継続できる自分になるための6つの秘訣 #12
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行動できる自分になるために必要なことは?
── 今日は「行動できる自分になるために必要なことは?」というテーマでお話を伺っていきます。
以前、この「ザ・コーチTV」で【曖昧さと言う名の落とし穴】というテーマで、最近太ってきたから痩せなきゃと思っているけれど、その曖昧な言葉でなかなか痩せることが出来ない、ということについてアドバイスをしていただきました。
その回に関して、「それ私もそうなんです」というコメントもいただくと同時に、「なかなか続かない」というお悩みもお聞きました。やっぱり目標を立てても3日坊主で続かないというのではもったいないというか、意味がないと思うんですね。
これ以外にも、「もっとお金を稼げるようになりたい」とか、「英語を不自由なくペラペラしゃべれるようになりたい」とか、もっと良くなりたいって思いながらなかなか続けられないということは日常にたくさんあると思うんです。
このような永遠のテーマになっていることについて「行動できる自分になるため」に、まずどこから始めたらいいとか、どう変えていくといいとかなど、ポイントや秘訣があればぜひ教えてください。
谷口:これは人類の永遠のテーマですね。
行動をスタートするとか、行動を継続するとか促進する、というのは僕たちコーチはその専門家で、行動の専門家なんですね。なぜ人はそうやって3日坊主で終わるのかとか、どういう時に続くのかとか、そういうことを知ってるんです。
ただし、万能ではないので相手によって違うんですね。この質問をしてきた人たちが、どういう理由で続かないのかをヒアリングしたらもっと適切な答えができるかもしれないけど、一般論でいいですか?
── はい、一般論でお願いします。
谷口:わかりました。よくあるケースは、『メンターの授業』の『目標の達人』や『実行の達人』でも話してるんですけど、さっきの「もっと痩せたい」とか「もっとお金を稼げるようになりたい」とか「英語をペラペラ不自由なくしゃべれるようになりたい」とか、これ曖昧ですよね。なので、具体的にするっていうのも一つですし、「言葉の使い方」もアドバイスできる。
1. 言葉を変えてみる
谷口:「もっと痩せたい」っていう言葉を口にしたら、その後に続く接続詞ってどういうのが付くと思いますか?
── もっと痩せたい、「けど?」
谷口:だよね?ってことは、大体口癖を聞くとわかるんですけど、もっと痩せたい、「~したい」「なりたい」という言葉を使うと、その後、無意識に「けど」ってつく。
「けど」ってつくとその後に続く文章って、どんな内容の文章になると思う?
── 「もっと痩せたい、けど甘いものも食べたい!」とかそんな感じですね。
谷口:だよね?やらない理由とかできないい言い訳が、あとからよく文章に付くんです。セットになっている。だから、まずそういうときに言葉の使い方を変えてね、っていうのをまずよく言う。
「もっと痩せる」とか、「もっと稼げる人になる」という風に、「~したい」を
「~なる」とか、「~やる」とか、「~する」、「手に入れる(得る)」っていう言葉にすると、「~ならば」って付くんですよ。
「もっと痩せるならば、~する。」みたいに。
── ホントですね。
谷口:僕は言葉にしてないんだけど、後に続く文章って、頭の中で聞いてたり読んでたりするんです。口に出てる時もあるよね?「もっと痩せたいんだけどさー、でもなかなかジムに行く時間もなくてさー、どうしたらいいと思う?」って。それあなた、やらない理由言ってるよね?って。
まずこの「言葉を変える」っていうのが1つの方法ですね。
これは本にも書いてあることなんだけど、
「痩せたい」「稼げるようになりたい」「英語をしゃべれるようになりたい」
って思ったら、今度は言う時には、
「もっと痩せる」「もっと稼げる人になる」「英語をしゃべれるようになる」
「だったらさ~」っていう風に「ならば~」って考える。それでその後の文章をしゃべってもらう。これも1つですね。
2. ビジョンを明確にする
谷口:【曖昧さ・・・】のところでも言ったと思うんですけど、鮮明な方が人って動けるんです。だから「痩せる」って状態を示しているんだけど、その痩せたビジョンとかいうのを明確にするといいですね。
「痩せる」ってその人にとってどういうことなのか?
例えば、こういうドレスが着れる体形になることなのか、もっとお肌も見た目も若々しくきれいになることをいうのか。それを「ビジュアライズ」っていうんだけど、ビジョンで見えるようになるっていうのかな。
だから視覚系っていって、ビジョンを描くことがすごく有効な人は、そのなった姿のイメージを写真だったり、とにかく目に付くように置いておくの結構いいです。
僕はちょいワルおやじみたいにかっこいいイケメンになりたいなーって思ってたんですね。そのとき何をしたかっていうと、この人みたいになるとかっこいいなーって思って、(映画)「オーシャンズイレブン」のジョージクルーニー。あと、岩城滉一って俳優さんいますよね。
── かっこいいですね!
谷口:でしょ?だからその写真貼っておいたんですよ。そうすると鮮明にイメージが湧きますね。
3. 目的語も一緒に付ける
で、これは『ザ・コーチ』にも書いたんだけど、夢・ビジョン・目的・目標・ゴールを全部まとめて常にそれを目指すといいですよっていって、「痩せる」に「目的語」も一緒に付けるといい。(「痩せる」は)目的がはいってないもんね。
── そうですね。「痩せる」っていう言葉、ものすごく曖昧ですよね、そう考えると。
谷口:何のためにそういう痩せてる自分になりたいのか?が目的で、自分の理想的な状態ってどういう状態なのか?っていうのがビジョン。
じゃあ具体的に何を達成したらそれに近づくのか?ウェストのセンチなのか、体脂肪なのか、筋肉量なのか、なんかわかんないよね?それが一つ、それを明確にしていく。痩せてる状態がゴールってね。
全部で5つの要素を全部明確にしていって目指すとより行動が継続します。
4. スコアを付ける
谷口:あとは、スコアリングとかスケーリングっていうのも有効なんです。スコアを付けていく。
「スコアリングダイエット」とかあるの知ってる?食べた物をただ付けるだけ。これスコアっていうんですね、ただ付けるだけ。例えば僕だったら、コーチングを継続しようとか思ったら、毎月、今月何回コーチングしたかってスコアを付けていくだけ。そうすると溜まるじゃない?必ず。
── そうですね。
谷口:こういうのも有効だったりする。スコアを付けるね。
5. 小さな変化にする(スモールステップ)
あとは、行動が継続しない理由で、大きくは「ホメオスタシス」っていう恒常性が働いているんですね。これは「現状維持システム」。急激な変化に対して生物的本能として安定状態に戻す。だから3日坊主は本能が正常に働いているっていうことですよね。
── そうですね。ある意味、正常っていうことですよね。
谷口:そうそうそう。そういうもの。
なんで、そこに人格を充てるとしたら、ホメオスタシスが気づかないくらいの最初小さな変化にする。大きくすると必ず戻るから。
── 気づかれちゃいますもんね。
谷口:そう!気づかれなくする。だから、痩せるために運動するというと、急激に運動するとやめちゃいますよね。だから、普段全然運動しない人だったら、通勤中にエスカレーターを使っていたら、一か所だけ階段を上るとか。いっぺんにやらない。
── そうですね。エスカレーターを階段に変えるぞ!っていったら行きも帰りもどこもかしこも全部変えちゃって(笑)
谷口:急に走り出したりとか。
── あーそれやりがちですね。
谷口:例えばこれも一つ方法になりますね。
6. 環境を変える
谷口:あとは、自分の意識を変えるって結構大変なんですね。なので、環境を変えるっていうのもいいことです。
例えば「痩せたい」としますね。理想的な痩せてる状態の素敵な女性、そういう理想的な女性像があったらその女性像になっている人たちとつるむ。なんとなくその人たちの言動や振る舞いや食べ方や何かになっていくんですね。なので、環境を変える。
あと、「稼げるようになりたい」って?
「つるみの法則」っていうのがあって、自分がいつも話している友達とか周囲にいる人っているでしょ?その人に「あなた年収いくら?」って10人に聞いて、10で割って平均したのが(平均値が)自分の収入なんです。
ってことは、そこが自分の安心領域、コンフォートゾーンなんです。なので、よくやるのが頑張って上の収入の人たちとつるむと、否応もなくそっちに。だから環境を変えるんですね。
もしサラリーマンで収入を変えたいと思ったら、自分が欲しい収入を稼げる人たちのコミュニティや環境やその人たちといつもいるようにする。こういうのが一つですね。環境を変える。
── 「英語を不自由なくしゃべれるようになる」っていうのはなんかありますか?
谷口:これも同じですね。これが一番簡単なのは、日本語しゃべっている人たちとばっかりいるわけでしょ? こうなる環境を変えるのが一番簡単。
勇気をもって環境を変える。自分が望んでいる状態をすでに獲得している人達となるべく一緒にいる時間を持つ、なんていうのもそうです。
英語をしゃべっているビジョンがどういう時なのか?不自由なくしゃべっている、それって女性を口説いているシーンが浮かぶのか?外国から日本に来た人に日本のすばらしさを案内しているシーンなのか?自分が外国に行ったときにちょっと格好良く英語でレストランでオーダーをしているのが不自由なくなのか?やっぱりイメージを鮮明にすることもできるしね。
── そうですよね。それだけでも随分違いますよね。
谷口:あとはそれこそ小さく区切る。僕も英語しゃべれないけど、中学校の時の本だけを見るとか、小さいスモールステップにしたら続く。ただこれもスコアを付ける。
僕最近、サブスクっていうのをやったんですよ。月にお金払うと何回でもインターネットで海外の人と英語のレッスンができる。で、僕も続かなかったんですね。
そこで、これスコアリングだ!と思って何したかっていうと、うちのかみさんが100均で小さいカレンダーを買ってきてくれたんです。それに「良くできましたシール」も買ってきてくれたんです。それで、サブスクでレッスンやった時にそのカレンダーにシールを貼るようにしたんですよ。続きますよこれ!やらなきゃって思うと続かないんだけど。これもスコアリングですね。スコアを付ける。
やるのは5つ。目的・夢・ゴール・ビジョン・目標、全部それで明確にして進んでいく。
ホメオスタシスを恒常性をだますために小さく始める。スコアを付けていく。なんていうのも有効な方法かな。
自分に合った方法で一歩踏み出そう!
言葉を変えるっていうのも言ったね。「なりたい」で終わると、「けど」って付く。
── 「なる」って言い切る。そうするとその後に続く言葉が「だったらこうする」とかに。
谷口:あとは『実行の達人』で言ってるのが、「なる」っていうことは自己信頼感がないとできないということ。「自分は(そう)なれる」っていう風に自分を信じてないと。だから、まあまあ相手がどういう状態かによって。
谷口:自分が、例えばお金を稼げるようにっていう風に思っている人だとします。ちょっと口に出して感じてほしいんだけど、「お金を稼げるようになりたい!」ってまず言ってみてもらえる?
── お金を稼げるようになりたい!
谷口:という時の感覚と、「お金を稼げるようになる!」って言ってもらえる?
── お金を稼げるようになる!
谷口:なんとなく感覚違わない?
── 違いますね!体感が違いましたよ!
谷口:どっちの方が言いやすい?ラクですか?
── ラクに言葉がでるのは、「なりたい」の方でしたね。
谷口:「なりたい」っていうのは願望しか言ってないからコミットしてない。「なる」っていう方が言い難いっていうか、ちょっとコミットを求められるっていうか、意識がちょっと緊張するっていうか。なので、セルフイメージ・自己信頼感が高くないと「なる」って言えないんですね。
── そういうところが関わってくるんですね。
谷口:まあまあそれらがヒントなので、僕たちコーチはクライアントさんがどういう状態で現状維持にとどまっているのか、それがセルフイメージなのか、言葉の使い方なのか、夢やゴールや目標の設定の仕方なのか。
あとは行動パターンとか、あと「つるみの法則」が影響してるのかっていうのを、診察っていうかクライアントさんを見てそのクライアントさんに合わせてコーチング戦略を立てていく。
だからこれを問い合わせてきた人がどれに当てはまるかは、あとは自分で判断してもらうといいかな。
── そうですね。よくわかりました。目標を立てて続けていく、その積み重ねでどんどん日常で行動できる自分になっていくんですね。
「行動できる自分になる」が手に入るといろんな現実が変わってくる、こうなりたいって描いているものを手にするチャンスがどんどん増えてくるということですね。
「行動できる自分になるために」というのは、以前谷口さんがこの「ザ・コーチTV」の第1回目で【実行力を引き出したいあなたへ】というメッセージを1時間にわたってお話して下さったので、ぜひそちらもまたご覧いただきたいですね。
谷口:やっぱり実行力とか行動力とかを手に入れたら、結局行動しない限り、実行しない限り、なりたい自分にもなれないし、手にしたいものも手に入らないし、人生も変えられない。
これも善し悪しなんで、なぜ現状にとどまっているんだろう、それがどんな、なにが働いてて、っていうのを自覚したら、あとは方法。
このコーチTVでも言っているし、本にも書いてるんで、自分はどの方法を採用したら一歩前進できるのかって、そう考えて一歩踏み出してもらうとうれしいかな!