうと、僕たちコーチのCore Competencyって国際コーチ連盟が決めてる、行動指針や倫理規定みたいなのがあるんです。

ここで最初に書かれているのは、職業人としてあるべき姿が書かれていて、コーチはコーチ以外のことをしてはいけないみたいに書いてあるんです。

まずは専門領域に専念する

谷口:だから、カウンセリングやセラピーやコンサルタントと明確に区別をしていて、『自分の専門領域以外の事は専門家に紹介するとか任せる』っていうことが最初に書いてある。

例えば、すごい勉強して、いろいろ勉強して、手術得意になりましたからって、僕は免許持ってないのに医療行為したらダメですよね?

専門領域っていうのはすごく決められてるんですよ、その倫理規定だとか。

プロのコーチもそうなんです。

すごく人の人生に影響を与える存在なので。なのでそこは明確に区別しています。

だから、カウンセリングが必要な人をコーチはコーチしちゃいけない。

でも、いろんなコーチングの勉強している人は、カウンセリングも勉強する、NLPも勉強する、コーチングも勉強する。

コーチングにもいろんな種類があって、他のコーチングを勉強するっていうと、ごちゃ混ぜになるじゃない?そうすると、試験っていうことでいうと、結構落ちているので、キャリアを積めば積むほど合格しないんですよ。

── そういう矛盾が出てきちゃうんですね。

谷口:そう。いろんなもののノウハウを蓄積しちゃうから。

僕がすごく良かったなっていうのは、コーチングしか勉強しないし、コーチングしかしなくて、ず~っとマスターを受験っていうか、目指したから、多分これが一番良かったんじゃないかなって思いますね。

それが一つ。

それと、僕はなぜマスターは2500時間を要求したのかなっていうと、結局エビデンスっていうのか証明が・・・、なんて言うのかな。

またお医者さんで例えましょうか?

すっごく優秀な成績で、超一流の医大を出た。知識は世界中の医療の医学の知識を持っている、でも一度も手術をしたことがない、っていう人に絶対手術頼まないよね?

でも、その人が、そういった専門知識を持っている、多くの実績を積んでいるって安心しない?

── そうですね。安心です。

谷口:安心しますよね?だから多分そういうことなんだろうなって、2500時間要求するっていうのは。

これも多くの人は勉強する時間が多いんですよ。実践する時間よりも。

勉強する時間より実践する時間を多くする

谷口:コーチングを勉強している人に結構多いのが、コーチ同士で練習してるんですよ。

クライアントではなくコーチ同士でコーチングの練習をしている、トレーニングで。

それで、上手くなってから本チャンのクライアントさんで、とかって思う心理、僕よくわかるんです。

ですけど、それよりも、リアルなクライアントさんとどれだけ早く多くやるかが近道になるんじゃないかなって思うんです。なぜかっていうと、コーチング勉強している人同士でコーチングやったら上手くいくんだもん。

── そうですよね。

谷口:でも、コーチングを知らない人は半信半疑です。

「何、コーチングって?」とか「コーチ雇うのっていいの?」とか思っている。

それで対価も払うので、ある意味正当な評価も受けますよね。これじゃダメじゃんとか、これ意味ないよ、みたいな。そういう経験をいっぱい積んだからじゃないかな?

だから、できるようになってからコーチングをするんじゃなくて、「申し訳ない、まだ新人ですけど。」っていって実践をいかに早く多く積むか。

そのかわり、恥も掻きます。上手くいかなくって、最初の頃とか。

でも、上手くいく、いかない、の数が多ければ多いほどエビデンスになりますよ。

「こうすると往々にして上手くいかないんだ!」「これがこうなんだ!」っていうのが自分の中で蓄積されてくるんですね。

そうすると、統計になるから。100回中こうすると70回はこうなるんだ、っていうのが判ってくる。でも、1回や2回じゃエビデンス出来ないからね、自分の中に。

だから、そんなところがマスターになる時のコツというか僕がやってきたことかな。

だから浮気しない!

── 浮気しない!

谷口:興味があるんだろうけど、それは一度、ある程度の実績とある程度のレベルまで到達して、で他にいく。ていうのをおすすめするかな。

── そうですね。そういう意味ではマスターを目指しているのであれば、マスターを取ってからそういうのもいいかも知れない。そのぐらい集中してマスター認定コーチまでの長い道のりを谷口コーチは歩んでこられたっていうのがよくわかりました。

谷口:よかったです!

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