瞑想と朝のルーティン#16
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瞑想と朝のルーティン
── 本日も、「ザ・コーチTV」の視聴者の方からいただいた質問に谷口さんに直接お答えいただきたいと思います。山田さんからのご質問です。
谷口さん、こんにちは。
直感力は、瞑想によって鍛えられると、ある人が教えてくれました。
谷口さんは、瞑想をするんですか?
朝、やる、ルーティンは、ありますか?
こういったご質問をいただきました。
谷口:はい。瞑想するか?何をもって瞑想って言ってるのかな~?それによってだよね。
座禅組んで山の中で滝に打たれるのが瞑想なのかわからないけど、瞑想ってなんだろうな。そういう時間を取っては僕はしてないですね。
情報の渦の中にいる私たちが取り戻すべきもの
谷口:この「直感力が鍛えられる」っていう、そういう世界の知識って僕はあんまりないんですけど、僕がやってることで、『目標の達人』でも言ってるんですけれど、感性を取り戻すっていうのはいろんな方法でできます。
僕たちって今、情報量すごく多いでしょ?江戸時代の人が一生かけてインプットする情報量を、現代人は3ヶ月とか。っていうことは、とてつもない量の情報の中にいるんですね。
情報の渦の中にいると、考えますよね、処理だから。情報は処理でしょ?そうすると、「感じる時間」って少ないんです。変な話、ず~っと処理してる。考えてるとか、処理してるとか。
なので感性を磨くっていうのはおすすめしてるんです『目標の達人』でも。なぜかって、「やりたい!」とか、「こんなふうにしたい!」っていうのは感性だから。
瞑想で磨かれるもの
谷口:瞑想がこの直感力、この感性を磨くっていうのには有効なんだろうなっていうのは思います。
だって、瞑想の時って情報処理してないから。
だから自分の内側の呼吸を感じたり、それこそ肌から伝わってくるものを感じたり、今まで聞こえてないようなものを聞こうとしたりとか。多分そういうことするんだろうと思う。
座禅組んだことあるんだけど、何も考えるなって言われるんですよ。できないですよ、何も考えるなって。座禅で「考えない」っていうの、修行でやるじゃないですか。あれは「達人」「仙人」みたいな感じ。人間って「考えない」っていうのは無理。「考えるな!」って言われると考えちゃう(笑)
── 考えたくなりますね!
谷口:だから素人は何するかっていうと「数えろ!」って言われるんです。ず~っと30分~1時間座禅組んで「1、2、・・・」って数えるだけ。で、途中で数わかんなくなる。何か考えちゃうんですね。まあそういうことなんです。
瞑想で、考えない時間で、直感力、感性を磨く。
「直感」と「直観」の違い
谷口:「ちょっかん」っておもしろいんだけど、2つ字があるんですね。
垂直の直に感性の感、感じるって書く「直感」と、もう一つ、垂直の直に観察の観、観る方の「直観」ですね。
「直感」は、まさにひらめきとか感覚の部分。
「直観」は、データなんです。
── データ!なるほど、わかりやすいですね。
谷口:例えば将棋の棋士の「神の一手」って、ハッと一手が降りてくるって、あれ素人には絶対降りない。
プロ棋士がすごい量の棋譜、将棋を打ったデータが頭の中にあって、それが瞬間的につながって答えを導き出すみたいな感じ。だから達人にしか降りないんです、この「直観」っていうのは。
その専門領域のことを、とてつもなく経験している人。だから武道の達人っていうのはいくつもの技を経験しているから考えないで技が出せるけど、僕たち素人って考えちゃうじゃない。
── そうですよね。
谷口:だからひらめきの方は感じる方(=直感)ですね。これは感性を磨く。
感性を磨くことを、「考える」じゃなくて「感じる」ことを取り戻すことをやる、っていうのがおすすめです。
例えばおすすめしてるのが、公園に行って裸足になって芝生の上、草の上を歩くとかですね。だから感じること。いろんな感性を磨くっていうことやったらいいんじゃないかな、なんて思います。
これから求められる能力とは?
谷口:なぜかっていうと、考える能力って、もうだんだん人間にいらなくなるんですね。だってAIが考えるから。なので、想像するイマジネーション。感じて、これとこれと何かくっつけたらおもしろくない?みたいな。
情報処理能力っていうのは20世紀の人たちは学んでいるんです。
「4+6はいくつ?」っていうのは情報処理。でも「10を導きだす答えって何があると思う?」っていうのが情報を編集する能力。
情報編集能力っていうのが人間に求められていくと思う。情報処理はもうしなくていい。
だって10を導き出す答えって子どもの方がおもしろいこと考えるんですよ。
── 突拍子もない!
谷口:そうそうそう。だって無限にあるんだもん答えって。10を導きだす、?+?って何があると思う?とかっていうとって無限に出てくる。
そういう意味では感性を磨く瞑想がいいんじゃないかな。
それ以外にも、自分の感情が動くことをいっぱい日常に入れていく。
ただ質問は何だっけ?『瞑想しますか?』ていうの、僕はしない!(笑)ただ感じることは結構やるかな。
朝、決まってやることは?
── 特に朝されているルーティンとかはありますか?谷口さんがどんな朝を過ごされているか、ぜひ教えてください。
谷口:歯を磨いて身支度してご飯食べるとかはありますよね。それはいいとして、それ以外何やってるかっていうと、まずストレッチをやります。
体を動かしてストレッチをすると、ここが凝ってるとかあそこが伸びてるとか(わかる)。伸ばすっていうのは触覚。だからもしかしたらこれ感性かもしれないですね。
次に必ずやってるのが、僕今ゴルフにはまってるんですね。夢はシングルプレーヤーなることで、シニアコンペで優勝するっていう夢もあるんですけど。練習用のクラブを持ってベランダに出る。そうすると、大体、僕は早起きだから、昇りたての朝日が出てくるんですよ。
太陽を浴びて体を動かす
── ちなみに何時くらいに起きてらっしゃるんですか?
谷口:大体4時から5時の間に起きる。
── 太陽とともに、というか太陽より早くですね(笑)
谷口:身支度して、冬はまだ太陽昇らないくらいなんです。この太陽を浴びるっていうのいいんだって!聞くところによると。
外に出て、太陽を浴びながら体を動かす、運動する。フォームを考えながら素振りをする。っていうのをやって、ベランダに植物があるので、今イチゴ植えてるんですけど、花が咲いてイチゴの実が生ってる。こういう生物に触れるっていうのもいいんですね。
── とってもいいですね。
谷口:朝日を浴びる、外で素振り・運動をする、植物を見たり、最近声かけたり独り言言い出したら危ないかなって思ってるけど、植物に触れるみたいなことを朝やって、そうすると体が起きるんですね。
そしたら今度脳みそなんで、今日の必ず一日のプランを立てる。今日はこういう一日でこういうhふうにしてこうやって、みたいに。一日のイメージをしていく。
今日をデザインして今日を始める
谷口:僕、理想の自分の10年・1年・1か月とか作ってるんですね。それを必ず見る。
10年どうしたいんだろうとか、今年はこうしたいんだろうとか、どんな夢や目標があるんだろうとかって見て、その上で今日を設計する。
だから結構手帳見てる時間朝長い。3か月先、6か月先を見ながら、今こうだから今のうちにこれをやっておこうとか、見て、今日をデザインして、今日を始める。
── 今日をデザインして、今日を始める。いい言葉ですね。
谷口:そんなとこかな。朝のルーティンっていったら。
── 秘密がわかりました!
最初に谷口さんが「感性を磨く」っていうことをおっしゃったんですけど、起きたての時に「感じること」を自然とされていらっしゃる。
五感をたくさん使って朝を迎えていらっしゃるっていうのがわかりました。
テレビより感性のスイッチを優先して
谷口:朝起きて、感性のスイッチを入れない前にテレビのニュース見ない方がいいですね。毒されるからね。もう絶対やめた方がいいですよ。本当に。
── 谷口さんの朝の風景も、まずは感じることを十分に、五感を引き出してから思考の部分、手帳を開くっていうことをされてるんですね。
きっと先に手帳を開いてからベランダに出るのとまた違った感じがするでしょうね。
谷口:違うね!そうだね!
── そういう意味でも朝からすぐテレビはつけない方が
谷口:いいと思うよ。特に今はね!
── もし朝すぐテレビつけちゃってたっていう方は、その前に空気を浴びるとかやってみられるといいですね。
谷口:それでもいいね。空気を浴びるとか外に行って、朝だったら朝の空気っていうのがあるんで、深呼吸する、朝日浴びる。
すぐできることだったらちょっと体動かすぐらいは外ですると。僕だって素振り5分くらいですよ。こういうのはおすすめかな~!答えになってるかな?
── とてもいいと思います。
瞑想っていうと、すぐわかる方もいらっしゃいますが、瞑想って何からしよう?って思われる方もいらっしゃると思うんですけど、朝の時間をちょっと、思考を使う前に感性を磨く、感じることを中心に時間を過ごす。ぜひやってみたいと思います。
谷口:よかったです!