年末年始にやっておきたいこと5選!【年末編】~2020年を最高の一年にするために~ #3

最終更新日:2020年1月21日

2019年はどんな一年でしたか?

── 谷口さんにとってどんな一年でしたか?

谷口:おもちゃの缶詰みたいな感じかな?

── またそれはおもしろい表現ですね。

谷口:いろんなものが一年という時間の中にてんこ盛りで入っていて、おもちゃの缶詰を開けたら、バァ~とあふれ出したみたいな感じかな?

── びっしり詰まってたって感じですか?

谷口:「詰まってた」か、「詰めすぎた」、という表現がいいかもしれないけれど(笑)

── 特に2019年で記憶に残っているエピソードはありますか?

谷口:おもちゃの缶詰じゃないですけれど、特にというよりは全部かな。海外旅行も6回くらい行きましたしね。夢の一つに、イタリアを全部周りたいという夢があって、それが叶ったのもすごく印象に残っています。イタリアの空気は僕に合うかもしれない。

── そうですか。

谷口:昔からちょい悪オヤジって、『LEON』という雑誌があるの知ってる?それを見るたびにイタリアっぽいのがいいなって思っていて、それが叶ったのが一つ。あとは、いろいろ試してみようと思っていたことがあって、

── チャレンジしたことがありますか?

谷口:一つはライザップに通って

── 肉体改造!

谷口:でもコミットが足りなかったな(笑) でも7キロくらいは落ちましたけどね。100年生きられるための体を作れたかな?ワールドカップのラグビーのオープン戦も観に行きました。

来年オリンピックでしょ?それをちょっと今年体感できて、こんなに海外の人が日本に来て日本っていい国だなって思ってくれるんだって言うのもよかったし、ゴルフもいっぱいできたし・・・。

それとあっ、あの東京大学!

東京大学で2つの夢が叶った!

── そうでした!最近夢が叶ったっておっしゃってましたね。その話をぜひ!

谷口:僕は大学に行ってないから、夢の一つに大学生になりたいっていうのがあったんです。いつだったか萩本欽一さんが大学生になったように、僕もそんな生き方をしたいなと思っていて、いずれ大学生になりたいなという夢と、学校の先生になりたいって思ってたんですね。

でも教員免許がないと小中高の先生になれない。けれど大学の先生だと教員免許がいらないと気づいたんです。

NHKに『白熱教室』という番組があるんです。生徒とディスカッションしながら、対話を通じてお互いに知見を広げて探求していくという。

そういうのをやりたいなとずっと思っていたら、今年叶いました!

── どこの大学で叶ったんでした?

谷口:東大で!たまたま縁で、東大に在学中の子が僕のところにコーチングの勉強に来ていて。いろいろな夢の話をするじゃないですか。こういう学生になりたいとか、大学で講義やりたいんだとか。そしたら谷口さん、ぜひうちの大学で!って。それでその子と一緒に心理学の授業にもぐりこんで授業1個受けたんです。

── 1個受けた!!生徒になりました、大学生に!

谷口:そのあと教室を借りて、目標の活用の仕方とか、「目標の達人」で話している内容とか、「実行の達人」で話している内容とかを学生に伝えて、対話式の講座をしました。夢が叶いました!

── それはおめでとうございます!すばらしい!

谷口:ありがとうございます。本当におもちゃ箱のようなてんこ盛りの一年になりました。

── 本当ですね。今お聞きしただけでもいろんなジャンルの出来事が缶詰から出てきました。

大学生への講義で感じたことは?

── 東大に行って、生徒さんとして授業を受けて、午後には先生として授業をされるという、なかなか体験できないような一日だったかと思うのですが、谷口さんが実際にその一日を東京大学の学生さんと過ごされて感じられたこととか、この世代の若い方たちはこんななんだなとか、感じられたことはありますか?

谷口:迷いと希望が混同している感じ。そこまで一生懸命勉強してきて、日本でトップレベルの大学まで来れて、それも一つ夢や目標が叶っていると思うんですけれど、じゃあその先自分はどうして行きたいんだっていうのにすごく迷っている、というのも感じるし、でも自分たちの可能性とかいろいろな希望もあるんだ、というのが混在してるのかな?

僕はね、先人として60歳まで生きてきたので、学生さんはまだ20代なわけです。僕は20代は迷っていいかなって、そんなことを伝えてきてそれがよかったかも知れない。

── そうですか。人生の先輩から今は十分迷っていいんだよっていうアドバイスをもらえるって、すごく良いタイミングですよね。

谷口:往々にして、彼らや若い人たちは答えを探そうとする。20代の時に答えを探そうと思っても答えがないと思う。答えを探し続ける行動、いっぱい体験したらいいし、チャレンジしたらいいし、他の世界を見たらいいし、就職したって20代だったら転職したっていいじゃないですか。なのに何かこれが正解でこれが自分の道なんだって言うのを、今見つけなきゃいけないんじゃないかなって思っているところがあるかな。

僕は20代は迷走の時代ですから(笑)

── いろんな職業、いろんな体験をされてましたよね。

谷口:いっぱい迷ったら?って。でもそれもおもしろいんですよ。頭の中で考えて迷っていても答えってみつからないんですよ。

── 頭の中だと見つからない。

谷口:ああしたらいいのかな、こうなのかな、この会社行ったらいいのかな、とかいろいろ迷うじゃないですか。それは見つからない。それを事実にする、行動してそれを検証しないといけない。例えば、こういう世界って自分に合ってるのかなって悩んでたって分からないけれど、行ってみたら合わないとか合うとかわかるじゃないですか。

── そうですね。やって初めてわかることがほとんどですものね。

谷口:ここ楽しそうだな~と思っていてもわからないけれど、行ってみたら「あ~やっぱり楽しい!」って思うのか、「あんまり期待していたのと違うな~」とかは、検証しないとわからないんですね。

会社に行くと、よくPDCAサイクルっていいますね。Plan・Do・Check・Action、計画・実行・検証・対策とか改善って言うんだけれど、みんなね、プラン・プラン・プラン、考えてばっかりいる。

上手くいく人はこのサイクルが早いんです。仮説を考えてみたらすぐ実行して、検証してみて合う合わない、違う、というのがわかる。

── そこまでやってまたプランに戻る、そういうことですね。プラン、プラン、プランでは何も結果がともなってこないっていうことですよね。

谷口:プラン、プランだけだと迷い続けるのかな。考えていても答え出ないから。

── 動けないだけじゃなくて、迷いの森の中に入っていく感じですよね。

谷口:そうそう。だからちょっと考えて、プランを考えたり仮説を立てたらすぐ実行、で検証する。よく好きなことを見つけてそれを仕事にしたいという人がいたら、なにが好きなのかって検証してみないとわからないもんね。だからいっぱいやってみたらいいよね、あれもこれもって。そんなのが感想かな。

── これは20代の若い方たちだけじゃなくて、社会で活動・活躍している私たちのような世代でも心に留めて行動していきたいなと思う、ご感想でした。

年末年始に取り組んでおきたいことは?

── 年末年始は一年の締めくくりと一年の始まりが同時に来るというとても重要な時期だと思うんですが、谷口さんが毎年年末年始に取り組んでいることなどがあれば、ぜひ教えていただきたいのですが?

谷口:僕はコーチをしていて、クライアントさんにもこういう時期こうしてみましょうかとか提案しているんですけれど、いくつかお伝えします。

年末におすすめ#1「スコアリング」

谷口:まず、スコアリングといったらいいのかな?

── スコアリング

谷口:スコアをつけるんですね。ゴルフでいったらラウンド何打まで回ったかみたいな。パターいくつ打ったみたいなスコアをつけるんです。

別な日本語で言うと記録する、ということをやったらいいかなと思うんです。

バーって流れていっちゃいますよね、一年っていう時間は。終わった時に漠然とどんな一年だったかなって思ったとき、大抵人って、今年大したことなかったなとか、今年あまりうまくいかなかったなとか、実は実際よりも自己認識を過小評価するんですよ。少なく見積もってしまうんです。

そうすると何が起きるかというと自己不信感とか自己否定感が生まれる可能性もあるわけです。今年何もできなかったとか、気がついたら流されて終っちゃったとか、全然進まなかったとか。そうすると次に動くエネルギーにならない。スコアをつけると事実になるので、結構できたな、に変わるんです。それがスコアです。

例えば僕で言うと、今日のザ・コーチTVで話そうと思って、今年の1月からず~っと手帳を見返すと、ここでも海外旅行に行ってる、ここでも。海外旅行行ってるのに、「メンターの授業」って作ってるじゃないですか。

こんなこともできて、こんなセミナーもやって、すごいてんこ盛りで出来たな~って思う。カウントしていくんですね、これもあったこれもあったこれもあった、これもできたこれもできた。いろんなスコアをつけていく事をおすすめします。

これも人と比べないことです。たとえば僕たちみたいに先陣を歩いていると、独立して起業してセミナーやって講座やって海外旅行行って、その人と比べないことです。条件や環境がまるっきり違うので。ですので、どんなことでもいいからスコアをつけてください。

例えば僕は、コーチングとか企業研修とかやってるでしょ?そうすると今年何人の人と研修で出会えたか?でもいいんですね。それを毎年スコアつけて累計出しているんです。16年も17年もやっていると、もうすぐ4万人になるよ!とか思う訳です。

コーチングも、日々30分とか1時間なんだけど、ず~っと積み上げてスコアをつけていると、もう6000時間近くなるの?だから自分だと過小評価しちゃうんです。1回が30分だったりすると。

例えば会社に勤めている人ならば、これだけの人に会えたとか。いいですよね?今年であえた人の名刺数えてもいいじゃないですか。こんな人と出会えたとか。あと、こんなプロジェクトに参加できたとか、こんな成果を出せたとか。

こういう人もいますよ、一日も病気で休まなかった。よく皆勤賞を自慢する小っちゃい子っていますよね?それもスコアです。

マネージャーさんだったら、部下の話の悩みや相談に乗った時間をカウントしてみて下さい。毎日は5分や10分かも知れない。この日も部下の話聞いてあげれた、この日も部下に、そうするとそのスコアが一年すると積み上がっていく。

自分のいろんな一年間のスコアを、まず一度振り返って取ってみるのをおすすめします。

そうすると、過小評価だった自分が結構いけてるじゃん、となると来年の行動力のモチベーション源になる。僕はコーチをやったり企業研修をやったり。いろんなことは全部パソコンのエクセルの中に累計でず~っと積み上げているんです。

── これは絶対にやってみたい、やります。

谷口:例えば、自分が無意識にやっていることって全然評価しないですけれど、365日目覚めただけでもすごくない?365回目が覚めた!中には覚めない人いますよ。365日心臓が動き続けている。60兆個の細胞は1年で1回全部入れ替わるんです。すごいなって。

── 自分に、結構できたよっていう声掛けをしてあげられますね!

年末におすすめ#2「バージョンアップとスペース空け」

谷口:コーチングスキルでいうと、「バージョンアップ」というスキルがあるんです。それと「スペースを空ける」っていうスキルがあるんです。

どういうことかというと、年末年始で自分の周りにあるものをバージョンアップするというのをおすすめします。

どういうことかというと、僕たち常に右肩上がりに成長してるでしょ?ということは今身の回りにあるものは過去の自分にふさわしいものだった、でしょ?今パソコンで話しているでしょ?例えば今持っているパソコンって、今のパソコンに比べたら旧式ですよね?でも買った時にさかのぼると最新式じゃないですか。その時には自分のバージョンにあっているんです。

でも人は成長しますよね。一年成長した分、今の身の回りにあるものは全部過去のバージョンになるんですね。なので、どれでもいいからバージョンアップをおすすめします。

僕の周りのコーチ仲間で毎年パソコンを最新のものに入れ替えるっていう人がいます。そうすると、自分は成長しているから周りの自分の環境や道具が、今のバージョンになる。これが一つです。

そのためにやらなきゃいけないのが断捨離。これは過去のバージョンだから今の自分にはふさわしくないなと。

有名なこんまり(近藤麻理恵)さんだと、ときめくかときめかないかですね。それを買った時、過去はときめいたわけです。でも今ときめかないとしたら、それは今の自分にふさわしくない。

だから、こんまりさんみたいに、ときめくかときめかないかでもいいし、今の成長した自分にふさわしいバージョンだろうか?これはあまりにも自分に合ってないな、と思ったらまずそれを断捨離する。手放すということ。

僕はなんでも捨てちまえっていうのが得意なんですけれど(笑)。全部無理だったら今年はパソコン、今年は洋服、今年は家具でもいいし、本でもいいし、身の回りの道具でもいいし。僕はゴルフが好きだから、ゴルフクラブをバージョンアップします。

あと人間関係もバージョンアップする。

この前大学生のある人に言ったんだけれど、今あなたの携帯の中にあるアドレス帳の人はすべて、今のあなたにふさわしいかどうかって聞いたら、そうとは限らない。

新入生で入学した時は同じスタートラインに立つから、がんばって同じ東大に入れたっていうので同じレベルです。そこから3年も経つと変わる訳です。ということはそのあなたの友達は、今のあなたのバージョンにふさわしいかって聞くとクエスチョンマークがつくんです。

だったらアドレス帳全部消しちゃえば?って。これ断捨離になる。ふさわしくない人と今でも新たに友達になる?っていうとならない。それはバージョンが違うんです。これをバージョンアップする。そのためにはまず、断捨離ですね。合わないバージョンを取り除く。ちょっとスペースが空きますね。

── そういうことなんですね。最初に「スペースを空ける」っておっしゃったのは。

谷口:そうするとそのスペースに今のバージョンに合ったものが入ってくる。だから、友達を断ったら、それは過去のバージョンの友達だから、その空いた友達っていうスペースに、今ふさわしい友達が入ってくる。それで来年またいろんな出会いがあるでしょ?その空いたスペースにそのバージョンにふさわしい相手が入ってくるかな?

── 確かに新しい出会いがたくさんあったとしても、自分にスペースがなかったら入る余地がないっていうことですね。だから断捨離でスペースを空けようっていうことなんですね。

谷口:目的はバージョンアップなんです。よく年末に大掃除って言いますよね。大掃除も目的がわかんないんです。でも今だったらバージョンアップが目的で物を捨てるっていうと、手段は物を捨てるだけれど目的はバージョンアップなんです。一年のホコリを取るもいいけれど、目的がわかんないから。年末はそれをした方がいいかな~。

── やります!

谷口:自分の周りにある古いバージョンあるでしょ?環境、道具、いろんなもの、洋服もいいですね。これは余談ですが、ブランド品って何年か前のでも今の自分にふさわしいってあるんです。

それはブランドの力なんですね。例えば自分の好きなブランド物を買ったら何年も着ますよね?でもどこかのスーパーで買った同じ物って一年で飽きちゃいますよね。それはレベルが違うんです。だからよくブランドは反復に耐えられるっていう言い方をします。繰り返し使えるっていうことは人がバージョンアップしてもブランド品はそれにふさわしい状態にあるっていうことです。

── こういう考え方だったら年末の大掃除楽しくなりますね!

谷口:そう、目的はバージョンアップだから。

── 自分のバージョンアップだぞ!と思って、これを捨てようとか、これを片付けようとか。

谷口:そうすると周りの道具や環境が最適化するでしょ?古いっていうのは旧式の道具じゃないですか。来年の行動力や実行力は効率よくなるしスピードアップするんです。

旧バージョンのパソコンやOS使っててイライラして作業投げ出すときないですか?

── 遅~い、とか言ってます(笑)。あるあるですね。

谷口:自分のバージョンが上がってるんだから、それにふさわしいスペックの物を自分の周りに用意するっていうことですね。

── おもしろいですね!

年末に取り組んでおきたいこと「まとめ」

谷口:スコアリング、自分を過小評価しがちなので実績をちゃんと一年間積み上げていく。できれば毎年やって下さい。1年積み上げると、1年はこれぐらいだったかも知れないけれど、毎年積み上げて10年間の累積を見てください。結構多くできたなと、ずいぶん積み上がったなと思うはず。

── 本当は積み上げてたのに、スコアリングしてこなかったから認識できてなかった、それは勿体ないことをしてたなと今思いました。

谷口:これはモチベーションにもつながるんだけれど、自己成長を認識した時、人ってすごくモチベーションが上がる、自己成長ですね。

── 自己成長を認識できた時に自分のモチベーションが上がる。

谷口:だからコーチングでスコアリング、実績。あとはバージョンアップね!

── お聞きできてよかったです!年末、忙しい楽しみが増えましたよ!みなさん。ぜひ今年中に、今のスコアリングとバージョンアップのためにスペースを空ける、これをみなさんとご一緒にやって行きたいと思います。

ありがとうございます。

年始編は次回に配信します。お楽しみに!

── 谷口さん、今回はここまでとさせていただいて、次回、年始にすぐ取り組んでおくといいよっていうことをお聞きして、配信できればと思っております。谷口さん、今日もありがとうございました!

谷口:こちらこそ、楽しかったです!ありがとうございます!

── ありがとうございます。次回を楽しみにしてください!

 

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