【完全理解】コーチングの全体像/プロの仕事が丸わかり!8つの視点で徹底解説【永久保存版】
谷口:今日はビジネスの世界でもプライベートの世界でも話題の「コーチング」について説明をしていこうと思います。
コーチングを理解する前に、もう少し大きな括りで「コミュニケーション」について解説していきます。コーチングはコミュニケーションの括りの中のある部分を指すので、まずコミュニケーションを理解していきましょう。
せっかくなので、これを見ているあなたも一緒に考えながら進めていこうと思うんですが、今、よく言われるでしょ?「コミュニケーションは大事だよね。」「コミュニケーションをちゃんと取ろうね。」っていうふうに言わているんだけど、そもそもコミュニケーションって何か?ということなんですね。
では、ちょっと考えてみてください。コミュニケーションとは何でしょうか?
目次
コミュニケーションとは何か?
谷口:いろんな答えが返ってくるんです。「コミュニケーションって何ですか?」って聞くと、コミュニケーションは「意思の疎通だ」とか「相互理解だ」とか「対話だ」とか、いろいろな意見が出てくる。この世界に入って、すごい興味深かったので辞書で調べてみたんです。
「コミュニケーションって何だ?」ということを僕たちは何か考えてますよね。あと、何か知ってますし、何か情報も持ってます。それと、感情があるじゃないですか。嬉しかったり、楽しかったり、面白かったり、苦しかったり、怒ったり、恨んだりとか、いろんな感情あるでしょ?それを何かを媒介して相手に届けることなんです。
「えっ?」って思いません?何かを媒介。簡単に言うと、何かを使ってそれを誰かに届けることなんですよ。ということは、一方通行でも良いんですよ。一方通行でも、コミュニケーションって。これが分かった時に、「あれっ?一方通行だと、不味いこともあるよな・・・」って思うわけじゃないですか。でも僕たちは、一方通行でも何かを伝えるというのを人類は始めたと僕は思ってます。
では、ちょっと一緒に考えていきましょう。コミュニケーションですね。まず最初、コーチングの前に、コミュニケーションとは?ある人が、何かを知っている、考えている、あと思っている、感じているということを、何かの方法で誰かに伝えていく。それをコミュニケーションと言うんですけど、そう考えると、僕たち人類の周りに『コミュニケーションをするための方法』っていっぱいあると思いません?
これもちょっと一緒に考えてみましょう。僕たちの先祖は、ホモサピエンスっていう猿から進化した動物なんですけどね。ホモサピエンスの最大の発明はコミュニケーションを発明したことって言われてる。
では、何か思ってることや、知っていることや、感じてることを、何らかの方法で誰かに届ける、伝える方法。ホモサピエンスの時代から、僕たち人類が発明したり開発したり使っている、今使わないやつでもいいです。何か情報を伝達する道具や方法やツール。さて、あなたは、いくつぐらい思い浮かぶでしょうか?
ちょっと考えてみてください、なるべく多く。考えてることや感じてることや知ってることを伝える方法や手段、道具。さて、いくつ見つかったでしょうか。
例えば、今僕はここに文字を書きましたよね。ということは、文字も発明したわけです。僕たち人類は、文字を使って何かを相手に届ける。僕、ここに絵書いてますよね。絵を書いてますねということは、絵を使って何かを誰かに届ける方法も発明しました。
では、こんなのってないですか?例えば、港にいます。これから旅立とうという人がいたとします。そこには大きな、海を渡る船があります。その時に、例えば、ドラの音が鳴ったとします。それを聞いた、これから旅立とうとする人は何を思うでしょうか。ドラから何を伝わるかってことなんですよ。
僕だったら「あ、そろそろ船が出るんだな。」って思うわけです。出航の合図っていうのがドラでわかる。ということはドラもコミュニケーション道具です。
周りで僕たちが普段使ってる文字、それと、言葉を発明しました。それを最初の頃は手紙だったり、その次は電話だったりFAXだったり、いろんなもので使っています。ある人には届くけど、ある人には届かないようにして発明したのが、例えば、暗号とかモールス信号も発明しました。
面白いんですけど、昔、日露戦争ぐらいの時は、旗でいろんな『戦闘開始』だったり、合図を送って相手に知らせたり仲間に知らせたりすることもやっていた。あとは、戦国時代だったら松明とか、ホラ貝でも意味は通じるし、アフリカの人だったりインディアンとかだったら、狼煙とかで何かを伝えることもできるし、光の点滅でも伝わるし、いろんなもんで僕たちは内容を伝えてきたんですね。
今、僕たちが一番使っているのはインターネットって使ってないですか?インターネットを使って世界中の人と情報交換できるようになりました。僕もインターネットを使って、これを見てる人とコミュニケーションを取っているわけですね。一方通行も入るんです。
そうすると、サイレンとか、信号とか、ポスターとか、点字とか、あとは道路標識とか、全部コミュニケーションのツールなんです。これを発明してきたので、僕たちはいろんな人と協力したり、情報交換をしたり、チームを組んでこれだけ発展したんだと僕は思ってるんです。それがコミュニケーションなんですね。
なんで大事か?ちょっと極端な話。コーチング入る前にちょっと解説しようと思う。もし、エイリアンが攻めてきたとします。映画の世界で言うと、先進の技術、科学で攻撃してくるわけですよ、世界の連合軍に攻撃してきて地球を奪おうとする、もしくは滅ぼそうとするって思ったエイリアン。
そのエイリアンが、もっと考えて「人類が今使っているコミュニケーションを全部、使えなくしたらどうだろう。」というふうに考えたとします。そしたらエイリアンが、すごい先進の科学で人類が使ってるコミュニケーションを全部なくすか、遮断するっていうことをやったわけです。そうしたら世の中どうなるか?
ちょっと想像してみてもらえます?明日、世界中の人が、活動開始しようとした時に起きたらその人は言葉を失ってるんですよ。だから、何かしゃべろうと思っても言葉が出ない。何かを書こうと思っても文字が出ない。電話が繋がらない。世の中にある道路標識とかサインとか、ホイッスルとか、そういったものも全部なくなってる。インターネットが全部遮断された世の中って、僕たち人類は昔の猿人みたいに吠えるわけですね。なんとか伝えようとすると「ウホホ」はできるっていうことなんですけど。
では、シンキングタイム。エイリアンが攻めてきて世界中の人類が使っているコミュニケーションという道具や方法やツールが全て遮断されたりなくなったら、どんな世界になると思いますか?
僕、いろんな人に聞くんですけど、そうすると大抵まず困惑しますね「どうしよう…」。次に不安になると思うんですよ。意思の疎通ができない、情報伝達ができない。ビジネスやってる人なら分かりますね。明日行ったらメールが送れない、インターネットが繋がってない、電話が繋がらない、FAXも繋がらない、言葉がない、文字もない、仕事が全部止まってしまうって分かりますね。
あと、物流ができなくなりますね。そうなってくると、人間ってだんだん不安になってきて、物が動かなくなってくると、そのうち略奪とか起きるんじゃないでしょうか。そのうち僕は、奪い合いとかが生まれて、結局人類は滅んでいくんじゃないかと思っている。
なので、なぜコミュニケーション大事かっていうと、僕たちが生きてく上で、多分一人じゃないですよ。人間が社会を作っていく上で一番大事な手段だから、だと僕は思ってるんですね。
では、コーチングの前に、もう一つ。世の中、なぜコミュニケーションが大事っていうようになったかっていうの、ちょっと考えてみようと思うんですけど。コミュニケーションの良し悪しって考えてもらいます?
自分の周りの人間とやり取りしてる、コミュニケーションが非常に上質、良いコミュニケーションを取っていることを想像してください。もう一つは、すごく劣悪な、悪いコミュニケーションを取っているっていうのを、ちょっと想像してもらえます?
良いコミュニケーションを取っている人たちと悪いコミュニケーション、劣悪なコミュニケーションを取ってる人たちで、それ、何が違うと思います?会社でも思ってもいいんですけど、そう考えてもらうと、良いコミュニケーションと悪いコミュニケーションによって生じることってないですかね?
では、悪いコミュニケーション考えてみてください。自分の周り、例えば、何かを言っても返信がない、言ったことが伝わらない、誤解を生んでいる、悪口とか批判とか、人の非難ばかりしているとか、というコミュニケーションが自分の周りに溢れてたら、もしあなたの周りがそうだったらどうなると思います?ちょっとこれも考えてみてください。
僕がたどり着いたのは、まず精神がだんだん病んでくるんじゃないかな。それで肉体が病んでくると、人との関係を遮断する人がいたりとかってなると思うし、ビジネスの世界で劣悪なコミュニケーションが交わされてると、利益が出なくなったり、顧客が減ったり、社内でいろんなトラブルが起きたりする。
実は、僕たち人間の周りの中で起きてることの良い悪いの一番根っこにあるのは、僕はこのコミュニケーションだと思ってるんです。このコミュニケーションによる不具合だとか、そんなことが今すごく起きてきているので、改めてコミュニケーションの重要性が、求められてるようになったと思っています。
では、これ一方通行でいいんですよ。だから、サインもドラもシグナルも標識も、全部コミュニケーションの中。僕たちは、普段対話はしているんじゃないですかね。そうすると、実は対話って、ダイアログとかカンバセーションっていう英語になる。
なので、コミュニケーションという大きな括りの中に、色々分けたんだと思うんですね。そのうちの対話を一つ括ると、ダイアログとか、カンバセーションって言い方になるし。
それを、相手を交渉するために使おうと思うとネゴシエーションとかって言い方もあるし、あとは相手に自分の思いを何か伝えたいっていうことをお客さんとやると、プレゼンテーションとかって言い方もしてくると思うんですね。
何か自分のことを相手に教えようと思うと、それはティーチングだったり、大きなコミュニケーションという領域の中のある部分をネゴシエーションと言ったり、ある部分をティーチングと言ったり、ある部分をダイアログって言ったりとか、カウンセリングって言ったりとか、僕はしてると思う。で、その一つの領域をコーチングっていうんですね。
なので、まず全体像で言うと、コミュニケーションという大きな人類が、一番使っている道具の中のあるカテゴリーを指すのをコーチングだと思ってください。だから僕は、コーチング・コミュニケーションという言い方をしています。
コーチングの定義とは?
谷口:では、次「コーチングって何?」ってことですよね。コーチングとは?ということを一緒に考えていこうと思うんですけど、僕が所属してる国際コーチング連盟(ICF)、世界中のコーチやコーチングの質の担保、上質なコーチングをちゃんと普及しよう、それを担保しようという組織が国際コーチング連盟っていうのがあります。
その中で言われてること。「コーチングとは、非常に刺激的な思考、ワクワクとかドキドキとかハラハラとか、すごく楽しいとか想像的だったりっていう刺激的な思考をし続ける。」ってことは、一回じゃないってことですね。それを繰り返ししながら、想像的っていうのは、クリエイティビティの方かな、何かをどんどん生み出していく想像的なプロセスを通じて、クライアントっていうのは、コーチングサービスを受ける人、コーチをつける人を言うんですけど、クライアントの公私における、ってことは仕事でもそうですし、プライベートでもそうなんですけど、「公私において、その可能性を最大発揮させるコーチとクライアントのパートナーシップを指す」って言ってるんです。
ここ分解しますよね。刺激的な思考、想像的なプロセス、物事を作り出していくプロセス。ってことは一回ではないってことですね。なので続けて行って、クライアント、コーチングを受ける人の公私ってことは、プライベートだから家庭もありますし、その人の健康もありますし、人生もあります。そのうちの一つがビジネスですね。「公私においてその人の可能性を最大発揮させるその関係性を言う」っていうふうに言っている。
僕は思ったことがあるんですけど、ということは一回きりのコミュニケーションではない。スタートしてからゴールまでがあります。
コーチングのプロセスとは?
谷口:では、ちょっと絵で書いてみますね。公私ともに自分の人生を非常にクリエイティブで可能性に満ちて、刺激的で楽しい人生にしたいっていう人がいます、公私ともにですね。この人がコーチに「是非そういう人生、そういう仕事、そういう夢を叶えたいのでコーチ、お願いします!」って言ったら、「分かりました、あなたの、人生が刺激的で想像的でワクワク楽しい、人生がより豊かに成功していくために私はコーチをしましょう。」と言って、「じゃあ、お願いします!」っていうのが、ここで契約が生まれます。
なので、イメージは、握手する感じなんですね。「じゃあ、お願いします、任せてください、一緒に行きましょう、私とあなたはパートナーです。」って言ったら、何するかって言うと、コーチとクライアントで、最初にオリエンテーションって言うんですけど、契約内容についてお互いに同意したりします。
「では、お互いの役割と責任はこうしましょうね、これをルールとしましょうね、お互いの報酬だったり、権利だったり、はこうですよ」っていうのを、お互いに話し合って「じゃあ、これで大丈夫ですか」って言って同意した、簡単に言うと契約をするわけです。ここで関係を築きましょうと。「わかりました、契約しますお願いします」
では、そのためにどうしましょうって言うと、まずここで設定するのが、このクライアントさんが本当に望んでる未来の理想像を描く。簡単に言ったら、一番分かりやすく言うと、夢とかゴールとか、理想を描くんですね。これ理想の反対は現実ですから、ここは、かけ離れてるってことですね。
コーチとクライアントで「ここへ今から向かいましょう。」というふうにするのをゴールセッティングという言い方をします。「分かりましたここへ行きましょう。」って言うと、プランを立てるわけですね。計画を立てるわけです。これまだ計画。「こう行って、こう行って、こう行ったら、ゴールになるでしょ。」って言うと、ここはスタートになります。「今から一緒にここへ向かって歩いていきましょう。」って言うと、このクライアントさんは何かアクションを起こすわけですね。
1ヶ月いろんなアクションしました。コーチも、ここで「この1ヶ月どうでしたか?」みたいに関わってくると、このクライアントさんは、この部分、この三角形の部分わかります?ここでいろんなものを手にするんです。
ちょっと考えてみてください。これがない未来もあるわけですよ。これは現状の延長線上、現実とあまり変わらない毎日を過ごす。理想、夢やゴールや理想を設定して、そこに向かってアクションを起こす。
そうだなぁ、旅でもいいです。全く行ったことがないところ、例えば、海外初めての海外旅行でもいいです。そこに行こうと思ったとしますよね。初めてだし、どうしよう。ちょっとハラハラ、ドキドキ、ワクワクするなっていうのあると思うんですね。
最初に何するかって言ったら、調べると思うんですよ。その旅先だとか、その旅先のいろいろ情報だとか、それに伴って必要なものを買ったり、用意したり、人に聞いたりしていったり、もしかしたら何かを準備しなきゃいけない。次、行ったことなかったら、初めて空港に行くとか、初めて飛行機に乗るとか、初めて異国の地に着いて初めて違う言葉をしゃべるみたいなことをやると思うんですね。
そうすると、ここでは、考えたり、いろいろ調べたり、経験したり、体験をするっていうのが、ここの三角形に入ってくる。
コーチ何をするかって言うと、ここでクライアントさんと「この1ヶ月どんな経験をしたんですか?どんなことを考えてそれがどのように、あなたに影響したんですか?」コーチング・カンバセーションをしていくんですね。
それをずっと繰り返していくのを想像的なプロセスなんですね。そうすると、次の1ヶ月後って言うと、クライアントさんはまたここに情報だったり、思考だったり、経験だったり、体験だったりをします。これが全部、階段的に積み上げられていく。このプロセス、ずっと続けていくんです。これをコーチングの全体像。
コーチングの成功を左右する3つの力
谷口:じゃあ、何をやってるか?って言うと、ちょっとこのクライアントさん、2ヶ月後のクライアントさんで考えてみてくださいね。この日常の延長線上を生きる上では、あんまり考えたり勉強したりしなくても大丈夫でしょ?いつも行くスーパーに行くのに、ハラハラドキドキしないですもんね。もう慣れているので、何も考えなくてもスーパーに行って、何も考えなくても野菜売り場行って、お肉売り場行ってレジを通して帰ってこれる。これが日常なんですね。
でも、夢やゴールに向かうプロセスっていうのは、ほとんどが初めての経験だったり、チャレンジだったり、そこには失敗や成功があるわけです。坂道を考えてもらうといいと思います。
では、この人に対して、こういう力が働くんですよ。チカラA、チカラB、チカラCっていうのがあると思ってください。では、このスタート直前の時のA・B・Cと、スタートした直後のA・B・Cと、途中のA・B・Cと、ゴール直前のA・B・Cの、この力の大きさは一緒かどうか?って考えてほしいんですよ。
何か皆さんが始める時のA・B・C、途中まで行った時のA・B・C、ゴールに近づいた時のA・B・C、ちょっと考えてほしいんですけど。
Aを『推進力』って言ってます。前に向く力、坂を登ろうとする推進力。
Bを『抑止力』って言ってるんです。それを妨げようとか、抑えようとか、妨害しようとするもの。
Cは『恒常性』=ホメオスタシスって言うんだけど、元に戻ろう、3日坊主みたいなやつです。元に戻ろうとする力。
そうすると、スタート時点のA・B・Cと、途中のA・B・Cと、ゴール直前のA・B・Cの、それぞれのエネルギーの大きさは一緒か、変わっていくか、ちょっと考えてみてください。
僕はずっとコーチをやってるんですけど、僕も経験してます。何かを始めようとする時にはAが大きいんですよ。楽しみだな、ワクワクするな、いいな。まだ動いてないので、BやCがあまり働かないですね。でも途中まで行くと、「ああ、辛いな」とか「苦しいな」とか、失敗して「嫌だな」と思うと、Aが弱まってきて、Bが強くなって、Cが強くなってくるわけです。
このように、実は私たちは何か夢やゴールに向かってチャレンジをしていこうとすると、このエネルギーのバランスが変わってくるです。
じゃあ、コーチングって何をやってるかっていうと、途中で落ちてきたAをもう1回高めるようなアプローチをして、増えてきたB、抑止力を少なくしようというアプローチをし、C、元に戻ろうとするのを支えようとするっていうことを定点的にやっていくんですね。これをフォローって言います。フォロー、定点的に。
イメージで言うと、例えば健康のためにマラソンを始めようとか、ランニングを始めようと思うとするじゃないですか。1人で、今まで全く運動しなかったのが1人でやるって、結構大変だと思います。でも「よし、今年こそは頑張ろう」って言って、走り出す人多いでしょ。そうすると大抵、お正月とか1月とか2月は、走る人結構多いんですよ、街中ね。でも、6月ぐらいになると減ってません?年末になるとまたぐっと減って、来年また始める人がいるみたいな。ってことは、これが変わったってことですね。
最初は「頑張ろう」と思って走り出したのが、途中で「今日は雨だからいいか」とか「昨日遅かったからいいか」とか、これ(C:恒常性)が働き出すわけですよ。そこにもし誰かね、親しい人が、「じゃあ、僕も一緒に走るよ」って言って約束をしました。簡単に言うと、コーチみたいな人がいて、「じゃあ、お互い、せっかくなんでゴール設定しようよ、1年後、一緒に東京マラソン出ない?」っていうふうに決めたとします、設定されました。
そうすると、『ただ走ろう』っていうより『1年後に東京マラソンに出る』って決めた方が多分、続きますね。1人でやるのって結構辛いけど「じゃあ、俺も頑張るから一緒に行こうよ」って誰かが言ったら、多分続くと思います。もう1つ「毎週月曜日にこの公園に7時に集まってそれから一緒に走ろう、それ以外はそれぞれが走ればいいけど月曜日の朝の7時になったら集まろうよ」って言って、もし約束したとしたら「ああ今日は・・・昨日飲みすぎたな」とか思いながら「でも、明日は月曜日だ、7時にはあいつが待ってるから・・・」って言って、ちょっと頑張って動くんじゃないでしょうか。
定点的に、誰かと『それまでどうだったか?』っていう約束をしたりするのもコーチングのプロセスだったりするんです。僕たちがよくコーチングのいろいろセミナーとかワークショップとか、あと養成機関でやってるのは、
(A:推進力)を上げる方法と
(B:抑止力)を少なくする方法と、
(C:恒常性)を下支えする方法を学ぶんです。
それを『コーチング・スキル』とか『テクニック』っていう言い方をするんですね。
コーチングって何やってるかって言うと、ここでまずお互いパートナーシップを契約するっていうのを最初にやります。
次に何やるかっていうと、刺激的で想像的なプロセス、可能性を最大発揮するためにゴールを設定します。理想や夢やゴールですね、ビジネスでも人生でもいいです 設定します。そうすると 今までの日常の線から、チャレンジ・成長をしていくチャレンジをするというこの坂道を登り出そうとする。
でも、その時にはA・B・Cのエネルギーが変わっていくのでコーチは、このエネルギーが変わるっていうのを知っていて、定点的にどのように支援するとこれが最適化してここへ行くかっていうことをサポートしていく、支援していくのがコーチング。
そうするとクライアントは、コーチの支援を得てここまでたどり着いたとしますね。そうすると、この大きな三角形を手に入れる。これが財産なんです。
コーチングで手にする財産とは?
谷口:ここの三角形には何があるか?って、一緒に考えたじゃないですか。
ここの中には 様々な思考創造的な思考だったり、様々な情報だったり、そこまでの体験とか経験も手に入りますし、もちろんやり遂げたという自信も手に入りますし、そこではいろんな出会いとかチャンスとかも手に入ってくる。もしかしたらこれは未達になる可能性はありますよね?
さっきの話に戻って『東京マラソンに出よう!』っていうのを決めたとしても、もしかして抽選に外れて出れないかもしれないし、『東京マラソンに出よう!』って言って決めたとして、その当日に風邪を引いて出れなくなるかもしれない。そうするとゴールは未達かもしれないですよね。でもこの三角形は手に入るんですよ。これが人生を豊かにする財産になると思っています。
A・B・Cのバランスを常に最適化しながらゴールまでのプロセスを支援していく、この全体像をコーチングと言います。
ライフバランスを最適化する
谷口:もう1つ 大事な考え方があるのでこれもお伝えしますね。
僕たちは「ライフバランス」っていう考え方を持っているんですよ。
簡単に言うと、公私共になので、1つの点を「仕事」にしましょうね、もう1つが「人間関係」ここが「お金」です、ここ「健康」ここ「環境」ここが「チャージ」簡単に言うと 余暇とか遊び。
コーチは何をやってるかって言うと、この人がゴールに向かっていきました。じゃあ公私のビジネスでいきましょう。起業します、成功します、お金をいっぱい稼ぎたいってあるクライアントさんが思ったとします。では、仕事とお金のここのポジション評価が変わりますね。
頑張りました、年収1000万、2000万、これだけ売り上げる会社を大きくするって考えてやったとします。仕事は高くなりますね、収入も増えます、健康・人間関係、崩れそうな感じってしないですか?
よく僕、サポートすると仕事で大成功してるのに家庭ボロボロって人結構います。それと、たくさんお金を稼いだけど幸せじゃなくて、人間関係が崩れたとかっていう人もいます。あと面白いんですけど、仕事で大成功してる人、夢が叶ってるんだけど、精神が非常に疲れていたり健康を害する人っていうのもいるんですね。
ということは、このクライアントさんがここへ向かうプロセスでこれ(ライフバランス)の形が変わるんですよ。夢やゴールは達成したけど健康を害したり、人間関係が崩れるっていうとその人の人生は公私共に豊かか?って言うと僕はそうじゃないと思うんですね。
なので コーチングっていうのは、契約してゴールセッティングしてアクションを起こして、その向かうプロセスでA・B・Cが変わるので、それを最適化してクライアントさんがゴールまで進める支援をしつつこれが崩れないように支援をしてくんです。このバランスですね。
それで、コーチングの国際コーチ連盟が言っている『刺激的で想像的なプロセスを通じてクライアントさんの公私における可能性を最大発揮させる』その関係性をコーチングと言うんです。っていうところが、これで網羅されていくんですね。
なので 僕が一番伝えたいのは、ここのスキルだけを学ぶんではなくて、このバランスがどう変わっていくのかも知っている。次に、このライフバランスが崩れることも知っている、それを最適化する支援ができるのが僕は一流のコーチだと思っています。これをコーチングって言うんですけど。
最後にね これをちょっと考えてみてほしいんです。
一流のコーチになるための3つの条件
谷口:コーチングを勉強したり、コーチになったりすると何をするかって言うと、僕は3つ教わったんです。
『常にコーチングを学び続けなさい』、『あなたはコーチをつけなさい』、(まさにクライアントとしての経験を積みなさい)、『コーチをし続けなさい』っていうのを教わるんです。
そうすると、ずっとこのことについて経験し、体験し、支援をし続けるっていうことを生業にしてくんですけど、そうするとコーチ自身にもすごく良いことが起きると思いません?
なので、ちょっとこれも考えてみてください。自分の人生にこの考え方を取り入れてそれを日常仕事に生かしていくと、コーチ自身が手にできるベネフィットにはどんなものがあるか?っていうのをちょっといろいろ考えてみてください。
コーチ自身が得られるベネフィットとは?
谷口:何か思い浮かびました?僕が手に入れたのが、まず自分自身の健康でした。それと、人生の豊かさを手に入れました。パートナーシップもすごく良好になりました。僕には子どももいますけど、子どもとの関係性もすごく良好で、子どもと私自身もお互いに自立をすることもできました。
経済的に非常に豊かになって、自分の人生を今もね、僕はもう65才を過ぎましたけど、すごく謳歌できて、人生が豊かになって、まさに可能性が豊かになったっていうことを手に入れることができたので。
もし、これを見てるあなたがちょっとでも興味があったり、もしコーチングを勉強してるっていうことであれば、それを自分の人生にずっとそばに置いてコーチングをし続ける、コーチであり続けるっていうことをしていただけたら、きっとあなたの人生は何倍にも良くなるし、あなたの周りにいる人にも多分良い影響を与えてると思うので、是非、ちょっとコーチングやコーチという職業に興味を持ってもらったら嬉しいです。
これが僕が言う『コーチングとは』になります。