家族との時間、それとも自分の時間?どう折り合いをつければ良い? #105

最終更新日:2023年3月20日

―― 今回は視聴者の方からいただいた質問に、谷口コーチにお答えいただきたいと思います。

「あさこん」さんから質問をいただきました。

最近、結婚をして生活スタイルが変わりました。

楽しく幸せな部分がある反面、なかなか自分のための時間が取れず、「こんなことも、本当はしたいのにな…!」ともやもやする部分もあります。

「したいこと」「しないこと」「しなくちゃいけないこと」「した方がいいこと」などを整理していくおすすめの方法はありますか?

また、その整理などをする時間を確保するために、谷口コーチは、パートナーや家族と、どう折り合いを付けてきましたか?

というご質問です。谷口コーチ、いかがでしょうか?

谷口:良い質問ですね。僕はこうしましたよっていうのをお伝えしようかなと思うんですけど、人生100年時代になると、いくつものステージがあるんですね。

良かったら『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』っていう本をおすすめします。

今多様性の時代だから一概には言えないんですけど、僕の時代でいうと、結婚すると、次に子育ての時代があって、今度は子どもが独立すると夫婦2人の時代がまた戻ってきてっていうふうに、人生にいくつものステージがあるんですが、結婚したら今までとは違うってことですね。

時間もそうだけど、お金もそうだよね。

結婚する前は、全部ほとんど自分のためにお金を使うけど、結婚するとパートナーの収入によってわかんないけど、お金の使い方も変わりますもんね。

というふうに、人生ってステージごとに時間やお金の使い方が変わってきます。

あと、優先順位が変わってきますね。じゃあ、どうしてるかっていうことなんですけど、

僕、カミさんとの共著で『パートナーに愛されながら自分らしく成功する7ステップ』という本を出したんですね。

その時に言ってるんですけど、一人の時は自分の価値観に従ってものを選択してるんですが、結婚すると、自分の価値観とパートナーの価値観もあるわけですね。なので、オリエンテーションをすすめてるんです。

オリエンテーションをする

谷口:お互い何が大切で、何に価値を感じていて、でも2人なので、パートナーですから一緒にするところと、別々にするところとかって色々ありますよね。一緒に暮らすわけですから。

それを話し合うのがオリエンテーション。まずそれをした方がいいですよっていうのを言ってるんです。

そうすると、夫婦の生活の在り方とか、お互いの時間の使い方とか、お金の使い方とか、全部決まってきますよね。

もっとお互い、これから一緒の時間をどのように使っていこうかっていう、まずオリエンテーション、話し合いをして、次に「同意を取り交わす」っていうんです。

同意を取り交わす

谷口:同意っていうのは、「じゃあそうしよう!」って2人で何かを決めるとか、同意するってことなんですね。

2人で暮らすんだけど、これに関しては僕は自分で時間を使う、これに関しては2人のために時間を使う、これに関してはあなたはあなたで自由に時間を使う。

お金と一緒です。こういうことをまず決めるんですね。

次に、じゃあそれをどのように実際に具体的に使うかっていうのを決める。

時間は限られてるじゃないですか。24時間しかないので、そのために「理想的な時間の使い方」っていうのを最初にイメージするのをおすすめします。

「理想的な時間の使い方」をイメージする

谷口:僕は今でもやってるんですけど、ちょうど良かった。手元に2022年のものがあるんですけど、お見せしましょう。

『自分の命の使い道』といって、1か月、1週間、1日を可視化してるんですね。

そして色分けしてるじゃないですか。自分の時間、夫婦の時間、今度子どもが出来たら家族の時間、そこにも仕事の時間。

時間は限られているので、それをどのように割り振る、使うのが、一番今の自分たちにとってモアベターかっていうものをデザインするのをおすすめしますね、こうやって。だって決めないでやると、寝る時間無くなるもんね!というのが一つです。優先順位は何か。

僕は、20年前ぐらいもこういうの書いてるんですけど、こうすると、パートナーとのデートとか、子どもとの時間とかも入ってきますよね。

自分の仕事の時間もあるし、今度は自分の成長のための本を読みたいとか、映画を観たいとか、全部書いておきます。

だから、映画鑑賞も入っていれば、読書も入っていれば、マラソンとかランニングも入っていれば、子どもとの何とかも入ってるし、カミさんとのデートとかいうのも全部入れておく。

そうすると、眺めてみると、これバランス悪いなぁとか、偏ってるなぁって見えるじゃないですか。

そうしないと考えられないなぁと思うので、まずこうやって自分の理想をとにかく作っていく。限られた時間の割り振り方。

次に、それを僕は手帳に全部落として、人に取られないようにブロッキングで抑えていく。

いつデザインするのか?

谷口:もう一つ、それをいつ考えるんですか?とか、いつ行うんですか?みたいなの書いてましたよね?

僕は昔から10月に。来年の理想、10年の理想を考えるのは、10月に考える。出雲の神様が来年のご縁を考えるのが10月のようにね。

次に、毎月考える。月末、月初って、来月どうしようとか、今月どうしようとかありますよね。

僕は独立してるので、月末がちょうどいいんですよ。ほら、領収書とかいろんなものを整理しなきゃいけないじゃないですか。今月を精算する時に、来月・再来月、どのように自分の時間を割り当てようか考える。

次に、毎日考える。一日の一番最初の始まりに。朝起きて、身支度をして、朝ごはん食べるとして、じゃあ今日が始まるという時に、僕はこの手帳を開いて、今日一日、今週、をイメージしてから始める。

だから、大きい単位で言うと10月に1年とか5年、月末や月初に、来月・今月・再来月ぐらい、次に、毎日、朝、一日がいよいよ始まる時に、今日・今週ぐらいを考える、というのが、もう20年位そのパターンかなぁ。

―― すごい!

谷口:ということをやっています。これ、いろんな人におすすめします。この通りにならなくてもいいけど、理想的な時間の割り当て。

あともう一つ、これは『時間の達人』でも言ってるんですけど、色分けするのをおすすめしてるんです。家族の時間、自分の時間、仕事の時間、生きるための時間

なぜ色分けしたらいいかというと、偏っていると、ある1色が多くなるじゃないですか。

偏っているってわかりやすいんですよ。いろんな色があると、それでバランスが見えてくるんです。

なので、何のための時間は何色にするって決めて、そのブロックを入れてくと、すごくわかりやすい。で、僕はこれが有効に働いて今に至る、かな。答えになってますでしょうか?

―― はい、ありがとうございます。

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