モテる上司、モテるコーチになるための効果的な話の聞き方の10のポイント #127
―― 今日は、効果的な話の聞き方というテーマでお話を伺っていきたいと思います。
コーチとクライアントの関係に限らず、上司や部下、夫婦、そして先生や生徒など、あらゆる人間関係のコミュニケーションにおいて、「聞く」ということはとても重要なことですよね。
谷口:最重要なことだと僕は思います。
―― そして、聞き上手な人っていう方は、コーチに限らず、同僚や部下からだったり、 異性や同性の方、あらゆる年代の人からモテる人じゃないかなと思うんですね。
きっと、聞き上手な人の周りには、自然と人が吸い寄せられているんじゃないかなと思うんです。ですが、こんなに重要な「聞く」ということなんですが、例えば『上手な話の聞き方』ですとか、『効果的な話の聞き方』なんていうことについて、学校ではもちろん、社会に出てもなかなか学ぶことがないんじゃないかと思っております。
今回、聞くことの専門家であるマスターコーチの谷口コーチから、モテる上司、モテるコーチになるための効果的な話の聞き方があれば、ぜひ教えていただけませんでしょうか。
谷口:なんか王道のテーマというか、原理原則の一番根底にあるテーマというか、とっても素敵なテーマを用意してくれてありがとうございます。
モテるっていうことをもう少し噛み砕いて、僕なりに意味付けると、自分に対して相手っていますよね。
コーチだとクライアントとか、夫婦だったらパートナーとか、上司だったら部下とか、セールスマンだったらお客さんとか、相手が自分に対して好感を持つということと、まあ同じ意味だろうなと。
で、聞き手に対して、好感を持つ人がいっぱいいる状態がモテていることだろうと思います。
じゃあ、なぜモテるのか?ということなんですけどね。
目次
なぜ、聞き上手がモテるのか?
谷口:一つ、僕が色んなところでお話してるのが、聞き上手ってことは、相手はいっぱい話すってことですよね。
いっぱい話を聞いてもらった人(相手)の中に何かが生まれるからだと思うんですね。
代表的なのが、満足感とかあるわけですよ。それがモテる理由だと思うんですけど。
それが、僕なりに多分こうだろうなと思うことが、アメリカの心理学者でマズローさんっていう人がいて、代表的で有名な「マズローの欲求5段階説」っていうのがあって。
それ、僕すごいヒントになるなと思うんですが、1番下が「生存欲求」ってマズローさん言ったんですね。生きるために、食欲だとか睡眠欲だとかありますよね、それを満たすために僕たちは、行動する。
2番目が「安全安心の欲求」っていうのがあります。
で、3番目にですね、「帰属・社会性欲求」って出てくるんです。
人間なんかは特に、自分はこの仲間の中で認められているか、仲間の一員であるかっていうことをすごく気にする。
逆のことでいうと、村八分とか仲間はずれにされると、人は非常に落ち込んだり、不安になったり、もっといったら命を絶ったりするぐらい強い欲求なんですね、社会性の欲求。自分は仲間として認められてるか。
で、もう1つ上に、「自己重要感」とか「承認の欲求」ってある。ちゃんと認められている、自分を大切にされていると感じる。
で、一番上が「自己実現」なんですけど。
結局、人っていうのは、欲求があるわけですよ。で、それを満たしたいと思ってるわけですね。
コーチの中ではニーズを満たすって言い方もあるんですけど。
話を聞いてもらうっていうことは、話すことで、もしくは、聞いてもらうことで、話し手の欲求が満たされるんだと思うんです。
それ、一言で言ったら、満足するっていうことなんですけど、聞いてもらうと、帰属欲求とか承認欲求がすごく満たされる。
それが相手に対して好感を持つことなんだろうと、僕は思ってるんですね。
相手の話をよく聞く目的とは?
谷口:よく聞き上手って言うじゃないですか。でも、よく考えると、僕たちが学校で習ったり、世の中で、親から言われてる「ちゃんと相手の話を聞きなさい。」とか言われますよね。
でも、この目的って「相手の話をよく聞きなさい。」っていうのは、その聞く目的って何だと思う?
―― 相手の言っていることを理解する。
谷口:そうそう、僕たちの日常会話の中で、「相手の話をよく聞きなさい。」っていうのは、「ちゃんと理解しなさい。」って言ってるってことと同義語だもんね。
―― はい。
谷口:でも、それは確かに「理解された」という欲求は満たされるかもしれないけど、僕はそれはそんなに大きくないと思うんすね。
僕たちが言ってる、モテるコーチの聞き方っていうのは、目的が理解じゃないんです、相手の話を理解させるじゃなくて、相手の欲求を満たしなさいということなんです。
ていうことは、目的が全く違うんですね。
理解するっていうのは、聞き手が考えているんですよね、こういうこと言ってるんだなって。
でも、コーチとかモテるっていうことの意味で言うと、相手がすごく欲求を満たす、簡単にいったら満足させるっていうのが目的になる。
っていうことは、普段ずっと習ってることと別のことをやってるってことです、僕たちコーチとかモテる人は。
じゃあ、モテる聞き方ってどういうことかっていうことなんですけど。
ある面白いエピソードが2つあるんで、ちょっと紹介しようと。
モテる聞き方エピソード① ~インド人コーチの話~
谷口:まず1つが、僕がコーチになりたての頃に聞いたエピソード。
ある会合か、パーティーで、丸テーブルにいろんな参加者が集まって食事をしてると。そこに来てる人が、結構いろんな名だたる会社の経営者たちとかリーダーたちが座ってる会合だったらしい。
そこに、あるインドのコーチが一緒に同席してて、食事をしながらみんなお話をしてるわけですね。
みんなは話してるんですけど、一人だけそのインドのコーチはずっと髭をさすりながら、「うーん、おお、なるほど。」って言って、ずっとそのテーブルの人の話を聞いてたんです。
ただやってるのはこれだけ、「うーん、そう、そうか。」とかって言って、ただ聞いてるだけなんです。
そしたら、みんなそのインドのコーチにどんどん話し出したんです。
「コーチ、こうなんです。ああなんですよ。」というと、「ふうん、そう。」とか。
それでまたある人が、「コーチ、こうでこうなんです、こうで、こう思うんですけどね。」っていうと、「おお。」とかって、ただ聞いてるだけなんです。
そしたら、その食事が終わる頃に、「いやー、今日はいい話お伺いできました。」って言って、そこに座っていた経営者たちが、何かを得て満足そうに帰っていったんだっていうエピソードを聞いたんですね。
インドのコーチって、多分相手が言ってる言葉はわからないと思います。ただ、「ふーん、はーん。」と、簡単に言ったら、相手の欲求を満たす話させか方をしたってことですね。
面白いでしょ?経営者たちはインドのコーチから何のアドバイスももらってないのに、「今日はいい話が聞けました!」っていって、満足そうな顔をして食事を終わってその席を立ったっていうことなんですね。
別に理解されるわけでもないわけですよ。結局何したかっていうと、インドのコーチは、参加してるそのテーブルの経営者たちに存分に話させたと。
それもすごく卓越した、普段では話さないようなことも、思わず話してしまうような話させ方をした。
これが1つのエピソード。
っていうことは、話させると、相手はこうやってすごい満足して帰っていく。
モテる聞き方エピソード② ~観光ガイドの話~
谷口:次のエピソードが、つい最近のエピソード。
僕、旅行行ったんですよ。そうすると、ボランティアさんとか、現地にいる観光ガイドの人に案内してもらうのが大好きなんです。たまたま、そうだな、もう70歳ぐらいのこの道何年っていう人に案内してもらったんですよ。
まあ饒舌ですごく楽しいんですね。で、途中まで行って、これまで案内した人のエピソードをそのガイドさんが話してくれて。
ある年配の老夫人で、1人で食べに来てる人のガイドしたんですって、色々「ここはこうなんです~ああなんです~。」って言っても、全然聞かなくて、そのおばあちゃんって言ったらいいのかな、ずっと嫁姑の話だとか、自分の旦那の話だとか、とにかくずっと自分の話して、ガイドの話全然聞かない。
だから、諦めたんですって、途中で。
「そうなのね、大変なんだね。ああ、そうなんだ、そうなんだー。」って、ほとんど観光案内をせずにガイドが終わったんだって。
そしたら、そのおばあちゃんが、「もう、ほんとに今日は楽しかった!」って言って、「今までいろんなところでガイドしてもらったけど、今日のガイドさんが1番良かった!」って言った。
聞いてないんだよおばあちゃん。観光案内のガイドを何も。
ていうことは、今まではガイドさんの話をおばあちゃんは聞いてたわけです。でも、それでは満足しなかったんですね。
で、ガイドさんが諦めて聞き手に回ったら、おばあちゃん、散々喋れたら「もう今日のガイドさんが一番よかった!」って言ったっていう。
このエピソード2つ。
っていうことは、人は喋りたい。自分の話を聞いてもらいたい。ていうことの、もう本当に代表的なエピソードだと思うんですよ。
だから、僕よく聞き上手って言うんですけどね、よくコーチングのレッスンとか講座でもよく言っているんですけど、いや、実は本当の意味は違うんですと、コーチの「聞く」は「話させる」ということなんです。
だから、聞き上手は理解が目的なので、コーチは相手の欲求を満たす。簡単に言うと満足。
相手にいいことが起きることを目的にしてるので、聞き上手ではなくて、コーチは話させ上手の天才、話させ上手なんですね。
話させるとその人に起こる良い結果とは?
谷口:なんで話させるかっていうと、ここで若松さんが言った効果的な話の聞き方に戻るんだけど、効果っていうのは、ある働きかけによって起こる期待通りのいい結果って意味なんですね。
ってことは、コーチのある働きかけによって、話す人にいいことが起きるっていう意味なんです。
話させること、これが働きかけだから。
じゃあ、何がいいことが起きるかって言ったら、いっぱいあるんですね。
脳内にも起きるし、心の中にも起きるし、体の中にも起きる。
いくつか例を挙げると、脳内に起きることで いいことって、何かパッとひらめいたりとか、話しながらアイデアが浮かんだりとか、思い出したり、そんなのいっぱい起きますよね。
心の中でいうと、安心したり、気が安らいだりとかっていうのもあります。体全体で言うと、リラックスできたり、すごく気持ちが良くなってきます。
実際、そういうことっていっぱい起きるんです。それが山のようにあるんですね。そういうことが自分の中に起きるので、人はそこで、自己需要感とか、自己信頼感とか、自己尊重感、肯定感、そういった僕が思うポジティブな感情がどんどん生まれていく。
なので、結果的に、話させ上手な人に話を聞いてもらうと相手に好感が持てる、それがモテるっていうこと。
じゃあ、聞き上手は相手の言ってる言葉の背景だったり、その根底にあるものを聞いてたりするんですけど、話させ上手っていうのは理解が目的じゃなくて、 存分に話させることが目的なので、気持ちよく相手が話す話させ上手の10のポイントってあるので、今日プレゼントしましょう。
―― 楽しみです!
気持ちよく相手が話す~話させ上手の10のポイント~
谷口:まず、ポイント1。「位置関係」
どういう位置関係で相手の話を聞いているかってあるんですけど。
例えば、若松さん、右手に聞き手がいた方が話しやすいか、左手に聞き手がいた方が話しやすいかってなんか考えたことある?
食事する時でもいいですよ、パートナーとでもいいですよ、なんかいつもそういえば自分は相手のこっち側に座るなとか、よくこっち側を向いて喋ってるなとかっていう記憶ないですか?
―― なんか、ぱっと思いついたら左向きと言いますか。
谷口:そうすると、聞き手は左にいてもらった方がいいわけですよ。
―― はい。
谷口:僕ね、右手に居てもらった方がいいんです、利き手の。なので、僕のカミさん、必ず僕の右にいるんです。
っていうふうに、このポジションっていうのはどの位置に、自分がポジションを取ると、相手は気持ちよく話せるかっていうのが1つ。これ、ポジションですね。
2番目が「姿勢」
例えば、ふんぞり返って、手足組んで、上から見下ろすような姿勢で聞いたら、話しにくいよね。
―― 話しにくいですね。
谷口:だから、手足を解いて、ちょっと深く座って、前傾姿勢みたいに取った方が、話しやすい。姿勢ね。
谷口:3つ目が「アイコンタクト」
―― アイコンタクト。
谷口:自分が話してる時に、相手に向かって目を合わせた時に相手が目そらしたらどう?
―― ちょっと話しづらいです。
谷口:だから、目を合わせたらちゃんとコンタクトしてくれるんですね。これ、3つ目。
で、4つ目、「表情」。
僕、表情あるでしょ。ちょっとこう動いたり、目がこう動いたりしますよね。表情がないってこういう顔なんですよ・・・。話しにくくない?
―― 話しづらいです。(笑)
谷口:笑えとかじゃなくて、表情があればいい。簡単に言うと、無表情だと人と話しにくいんですよ。
次が「頷き」。これですよね。
次が「相づち」。そうなんだ、なるほどね、確かに、うーん、とか、はあ、そう。みたいな。こういうの相づちです。
7番目、「促し」。というと~、それから~とか、それってどういうこと?とかって言うと、人は、「えーっとね・・・。」って これを促し。
8番目が「リフレイン」。
日本語で言うとオウム返しみたいなやつかな。
―― オウム返し。
谷口:今の!うまいうまい、オウム返し。そうそう。相手の言ったキーワードとかを繰り返す。
9番目が「ペーシング」。
馬が合うとか、息が合うとかって日本語にありますね。なんか、同じリズム、同じペース、同じボリューム、同じスピード、同じ呼吸にしてあげる。
なんか催眠術士はこの天才らしいですよ、安心しちゃうんだって。
セールスの世界では、アメリカではミラーリングとかいいます。同じ態度、同じ動作。
だから、馬が合うとか、息が合うっていうのを想像してもらうといいです。同じペース、同じリズム、同じ姿勢。
で、最後が「質問」。
―― 質問。
谷口:5W1Hって聞いたことあるでしょ。
例えば、「旅行に行きたいんだ。」って言ったら、「どこに?」
「それはさ、やっぱハワイがいいよな。」って言ったら、「え、誰と?」
「それは言えないよ。」とかって言うじゃないですか、「で、何したいの?」とか。「そもそもなんでハワイなの?」、「できればいつがいいの?」とか。
5W1Hだけで聞いてるの。
っていうこれ10のポイント。
で、これを1つずつまず意図的にできる。
―― 意図的に。
谷口:意図的にできるということね。じゃないと、人間って相手の話を理解しようとすると固まるんですよ。
―― あるあるですね。
効果的な話の聞き方~スキルの磨き方~
谷口:だから、男性ね、ちょっと下手。なぜかって言うと、女性の話とか、特にカミさんの話を理解しようとして聞いてるからかな。
だから、まず意図的に、ちゃんとできる。まあ、テクニックですね。まず意図的にこうやってできる。
これを会話の中で自然に行っている。だから、相手は気づかないってことだよね。
それをスキルという。だから、いろんな相手に合わせたり、場面に合わせたり、話の内容に合わせても、この10のポイントを自然にやっている。
だから、話し手からしてみると意図的にやってるとは全くわからない、っていうのをスキル。
これを自然に普通にできて、だからインド人のコーチは「ふーん」ってやってるんだけど、経営者は、「いや、いい話聞けました!」っていうと、インドのコーチはニヤっとしてると思う。
これを自然にやっているのがトップレベルのコーチ。
だから全くわからないです。普通の会話と 区別がつかないぐらい自然にこれをできているっていうのがトップコーチなんですね。
これ、教えないよね?学校で。
―― 教えられてないですね。全く。
谷口:だって、読み、書き、話すでしょ?聞くなんかどこにもないじゃない。
で、聞くも教わるのは、ちゃんと相手の話を聞きなさい、理解しなさい、注意深く聞きなさい、耳を傾けなさいって言われて、話させ上手になりなさいとは教わんないのね。
中には居るんですよ、そういう人が。
どういう人かっていうと、自分の親だったりがナチュラルコーチみたいに、そういうのがうまい人、自然とやってる人がいるんです。10個のポイントを。
人はそうすると、ミラーニューロン、簡単にいうと、模倣する。
だから親の口癖って子供に移るじゃないですか。っていうことは、親が話させ上手だと、子も話させ上手になる。コピーだから。
自分の周りにそういう人がいた人はラッキーですね。自然とコピーしながらその話させ上手が身についていく。
ただ、普段はそういないかな。
―― いないですね。
谷口:なぜかって言うと、これは高度なテクニックだし、スキルですし、逆に言うと、相手のニーズをとか欲求を満たす行為っていうことは、自分の欲求はよそへ置いてるんです。
非常に献身的な、愛の行為っていったらいいでしょう。
人間ってほとんど自分の欲求を満たすために考えて行動してますよね。
でも、この聞くって、話させるっていうのは、相手の欲求を満たす。自分の欲求は横へ置く。
人ってほとんど自分の欲求を満たしたいから話したいんです。
こういうのここで言っていいかどうか、僕、ゴルフ好きなんですけど、平日行くとやっぱ僕より年上の年配の人多いんですよ。みんな喋ってます(笑)
僕、商売柄、職業病なんですけど、話させ上手だから、みんな僕に話しかけてくるの。
時々、もうめんどくさいなとか思いながら、いっか、社会貢献だしなんか思いながら、話させ上手やってるんですけど。
非常に自分のニーズを横へ置ける。そして、相手のための愛の献身的な行為であると、そう、なかなかいないかな、周りにね。
ということで、もし、あなたがモテたいっていうことであれば、自然とこの話させ上手をしているコーチをつける、コーチに話を聞いてもらうっていう経験も1ついいかなと思います。
あとは、これはスキル、テクニックなので練習が必要です。
この話を聞いたからって、できるようにはならないので、意図的に普段から意識して練習するつもりで、自分の欲を横へ置いて話させるといいと思います。
で、最後にもう1個ね。
これね、副産物っていうか、いいこといっぱいあるんですけど。
話させ上手の副産物
谷口:話させ上手になりました、自分の欲求を横へ置きました、相手はその話させ上手な人にいっぱい話をして聞いてもらいました、すごく満たされます。
そうすると、何の相手に好感を持つわけですね。そうすると、人ってお返しをしてあげたいって気持ちになる。
これ、「返報性の法則」って言うんですけど、してもらったことをお返しをしたい。
わかります?聞いてもらったから、相手の話を聞いてあげたいになるわけね。特に好感を持ってる人の話は、否定的に聞くと思います?肯定的に聞くと思います?
―― もちろん肯定的に聞くと思います。
谷口:そう。ってことは、話させ上手な人が一度聞き手に回る、そうすると、相手の中に要は欲求が満たされる、いい事が起きる、話を聞いてもらった人に好感が持てる。
で、その人にお礼をしたいっていう返報性の法則が働く、そうすると、相手の言ってることを「なるほどな。」と思う。
これ、上司、部下だったら、上司が最初に話させ上手のポジションを取って、そうすると、部下が散々話を聞いてもらうといいことが起きて、この上司に対して好感。仕事では信頼感の方が近いかなって思うと、今度、上司の話をちゃんと聞こうと返報性の法則が働く。
ちょっと上司がね、「君はこうこうこうだよ、今度からこうしてね。」何かを指示、命令されたとしても、「確かにあの人の言う通りだ、ちゃんとしよう。」って思うわけです。
そうすると、セールスマンだと良くないですか。
―― いや、それはすごいですね。
谷口:トップセールスマンはまず話し手ではなくて、優れた聞き手になる。
―― そういうことなんですね。
谷口:そうすると、返報性の法則が働いて、セールスマンの言うことをお客さんは「そっか!」って信じて、結局買ってくれるってことなんですね。
親もしかり、先生もしかり、ちゃんと自分の欲求を横に置いた話させ上手にも恩恵がちゃんとあるので、そういった練習もおすすめします。