理想的なクライアントの見つけ方とは?【コーチング】 #75
―― 今回は「理想的なクライアント」についてです。
谷口コーチは常々、「プロコーチとしてビジネスを成り立たせるためには、誰の何をコーチングするかがとても重要」だというふうに言われていますが、
プロコーチとしてビジネスを成り立たせるという面で、 自分にとって「理想的なクライアント」というものを明確にするには、 どんなことを考えていけば明確にできるのでしょうか?
谷口:これもいい質問ですね。ビジネスにしていく上でということですね?
コーチングというのはいろんな対人関係で有効です。上司部下の関係でも有効ですし、お医者さん患者さんにも有効だし、親子、学校の先生と生徒、いろんなところで有効なんですが、「プロコーチとしてビジネスで」というとちょっと違ってきます。
ビジネスですから、ちゃんと売り上げだとか、利益だとか、成果を出し続けなきゃいけないですよね。
なので、まず「対象を選ぶ」ということです。サービスを提供する対象を選ぶっていうこと。誰でも彼でもコーチングしていたらビジネスが成り立たないです。
目次
どういう人が理想的なのか?
谷口:では「どういう人が理想的なのか?」ということなんですけど、昔「コーチングの対象」というクラスがあったんですね。
それは、誰をコーチするのかということと、どんなテーマやゴールをコーチするか、「誰」と「何」を選ぶということなんですけど、
大きく言うと、すごく夢やゴールが高い位置にあって、現状はここだとしますね。そうするとここにギャップがあるじゃないですか。このギャップがまず非常にあること。
例えば、どこか行きたいところがあって、日本国内を旅行するとします。行きたいところが目標だとすると、今の現状、今住んでいるところとのギャップって多いですか?
―― すぐに行けると思います。
谷口:じゃあ月だったら?
―― 月はギャップがかなりありますね。
谷口:そうすると不安だったり、誰かが一緒にいてくれたりとか、NASAやJAXAとか、サポートしてくれる人がいた方がよくないですか?
―― はい。
谷口:でも国内のどこかへ行く時、NASAに手伝ってほしいとは思いませんよね?
―― はい。
谷口:というふうに、すごくギャップがあるということなんですね。
次に、そのギャップを埋める時に、自分でコントロールが及ぶ範囲がすごく大きいこと、というのがあるんです。
天候をどうにかしようと思ってもコントロールできないですよね。なのでこんなのは無理なんですね。
例えば、経営者が自分の会社を5年で株式上場させようとします。すると、経営者、トップはそのためにいろんなギャップを埋めなきゃいけないですよね。売上なのか従業員の教育なのか商品開発なのか、人を採用したりとか。
それってある程度自分でコントロールが及びますよね。こういうのはすごく有効なんです。
ただ、その経営者が政治を変えようとしても多分難しいかな。あんまりコントロールが及ばないから。
なので、このゴールと現状のギャップがまず結構大きいことで、ギャップを埋める時、ギャップを埋めることに対してある程度コントロールが及ぶ。これが大きなくくりの理想的なクライアントさんなんですね。
理想的なクライアントの条件を考える
谷口:では、もう少し細かくしていきましょう。
まず、理想的というのがどういうことかっていうことなんですが、まずある条件を設定しなきゃいけない。その条件に当てはまることが理想的なんですね。
つまり、理想的なクライアントっていうのは、コーチがある条件を設定して、それに当てはまったクライアントさんっていう意味なんですよ。
なので、理想的なクライアントを明確にするというのは、その条件を決めることから入っていくんですね。
その条件というのは人によって違うんですけど、あなたの理想的なビジネスのパートナーというものを一緒に考えてみましょう。
では、あなたが一番成果を出せる、あなた自身のサービスに価値を感じる人の条件設定をしていこうと思うんですけど、男性か女性か選べと言われたらどっち?
―― 男性です。
谷口:ということはそれが条件の一つですね。
次に年齢でいきましょう。10代、20代、30代、40代、50代のどれか一つを選べと言われたら?
―― 40代。
谷口:それが条件なんですね。
では、その人の行動特性でいきましょうか。どんどんどんどん、いろいろとやってみてから後で検証する行動するタイプと、石橋をたたくようにあれも心配しこれも心配し、情報を全部集めて、全部納得してから初めて動く人、どっちか選べと言われたら?
―― どんどん行動する人です。
谷口:これがあなたの理想的なクライアントの条件ということです。それに当てはまる人が理想的なクライアントということになるわけですね。
なので、理想的なクライアントを決めたければ、自分にとってどういう条件を持っている人が理想的かということを、自分で答えられる質問文を作るといいです。
例えば今のが一つです。「自分にとって理想的なクライアントは男性か女性か?」と言ったら選べるじゃないですか。そのような質問文をいっぱい考えるんですね。「年齢は?」とか、「どんな職業か?」とか。
代表的なのが、「どんな行動特性を持っている人か?」「どんな思考特性を持っている人か?」「どんなバックボーンを持っている人か?」「どんな夢やゴールを持っている人か?」「どんな価値観を持っている人か?」などの問いをまず考える。
そしてその問いに自分で答えていきます。こういう行動特性を持っている人、こういう思考特性を持っている人、こういう価値観を持っている人、こういうバックボーンで生きている人、こんな夢がゴールを持っている人、と答えていったら、それに当てはまる人が理想的なクライアントになってくるんですね。
なので、まず質問文を作るといいと思います。これで答えになったかな?
谷口コーチからあなたへの質問
あなたが理想とするクライアントさんは、どんな夢やゴールを持ってそれを叶えたいと思っている人ですか?
谷口:これを見ている人はコーチの方が多いと思うんですけど、じゃあコーチのみなさんね。
あなたが理想とするクライアントさんは、どんな夢やゴールを持ってそれを叶えたいと思っている人ですか?の答えをここにいっぱい書いてください。
どんな夢やゴールを持っている人が自分にとっての理想的なクライアントなのか、みなさんの答えをぜひ聞かせてください!