二足のわらじを履いてコーチをするメリットとデメリット #40

最終更新日:2021年3月22日

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谷口コーチに質問する

── 今日は「ザ・コーチTV」の視聴者の方からいただいた質問に谷口さんに直接お答えいただきたいと思います。

こんちゃんさんからのご質問です。

現在、教員をしながらICF(国際コーチング連盟)のACC、PCCの取得を目指しています。

教員の仕事にもやりがいを感じると同時に、コーチング自体が楽しく、どちらにもやりがいと楽しみを感じています。

これからの時代、2足のわらじを履いてコーチをしていくことの、谷口コーチなりのメリットやデメリットがあれば教えて下さい。

よろしくお願いいたします。

というご質問なのですが、谷口さんいかがでしょうか?

谷口:「二足のわらじ」って、こんちゃんさん言ってますけど、今の言葉でパラレルキャリアのことを言っているのかな?

一つはプロコーチ、もう一つのキャリアは教員のことだろうと思って考えましょう。

まず、メリットもデメリットも、それは人がどう意味付けるかなので、どちらでもあるんでしょうけど、こんちゃんさん結婚してるのかな?それによって変わってくると思うんですけど、

例えば、「ACC、PCCを目指してる」って書いてあったかな?

── はい、書いてあります。

谷口:そうすると、コーチングをするっていうのと、コーチになるっていうのではちょっと違っていて、コーチになる、ACC、PCCの資格ホルダーになってプロコーチになるって思ってるんだろう、という前提で考えると、

メリットとデメリット

#1 資格取得までに要する時間の違い

まず、PCCだとすると、僕のときは750時間だったけど、今500時間くらいかな?実践時間が必要なんですね。コーチングをしている、それもパーソナルな。

だから、教員で学校で生徒たちにコーチングを活用しているっていうのはカウントされないんですよ。

そうすると、誰かと契約をし、誰かのゴールの達成をサポートするっていう実績が絶対必要条件なんです。

そう考えると、500時間だと、5人くらいのクライアントさんを同時に毎週コーチングして4~5年かかる。

── そういう計算になりますよね。

谷口:ざっとですね。

ただ、教員もやってると、いつできるのか?って考えると、教員の方も結構時間がないですよね?

週末に少し時間を取れるとして、さらにそこに学習とか、準備とか入ってくると、そうだな、5~6年、下手すると7~8年かかるかも。

僕は、コーチになると決めた時には、会社、この人で言うと、教員の立場を捨てたんです。

「会社員のマネージャーを断ってコーチだけでやる」と言って、月に20人くらいコーチングをやっていたんです。

簡単に言うと、会社員の責任を果たすための時間を取らなくても良くなったんですね。

なので、3年でPCCに合格したんです。っていうことは、人生をこんちゃんさんがどのように設計しているかによるんですけど、ゴールまでの到達の時間は多分変わるんじゃないかな?

一足のわらじというか、集中してゴールを目指す時と、こっちの責任を果たすためにも自分の人生の何割かは投資し、自分のゴール達成のためにも投資しって考えると、ゴールまでの到達時間が違うっていうのはあるでしょうね。

なので、早く到達し、早く実績を積み、早くコーチ側の授業を展開していきたいと思うと、もしかしたら時間が長くかかるっていうのはデメリットかもしれないかな。

#2 安心感があるかどうか

谷口:あとは、メリットになるのかな?安心感はあるんじゃないかな。退路を断つって不安ですからね。

教員を手放してコーチだけでいくっていうと、教員では暮らしていけるっていう経験があるから安心できますもんね。

でも、コーチで暮らしていってるっていう経験がまだないとすると、不安や恐れはあって、ニ足のわらじを履いていると、それはあまり感じなくて済む、不安や恐れを感じなくて済む、っていうのはあるかな。

#3 仕事の質

谷口:あとは、それぞれの仕事の質は違うかな?

みなさんどうなんですかね?自分の人生で、あれもやってこれもやってとなると、両方、全集中、全力集中できないし。

退路を断つと「やるしかない」っていう、いい意味のプレッシャーが働くじゃないですか。

僕、コーチをやるって決めて会社員の退路を断ったので、コーチでやるしかないと思うと、集中もするし、覚悟もするし、全集中でコーチングに取り組むんだけど、

会社員もやってて、コーチもやってっていうと、どっちもある程度のレベル感でゆっくり進んでいくのかな?

だから、ゴールまでの到達の時間と、質の違いがもしかしたら、どっちかに集中するのと、2足のわらじを履いている時では、その辺の違いが生まれるんじゃないかな?って気がするかな。

それをデメリットとかメリットと考えるのか?

逆に言うと、自分の特性から考えると、安心安全を手にしたうえでゴールに向かっていった方が自分が良ければ二足のわらじでもいいと思うし、どっちかを極めたいんだと思ったら、どっちかに集中しても良いのかもしれないな。

僕、料理人やってたけど、会社員やりながら料理人の修行をするより、料理人だけ1本に絞った方が早いような気がするし。

会社員やりながら、大工さんやるっていうのも大変そうだろうし。

時間は有限!
ゴールまでの道のりを客観的に書き出してみよう

谷口:時間は有限なんですよね。一日も増えないし、一生も増えない。

ある程度の年齢になってくると、例えば、僕だったら、子どもが小さい時には、子どもとの時間とか、パートナーとの時間とか、リフレッシュの時間とかも出てきて、それを与えられた自分の人生の中に割り振っていくので、

そうすると、教員が何%、コーチが何%、父親が何%、夫が何%、って考えると、結構きゅうきゅうな感じがするかな。時間は有限なのでね。

それを客観的に、何人(クライアント)を取って、何時間できて、それを計算するとPCCまでに何年かかって、PCC獲得する時は自分は何歳になっていて、周りの条件や環境はどうなっていて、

っていうのを客観的に洗い出す、書き出してみると、こんちゃんさんが、今後どうしていったらいいのか、見えてくるのかな?そんな気がします。

── 確かに、今のように明確にイメージしていくと、漠然と思っていたものが、このプランで行けば、こういうふうに進んでいくっていうのがより見えてくるので、そうすると、また新しい選択肢が出てくる感じがしますね。

この時期になったら、またこういうふうに考え直してもいい時期が来るなっていうのも思えるんじゃないかなと。

谷口さんとお話していると、こういう視点で物事をとらえると、見えなかったことが見えてくるなというのを感じます。

谷口:良かったです。

ただメリットもある。こんちゃんさんは教員もしているので、例えば、生徒さん、たぶん子どもたちがいて、先生という立場でコーチングをトレーニングしていると、

コーチングの時の相手に対する考え方や、関わり方や、コミュニケーションの取り方、その目的は簡単に言うと、能力の発揮だったり、能力の開発だったり、目標の達成だったりするので、

子どもたちと触れ合う時に、コーチングの検証をするとか、実績を積むとか、練習をするとかっていうメリットはあるかもしれないな。

ただ、PCCの合格のゴールっていうと、ちょっと中身は違っちゃいますけど、コーチングをこういうふうにすると、こんなに子どもたちって輝くんだっていう検証を、実験っていう言葉を使っていいのかどうか分からないけど、そういう場面が毎日あるっていうメリットはあるかもしれない。

こんちゃんさんが、今度、どう未来をデザインしているかによっても変わってくると思うので、自分のライフデザインと、それに伴ってゴールまでの道のりを皮算用で計算してみて、

その時に何歳になっていて、どんな人生になっているのかを具体的にしてみると、いろいろ判断しやすいかもしれないですね。

── 本当ですね。こんちゃんさん、新しい視点を谷口さんのアドバイスから得ていただけたんじゃないかと思います。

今日も視点を変える方法、こういうふうに捉えていったらいいんだな、というアイデアをいっぱいいただきました。ありがとうございます。

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