【保存版】コーチングの価格設定で悩まなくなる10の質問? #117
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―― 今回は「コーチングの価格設定で悩まなくなる10の質問」というテーマで、谷口コーチによるオンラインコーチング形式で進めていきたいと思います。
今回は「コーチングの価格」というテーマを選ばせていただいたのですが、「値決めは経営」という有名な言葉にあるとおり、プロコーチというビジネスにおいても、値決めはビジネスの成功を左右するような、とても重要なものだと思います。
ですが、この「値決め」というものは、本当に難しいものだと思うんですね。つい、まわりのコーチたちの単価に合わせてしまったり、あの人がこの単価なら、自分はこの単価という感じで価格を決めてしまったり「時間単価」つまり、これぐらいの時給なら良いだろう、というような感じで値決めをしてしまっている方も多いのではないかと思うんですがいかがでしょうか?
目次
- 1 プロコーチの「値決め」の考え方
- 2 コーチングの価格設定で悩まなくなる10の質問
- 2.1 【質問1】なぜ、多数のコーチは自分のコーチングの値段を決めることに悩んでいるのか?またその理由は何か?
- 2.2 【質問2】『価格を決める』とはどういうことか?
- 2.3 【質問3】自分のコーチングがどのくらい価値があるか決めるために必要なものは何か?
- 2.4 【質問4】あなたのコーチングの特徴は何ですか?
- 2.5 【質問5】あなたのコーチングの専門分野は何ですか?
- 2.6 【質問6】あなたのコーチングでクライアントはどんな成果を得られるか?
- 2.7 【質問7】あなたのコーチングでクライアントはどんなベネフィット(恩恵)を得られるか?
- 2.8 【質問8】他のコーチが提供していない、あなたの独自のサービスは何か?
- 2.9 【質問9】あなたの初年度の売り上げ目標はいくらですか?
- 2.10 【質問10】あなたの3年後の売り上げ目標はいくらですか?
プロコーチの「値決め」の考え方
谷口:「値決めは経営」って、稲盛さんかな、京セラの。
この後、一緒に質問しながらコーチング考えていこうと思うんですけど、今、若松さんが言ったところに、「ビジネスにとって大事」っていうのあったじゃないですか。
―― はい。
谷口:だから、この「自分のコーチングの価格を決めることが、自分の事業にとってすごく重要なんだ!」っていう認識がまずないと、値段どうしよう?みたいな、値段が前提になってくる。
だから、経営があって、そのためにコーチングの値段をどうしようっていうふうに考えるのが普通なんだけど。
うまくいってない人っていうのは、その経営ありきで値段を決めてないんですよね。
「コーチングの値段どうしよう?」っていきなりそこから入ってるので、その辺が明確になると、少しは楽に悩みが軽くなるんじゃないかなと思うのと。
若松さんが言った中にキーワードありましたね。最後の「時間単価」あったじゃないですか。だから、この感覚を変えないとダメです。
コーチングって時間単価って言われたら、僕はこんなこと公の場で言っていいのかどうかわかんないけど、例えば、月何回コーチングしますっていって、いくらですよっていうと、「どっかの飲み屋より高いね…。」とか言われたっていうのは、コーチ側も、受ける側も、時間単価っていう概念だと決められないですね。
もし、言葉を作るか変えるとしたら「価値単価」とか、「影響単価」って言ったら、無限になりますもんね上は。
―― 確かに。
谷口:なので、そういったところをちょっと変えて、じゃあ、いきましょうかね。
―― では、今回は、谷口コーチによるオンラインコーチング形式で、視聴者の皆さんが、ご自身のコーチングの単価を決めるお手伝いをしていきたいと思います。それでは、谷口コーチ、よろしくお願いいたします。
谷口:よろしくお願いします。
僕はコーチですので、情報提供はしますけど、基本的に考えたり決めたりするのはクライアントさんなので。
ここでもこのザ・コーチTV見てる視聴者の方が自ら考えて決められるように、ちょっとコーチ的に、質問中心に作っていきましょう。
―― 楽しみです!
では、まず問1ですね。
なぜ、多数のコーチは自分のコーチングの値段を決めることに悩んでるんでしょうか?その理由は何でしょうか?
コーチングの価格設定で悩まなくなる10の質問
【質問1】なぜ、多数のコーチは自分のコーチングの値段を決めることに悩んでいるのか?またその理由は何か?
谷口:これをちょっと一緒に考えていきます。
なんで悩むんですかね?ちょっと視聴者の人も考えてみてください。なぜ悩むと思いますか?
―― 例えば、想像なんですけど、コーチになられる方で今までサラリーマンとか、従業員として働いてきた方が、今までそういう価格っていうものを考えたことがないというか、会社が決めたっていうものでやってきているから、とかですか。
谷口:代表的なのはそうです。
例えば、個人事業主でやってるっていうと、自分のサービスをいくらにするか?って常々考えるじゃないですか。
なんか(値段を)変えるとか、上げるとか、下げるとか、 新しいサービスを出すとかって、いつも自分が仕事してる時に、値段について考えるってことは習慣になっているんだけど。
往々にして、アルバイトでもいいですよ、そのあと学校へ行って、就職しちゃうと自分で自分のサービスの値段を決めるっていう経験ないよね。
―― ないですね。
谷口:ないんですよ。簡単に言うと40歳でコーチ独立します、50歳で独立しますって言っても、50歳になるまでやったことがないってことです。
だから、悩む。安心してください。悩んだ人はやったことがないんだから悩むよねっていうのが一つ。
だから、ほとんどの人は(会社に)勤めていて、それを独立して起業するっていうと、まず、値決めをする経験則がない。
そうすると、何に値段を決めるために、何について考えたり、何を調べなきゃいけないかっていうことが分からない。
例えば、勤めてると、ある部署に行ったら市場調査をしますけど、自分が配属された 部署や役割によっては市場調査なんか全くしない。
なぜ悩むのかっていうと、まず、全く経験でやったことがないので、何を考えてとか、何を調べなきゃいけないかっていうのがわからない。
だから、「もうどうしよう…。」って言って、誰か周りにいる人のことを参考にしちゃうわけですね。これが悩む理由の1つ。
では2問目。
自分のコーチングの値決め『価格を決める』って、そもそもどういうこと?
【質問2】『価格を決める』とはどういうことか?
谷口:『値段を決める』っていうのは、若松さんどういうことだと思う?
―― 値決めは経営といいますか、自分の単価×数量が、例えばその月の売り上げとかになるので、その売り上げを決める最重要の要素の1つ。っていうふうに考えます。
谷口:ありがとうございます。大元はそうなんですね。それを決めないと、自分の経営がまず計画も立てられないし、順調なのか?順調じゃないのか?の査定もできないですからね。
値段を決めるっていうことは、簡単に言うと、自分のコーチングがどれぐらいの価値に値するものかっていうことを決めるってことですね。
さっき言った、多くの人がコーチになるときに、経営をやったことがない。
個人事業主は少なからず経営をやってますけど、勤めちゃうと、 どちらかというと「労働収入」っていうか「報酬」っていう考え。
会社に何日間行ったから、何時間行ったからとか、どんな仕事をしてるからこれだけの報酬もらいます、みたいな。
だから、自分の時間とか、エネルギーを相手に労働として渡して、事業主とかからその分のお金をもらうってことですね。
でも、「報酬」じゃなくて「対価」みたいな考え方をするといい。
クライアントさんが、コーチングフィーをいくら払うかによって、その払った分にふさわしい自分が利益を得る。
だから、対等であるってことですね。払ったものと得られるものが対等である。この考えを持つといい。
だから、自分のコーチングがどんな価値があって、クライアントがいくら払うことによって、同等の何を手に入れることができるかっていうことを多分考えることなんだと僕は思ってるんですね。
だから、さっき言った1時間いくらっていう考えではないんですよ。
例えば、若松さん、コーチに1000万払って、ただ、そのコーチングによって1億手に入るって言ったら、高い?安い?
―― 安いです。
谷口:でしょ。じゃあ、1000万払って、ほぼ1000万、同等のものが入ると思ったら、
―― それはちょっと、高いですね。
谷口:今度は高い。じゃあ、自分は1000万払ってコーチングを受けて、自分が得られるものは500万円だったとしたら?
―― それ、ものすごく高いです。
谷口:っていうことですよね。だから、値段ではなくて、払ったものと得られるものの対比なんです。
―― はい。
谷口:コーチングの値段を決めるってことは、このことを考えなきゃいけないんですね。
だから、これが時間×単価ではなくて、さっき言った価値だったり、影響の値段っていうこと。
だって、時給で言ったら、まあまあ高い時給ですよね。30分でいくらみたいな。値段を決めるってことは、そういうことなんです。
相手がいくら払って、それによって相手は何を得られるのか?それが自分が出したものよりも得られるものが上回っていれば、コーチングフィー1億でも安いってことです。
でも、3000円でも自分が得られるものが、2000円だったら高いってことですね。だから、そういうことを考えるってことです。
では、問い3つ目ですね。
今度、自分のコーチングの価値。どれぐらいの価値があるかってことを決めるために、考えなければいけないこととか、調べなきゃいけないこと。
簡単に言うと、どんなことについて考えたり調べたりした方がいいか?もしくは、 決めるために必要なものは何か?についてちょっと考えてください。いくつあってもいいですよ。
【質問3】自分のコーチングがどのくらい価値があるか決めるために必要なものは何か?
谷口:例えば、「調べた方がいいこと」、「考えた方がいいこと」、「価格を決めるために必要なもの」どれでもいいです。若松さん1個か2個。なんか思いつきません?
―― 私だったらなんですけど、まず他業種で、そういう上手な価格設定をしてるものを探すかなと思います。調べるとか。
谷口:そういうの1つあった方がいいですよね。
例えば、市場だったり、他のものはどうなんだろう?比較対象で言うと、カウンセリングっていくら位でやってるんだろうとか、コンサルタントって時給いくらもらってるのかな、とかありますよね。
中小企業診断士っていくらもらうのかなとか、弁護士さんが相談を受けたらいくらもらうのかなとか、調べた方がいいですよね。
―― そうですね。最近だとあのM&Aの市場ってすごくうまくいってる会社さんが多いように、この単価も高くていいなと思うんで、例えばそういうところがどういう価格設定をしてるんだろう?とかっていうのはすごい気になるなと思います。
谷口:調べた方がいいと思います。あとは、もし、自分がロールモデルとしてるような、理想とするコーチ像がいたとしたら。
だから、僕が駆け出しの頃は、トップコーチたちのホームページ調べまくりました。いくらだろう?とか、値段出してるのか?とかそういうのもいいですよね。
だから、市場とか、あと、動向とか調べた方がいいですよね。例えば、業界は右肩上がりなのか?右肩下がりなのか?
あと、世の中の世情って言って、世の中どんな風に動いていくんだろうかとか。衰退産業だったら値段下がりますよね。
―― 確かに。
谷口:だから、そういった世情とか動向とか、世の中の動きっていうのを聞いた方がいいな。だから僕は確実にコーチング業は右肩上がりだと思います。20年前に、それを確信してるから。
まあ、最初はどうであれ上がり続けるっていう風に思うわけですよ。そんなの調べた方がいいですし。
あとは、考えなきゃいけないのは・・・。
若松さんはビジネスやってて「出版に関する専門家」って名乗る?
―― 名乗らないです。
谷口:ですよね。専門領域があるってことです、仕事の中に。
―― はいはい、そうですね。
谷口:「なんでも屋」じゃないってことですよね。「なんでも屋」で行こうとするから値段が決まらないんです。
―― そうですね。
谷口:だから、自分の専門性は何か?って考えた方がいいですね。簡単に言うとコーチなんだけど、どういうところの得意分野とか、自分がこういう専門性を持っている、 そういう専門性とか、得意分野とか。
あとは、自分のコーチングの独自性とか特徴とかそんなのも考えた方がいいですし、他のコーチたちのそういうことも調べた方がいいし、さっき言った他業種。コンサルタントさんなんかは調べる価値あると思うね。
で、どんなものを専門的にコンサルタントしてて、どんな特徴を打ち出しているのか、とか、そういうの僕調べた方がいいかなと思っています。
あとは考えなきゃいけないのが、自分が誰の何を得意とするコーチなのか?ってことですね。だから、それがブランドなのか専門性なのかってことなんですけど。
1番うまくいってない人が 「なんでも屋さん」みたいな「なんでもいいですよ。ウェルカム」みたいな。
いや、コーチはどんなテーマでもできるって言っちゃできるんだけど、クライアント側から見たら、「なんでも出来ますよ。」っていうより、
「私はこれとこれの専門コーチなんです!」って言った方が、「あなたです!僕が探してるのは!」っていうふうになりますもんね。
―― そうですね。
谷口:そんなのを決めなきゃいけないですし。
あと、考えなきゃいけないのは、さっき若松さんと話した、大元は、「経営のために値段を考える」っていう話、冒頭にあったじゃないですか。
だから、自分の経営計画とか事業計画は考えないとダメ。
―― ああ、確かに。
谷口:それを考えた上で、例えば、初年度は企業スタートアップなので、 要は実績を積むためだからこの値段でいい。
で、2年目は、成長期に自分の事業入れたいので、 売り上げはこれぐらいで、そのためには、コーチングフィーはこれぐらい。っていうふうになるんじゃない。
経営がそういう目的であれば、薄利多売でもいいっていう時代はあるかもしれないし。
あと、成長期に行ったら、やっぱり高単価、ある一定数でサービスを集中した方がいいのかとか。
それは事業計画があるから、今年はこう、来年はこうやって考えられるよね。
だから、まあ、事業計画とか経営計画も考えたり、他のコーチたちがどういう事業計画を作って、初年度どうしてたのか、みたいなのは調べた方がいいね。
ただ、何について考えなきゃいけないか、何を調べた方がいいかがわからないから、もんもんとして、ただ真似っこしてるだけになっちゃうんですね。
では、4つ目の問いですね。ここから一緒に考えていきましょ。
あなたのコーチングの特徴は なんですか?あなたのコーチングにはどんな特徴がありますか?
【質問4】あなたのコーチングの特徴は何ですか?
谷口:ここからはもう自分で考えてください。
他と一緒、特徴がないってことは、コモディティ化だもんね。
―― はい。
谷口:一般と一緒だから、区別ができない、ていうと、高くできない。 非常にこう、特質した方がいいですもんね、特徴はね。
なので、あなたのコーチングの特徴はなんですか?あなたのコーチングはどんな特徴がありますか?
若松さん、僕のコーチングってコーチを受けたわけじゃないけど、まあ、僕のサービスをずっと見てて、『谷口さんのコーチング、谷口さんの特徴ってこうだよね」みたいなこと、思い当たることありますか?
―― 私が見ていて、コーチングを受けられた方、谷口コーチのコーチングを受けられた方、1日のコーチング、1回こっきりでも、すごい背中を押されると言いますか、 チャレンジをするっていう特徴があるなとは感じています。
谷口:ありがとうございます。
だから、そういうのが広まっていくと、背中を押してほしい人が僕のとこ来るわけですね。自分では勇気と、ちょっと誰かに押してほしい、とか。
だから、すごくアクションを起こすとか、チャレンジを促すとかっていうのは、僕の特徴だし。
あとは、得意っていうか、僕はこれも特徴だなっていうのは、非常にブレーンストーミングをしながら、想像を広げていく。
ブレイクスルーを起こしてるっていうですか、だから逆に言うと、癒しとか、安心とか、共感ってないんですよ僕。それは無いっていうことが特徴なわけです。
だから、自分の特徴は何か?っていうのを明確にした方がいい。僕、ブレストなんかすごい得意です。ブレーンストーミングでどんどんブレイクスルーを起こしていく。
自分の想像力を、限界を突破させていくなんていうのは、すごく僕の特徴でしょう。
では、5つ目かな。
じゃあ、あなたのコーチングの専門分野はなんですか?
【質問5】あなたのコーチングの専門分野は何ですか?
谷口:僕は、「虎プロ」っていうコーチたちのプログラム提供してるんですけど。
虎プロって、前提はビジネス、コーチ業を成功させるためのノウハウだから、自分のブランディングだとか、専門性を決めましょうとか、セールスですよとか、事業計画ですよって、これを全部やるから値段が決まるんですね。
でも、それをやらないで、ただコーチングのスキルだけを学んでもビジネスはできないわけです。
自分の専門領域は何か?って言った時に、初めて自分の経験値だったりノウハウだったり、知識だったり、リソースを棚卸しすると、掛け合わせると、これの専門領域は強いっていうのを出してくればいいわけですね。
なので、あなたのコーチングの専門分野は何か?まずこれ考えてほしい。
僕は、最初はやっぱりセールス業にいたので、セールスマンの目標達成は得意中の得意です。 「僕のコーチングの専門分野は特にセールスです!」ってなりますよね。
―― はい。
谷口:次に、本出したわけですよ。そうすると、「僕、出版もすごく専門分野としては得意です」と。なぜかって経験がありますからね。
―― あーなりますよね。
谷口:もちろんマネージメントもやってたんで、マネージャーの苦労だとか、 マネージャーとしての目標達成とかも得意なんで、「マネージメント専門分野です。」って言えるわけです。
次にコーチとして独立、起業してビジネスを成長させたので、 「コーチ業の起業成功」って専門性になっていく。
でも、「政治」全くわからない。コーチングはできるけど、「専門分野は政治です」とは言えない。出来るけど、多分。
なので、自分の専門分野はなんですか?っていうのを考えてください。
では、次です。
さっき「値決め」のところで時間単価とか、影響単価って考え方をした方がいいという話をしたので。
「報酬」ではなくて「対価」、クライアントさんが谷口というコーチにいくら払うことによって、クライアントさんが同等以上の何を得られるか?
「対価」を考えた方がいいのでこれを決めていきましょう。6問目かな。
【質問6】あなたのコーチングでクライアントはどんな成果を得られるか?
谷口:どんな成果を得られるか?成果ですね。実ですよ、どんな実がなるのか。これを考えます。
例えば、僕だったら、本も書いてるけど、代表的なのは、個人の持ってる人の目標達成。だから、「目標が達成する」という成果を得られる。
代表的なのは「セールス」、今ノルマって言わないのかな、必ず目標を持って仕事してますよね、セールスマンって。
なので、「自分の会社での目標が達成できる。」マネージャーだったら、「チームが持っている目標が達成できる。」なんていうのは成果だし、 専門性が「出版」であれば、Amazonでもいいですけど、「書店に自分の著書が並ぶ。」成果ですよね。
売れるかどうか知りませんよ。でも成果だし、 あと、起業したい人であれば、スタートアップ。まさに起業が始まるっていうか、スタートできる。
もっと言ったら、「軌道に乗る。」とか、「売り上げが上がる。」とかっていうのが成果になりますね。
次 7問目。
【質問7】あなたのコーチングでクライアントはどんなベネフィット(恩恵)を得られるか?
谷口:簡単に言うと、「恩恵」みたいな感じですね。
だから手に入る果物はこれですよ、おいしい食べ物でもいいですね。恩恵は何か?って、栄養が取れるとか、 それでリラックスできるとか、満腹感が得られるとかっていうのがベネフィットですね。
どんな恩恵?べネフィットが得られるか?
じゃあ、若松さんが僕をコーチに付けたとして、僕はあの「起業・事業の成長」っていうのは得意ですと。若松さんも自分のビジネスをもっと大きくしたいと思ってるとします。
「自分のビジネスが、前年対比2割アップっていう成果を目指していきましょう。」って言って、僕にコーチングフィーを払って、 2割以上前年対比で上がったら、価値はありますか?
―― あります!はい!
谷口:ありますよね。これが成果ですね、2割以上上がる。
それによってどんな「恩恵」が手に入ったら、「これはもっと価値があるなぁ。」と思う?
―― そうですね、例えば、今伺って、方向性がきっとそういう時は決まってやること、やらないことっていうのが、よりこう明確になってそうだなとか、 それってすごいベネフィットだなと感じました。
谷口:例えば、仕事以外の、ゆとりのある時間が確保できるとか。
―― それもすごくいいです。
谷口:それによって、今の忙しさが半減するって言ったら?
―― いや、めちゃめちゃ良いです。はい!
谷口:それによって、家族で色々旅ができるって言ったら?
―― とても良いです。
谷口:良いってことですね。成果は2割増しなんだけど、 それによって、もっと苦しくなったり、忙しくなったら、それはベネフィットではないですよね。
―― そうですね。2割アップするためにもっと忙しくしましょう!ってなったら本末転倒ですね。
谷口:でも、(成果が)2割アップして、その上で、今までの忙しさが半分になって、 自分のゆとりある時間、趣味に行ったり、旅行に行ったりする時間が倍に増えると。
あとは、自分の心身がすごく充実しているとか、毎日幸福感を味わって過ごせる、ぐっすり眠れるとか良くないですか?
―― すごいいいです。
谷口:だからそういうのベネフィット。
経営者だったら、将来どうしよう、うちの会社は大丈夫かな?っていうふうに思っていて、コーチ雇いました。とりあえず売り上げ上がります。
あとは、後継者が育ちました、もう任せられる人材が育ちました、安心して毎日床につけて、今まで苦労かけた奥さんと、晩年は奥さんにお礼をしたいっていうことで、旅に行けるようになった。って言ったらよくないですか?
―― いや、いいですね!
谷口:いいですよね。この、成果とベネフィットを両方考えないとダメなんです。
だから、コーチングでどんな成果を得られるのか? あなたのコーチングで、その成果以外にどんな恩恵が手に入るのか?
って言ったら、さっきの対価で考えると、それなら、こんだけ払ってでも、そういうものがリターンで手に入る可能性があるんだったら、イメージは投資をする。投資をしてもいいんじゃないかって思う。
では、8問目。
今度は、値段を決めるためにコモディティじゃなくしたいんですね、ブランド化したいんですよ。
簡単に言うと、値段とか報酬っていうのは、いかに変わりがいないか?希少価値があるか?っていうことなんで。
【質問8】他のコーチが提供していない、あなたの独自のサービスは何か?
谷口:「これは私のオリジナルです!」とか、「これは独自のサービスです!」っていうのがあると、更に価値は高くなる。
僕、セールスの時に、「これ僕得意なんですよ!」って言ってたのがロールプレイ。
なぜかって言うと、僕、新人の教育担当してて、 研修中に「じゃあ、お客さん役。セールスマン役。じゃ、僕お客さんやるからセールスやってごらん~。」っていうの、新人研修ですごくやってた。
―― いいですね。ロールプレイ
谷口:マネージャーになっても、とにかく部下ができたら、「じゃあ、行く前に1回ロープレやろうよ。ちょっとプレゼンしてごらん?」とかっていうのすごくやってた。
なので、役者みたいに演じられるんです。めんどくさいお客さんとか、本音を言わないお客さんとか。なので、 ロールプレイはすごく得意です。
だから、「僕ロールプレイ提供できますよ」とかって言うと、付加価値が出てくる。
例えば、いろんな診断ツールなんか持ってるコーチいいかもしれないですよね。「経営診断の診断ツール僕持ってますよ」とか。
あと、僕だったらセリフ、バイイングトーク集とか、あのクロージングの時のセリフとか、コーチたちは結構僕のセリフ喜ぶでしょ?質問集とか。
こういう独自のサービスは何か?っていうことですね。これも考えてください。
では、だんだん、「自分の価値は何か?」ってのは明確になったんですけど、そもそも論として、「事業計画」がないといけないので、9問目。
【質問9】あなたの初年度の売り上げ目標はいくらですか?
谷口:今年度でもいいですし、これから事業するとしたら、コーチング業するとしたら、初年度です。
大体、1年目こう、2年目こで、3年目こうみたいな、計画あった方がいいですね。
例えば、1年目は、もうとにかく実績を積むために売り上げはなくてもいいんだ、という事業計画だったら、薄利多売でもいいわけです。
簡単に言ったら、「こっちがお金払いますから、実績のためにコーチ受けてください。」でもいいわけです。
でも、初年度、やっぱり最低でも300万円ないと、先行した資本が底をつくので最低300万なのか。
初年度、もうスタートアップ一気に加速したいので、サラリーマンと同じ年収ぐらいは初年度に計画していかないと、次のビジネス大きくしたいから600万円なのか。
その売り上げ目標によって、いくらぐらいの商品を何個って考えなきゃいけないですよね、これが経営なわけですよ。
元々会社を継続するためには大体、年度どれぐらいの売り上げが必要で、なぜかって、従業員がいるし、会社の経営の運営費がいるし、とか。
そうすると、これぐらい売り上げなきゃいけない、そのためにはうちの商品をこれぐらいの値段で何個市場に買ってもらわなきゃいけない、みたいに考えるじゃないですか。
っていうことは、その売り上げ計画があるってことですね。なので、初年度の売り上げはいくらですか?
目標ですね、売り上げ目標。それによって今年度の値段決める。
では、3年後、3年目の売り上げ計画、目標はいくらですか?
【質問10】あなたの3年後の売り上げ目標はいくらですか?
谷口:そしたら、さっきの値決めも変わるはずですよ。
―― そうですね。
谷口:ということですね。
僕だったら、最初は、サラリーマン時代自分がサラリーでもらってただけの年収は欲しいと。
なぜかって言ったら、1年間の自分が生活していくサラリー分は貯蓄であったので、1年間は収入がなくても食うには困らないけど、翌年はもう貯金っていうか、資本が0になるので、それだとダメだっていうふうに僕は計画を立てたから、 初年度は最低サラリーマンの時の最低報酬ぐらいは目標にしたい。で、それ以上になったわけです。
その目標を立てたから、じゃあ、いくら位でのクライアントで、これぐらいの人数をやらないとダメだなとかってなるわけですね。
で、次は 目指せ1000万プレーヤー、次に3000万円プレイヤー、次に5000万円、1億とかって上げていった時に、コーチングだけでいいのか?とか、他のキャッシュポイントビジネスとして必要ないのか?とか、 また考えてるわけですね。
なので、3年後の売り上げ目標はいくらですか?で、10個かな。
はい、 これの答えが全部かけたら、まあ今悩んでる値決めは大分楽に決まってくるんじゃないかなと思います。
いかがでしたか?
―― 素晴らしいです。今日の内容はほんとに保存版と言いますか。今回ぜひ、谷口コーチのコーチングに沿って考えていただくだけでも、例えば、この内容をまとめればホームページにも書いたりとか、パンフレットとか、「あなたのコーチングはどんなものですか?」っていうものが、すぐ答えられるようになったりするんじゃないかなと思いましたし、
例えば、初めは書けない部分とかたくさんあるかもしれないんですけど、それを3ヶ月ごととか、少なくともその1年ごとにこのテーマを考えていくだけで、どんどんそのコーチングのビジネスがうまくいくような方向に向かっていくんじゃないかなというのをすごく感じました。ありがとうございます。
谷口:ありがとうございます。今若松さんに言われてそう思った!
僕のコーチは、問いから考えるんですよ、僕のセオリーで。この問いをもって考えられなくても、この問いに沿って調べることができますよね。
―― そうですね。
谷口:あの人の特徴、コーチとしての独自性はなんだろうか、あの人の専門分野はなんだろうか、とか。
いろんなコーチ10人集めて、この問いを全部、そのコーチごとに調べていったら、「なるほど!」って思うかもしれない。
そして、「じゃあ私は…。」って言って決められるね。
―― 確かに!
谷口・いいじゃないですか。保存版にしておいて。
―― 保存版です!ありがとうございます!