驚き!6年前と今回の参加者の大きな違いとは?【虎プロTHE伝承】 #32

最終更新日:2021年2月9日

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谷口コーチに質問する

── 今日はこの10月から開催されている「虎の穴プロフェッショナル THE伝承」についてお話を伺っていきたいと思います。

谷口さん、「虎の穴プロフェッショナル」(通称「虎プロ」)は、前回の2014年から6年ぶりの開催となりましたね。今回の「虎プロ」は募集定員が少なく、本当に狭き門となりました。

「ぜひ直接谷口さんから学びたい!」と待ち構えて手を上げて下さった方たちが受講されています。すごい熱量で講座が始まってるんじゃないかと思うのですが、もしよかったらその様子を私たちにも教えてください。

受講者の意気込みがすごい!

谷口:ビックリしたのは、参加者募集の「募集します!」っていう配信が、確か朝の6時だったと思うんですが、そこから受け付けが始まって10時に満席になっちゃったんですね!たった4時間で!

今まで、こんなことなかったんですよ。

そこからキャンセル待ちにしたんだけど、結局キャンセルがほとんどなくってね。

だから、申し訳ないなと思ってます。広い会場でもいいんでしょうけど、今コロナ禍なのでね。

だから、非常に注意を払いながら、これなら大丈夫だろうと思ってスタートしています。

それだけ一瞬に埋まっただけのことはあって、「伝承」っていう、「僕が持っているものは全部バトンは渡したい!」と言ったら、「全部もらって帰る!」っていう意気込みがすごい!

すごくうれしい言葉があって、僕からもらったものを、また次の誰かに渡したいっていうコメントも結構ありました。

僕は「ペイフォワード」っていう映画が好きなんですけど、要は渡していくということ。

誰かの本で読んだんだけど、「恩返し」っていうのは戻すんではなくて恩送り。

恩をもらったら送っていく=ペイフォワードって、確かにそれも大事だなと思って、そういうことを言ってくれる人が参加者にいっぱいいたのが、まずうれしかった。

それと、「いや~いいな~このガツガツ加減!」って。

どうしても限られた時間なんですね。朝の10時から大体4時半とか5時くらいまでやってるんですけど、途中の質問がすごく多いんですよ。

「これはどうなんですか?こういう時はこうなんですか?」って。

僕が「取りに来て欲しい!」と言ってるからなんですけど、それこそね、(時間が)押すの、ドンドン(笑)。質問に答えていくからドンドン(時間が)押していく。

「あっヤバい!押してる!」みたいに(笑)いい意味で!そういうハラハラドキドキをしながら進めてますね。

とにかく熱量はすごく高いです。ちょっと想像以上でした。

6年の時を経て受講者の傾向に変化が!

── 受講生の方は20数名とお聞きしてるんですけれども、もうすでにコーチを職業にされている方が多いですか?それともこれから学びながら、という方が多いのでしょうか?

谷口:これがね、前回までとちょっと傾向が違うのが、2014年までの「虎の穴プロフェッショナル」は、プロコーチを育成するっていうか「コーチを世に出す」っていうことでやったので、コーチングをすでに勉強している人が多かったんですね。

だから、コーチのコーチ力を上げたい、レベルアップをしたいっていう方が多かったんですね。もちろん、本当にプロコーチとして活躍している方も多かった。

ただ、今回フタを開けてみたら、既にコーチをやっている、プロコーチをしているっていう方が少ない。びっくりしましたね。

これが、今のまさにコロナ禍の、アフターコロナの時代の流れなのかなっていう気がするんです。

今、日本の政府も代わって、自分で生きる、自己責任っていう風潮があるじゃないですか。

組織に頼らない、依存しない、自分で生きる。

その中にあって、起業・独立も副業も兼業も(含めて)、いろんなキャリアをこれからの僕たちは作っていけるっていうこの流れ、時代の流れを感じているのか、やっぱり、自分の好きなこと、自分の得意なことで起業したいとか、あと、兼業や副業を経て、いずれプロコーチとして独立したいとか、

今までどこかに勤めてたけど、近い将来独立する、プロコーチになって起業独立するっていうことを視野に入れてるっていう方も多い。

ちょっとそれがびっくりしました。

ちょっと変わってきてるなっていうことと、一つの自分のキャリアの中にプロコーチという選択肢が多くの人に入ってるんだなっていうのが一つですね。

前は結構、「もうコーチやってます、駆け出しですけど」って、コーチが本業ですという方が多かったんですけど、今回の参加者は「まだ会社に勤めてます」っていう人結構いるんです。

だから、どういう状態でも自分で生きていけるっていう、技やノウハウを作っておきたい。

あと、すごく面白いのが、僕はいろんな企業様でマネージャーさんとかの企業研修をやってるんですが、そこの受講生がいるんですね!

「久しぶり!あれ?どこであった?」みたいな。「谷口さんが(会社の)研修に来たんです。あれのインパクトがすごくて!」って言ってね。

名前を言えば誰でもわかるような大企業に勤めていらっしゃる方で、企業の中で頑張って改革しようとして、そこでコーチングを活用して、いずれ自分もプロコーチとして船出をしたいみたいな。

「それうれしいな~」と思ったんです。

そういった方が多い。参加者が違うなっていうのが一つすごく大きな特徴でありますね。

あとは、こういう講座って2014年の頃に比べると何倍も増えてますよね?マーケティングだとか。コーチングを教えるスクールとか団体も山のように増えてる。

2014年までは、他のコーチング機関で学んできましたっていう方も多いんですけど、今回はいろんな講座に行って来ている人が多い。

例えば、どこかでマーケティングとか、どこかでSNSとか、どこかでブランディングとか、それはやったんだけど、でも僕のコーチングを習いたいっていう人がいて「え~!」って思った。そういう人も多かったですね。

例えば、ブランディング、マーケティング、何とかっていうと、確かにそれは必要な要素なんだけど、全体を網羅しているというか。

例えば、ブランディングで事業計画とかあんまりやらないですね。マーケティングでセールスってあんまりやらないですね。

だから、どこかで習ってるんだけど、何かが足りないみたいな感覚を持ってるのかな?

そういった意味でも、今回の「THE伝承」は、あくまでも起業が前提・目的にあるので、「それをコーチングで」になって、そのために起業準備だとか、ブランディングだとか、事業計画だとか、さらにコーチングのツールの開発だったり、それこそコーチ力を上げるとか。

だから、網羅感があったのが良かったのかな?そんな感覚ですね。

── この「虎プロ」は、コーチングの一つの技術を学ぶのではなくて、コーチとして活躍していくための全てを谷口さんから伝授していただけるというものなので、今まで学んできたパズルのピースが、谷口さんというコーチングの大家のところでパタパタパタとパズルのピースがはまっていって完成するような、それをみなさんイメージされて来ていらっしゃるんですね。

その感性が素晴らしいいですよね。ここでピースがはまっていくっていうのが分かってらっしゃる。

谷口:今回参加した人ですごいなと思ったのは、「直感で来ました!」っていう人がいるんですよ。

「あなたの直感すごいね!」って。「絶対これだ!」と思って待ってて、直感で「間違いない!」と思って即申し込んでっていう人がいる。

「その直感うれしいな~」とか思ってるんですけど、やっぱり主体性とか、自分で生きるとか、自分でやりたいこと、本当に自分の好きなことで生きていくとか、そういうことずっと思ってたんですよね、きっと。だからうれしいです。

受講生の本気度に応えるために○○もお見せしています

谷口:感想の中にこういうのもありました。今2回目が終わってるんですけれど、そこで僕が42~43歳の駆け出しの頃、具体的にこういうことをやってましたっていうのも全部、資料も含めて開示しているんです。

例えば、僕の家計簿みたいなものも出してるんですね。

僕はファイナンシャルプランナーもやってたので、まず見直すためには今現状何にいくら使っているのか、ファイナンシャルプランナーは全部棚卸しなきゃいけないんですね。

どの保険に入っていて、いくら掛け金があって、解約返戻金を今解約したらいくら戻って、みたいな資産の一覧表や預貯金の一覧表ですね。

あとは、今の収支バランス、給料はいくらもらって支出がいくらか。

例えば、ガス代から、電気代から、おこづかいから、お年玉から、全部一目瞭然にしてるんです。そうすると赤字っていうのもわかるんですよ。お給料でも赤字なんですね。そういうことも全部僕はやったんです。

そうすると、事業を進めていく上で、最低限まず今の貯金でどれだけ事業は続けられるのか?がわかる。

僕は喫茶店やペンションとかがやりたかったので、そういうオーナーたちの話を聞くと、事業をやる時の事業資金ってたいてい銀行からの借り入れなんですね。

事業計画書を出して1000万2000万3000万借りて、マイナスからスタートするじゃないですか。その事業資金で段々黒字に3年間でいかにしていくか。返済をしながら。

そういうことを見てきたんで、コーチだったら最低事業を続けるのに月にいくらいります、今の貯金がいくらあります。

そうすると何か月か、下手すると1年は売り上げがなくて、事業を準備というか発展させるためだけでもいけます、続けられますとか、そういうことを計画しなきゃいけないじゃないですか。

だからそういう僕が当時書いたもの、棚卸とかも全部開示してます。

そうすると、みんな笑ってるんです。

「谷口さん、これ全部見せていいんですか?」「外部には出さないでね」って言って(笑)

僕の42歳の時の家計簿から資産から全部開示する。そうやってやるんだよって。

みんななんか行き当たりばったりでやっちゃうんですね。

僕は飲食業もやったんで、飲食業は開業するのが一番簡単なんですけど、廃業もすごく多いんです。

っていうのは、素人感覚で、ちょっと料理が得意だからってどっかにお店出しても、お客さん来るはずないでしょ?

そういうのも知ってたんで、ちゃんと誰に何を届けて、どういう価値を世の中に提供するかっていうのも、バリューも明確にしなきゃだめだとか。そういうのコーチングでは教えないですよね?

── コーチングスクールっていう今までのカテゴリではなく経営スクールでもあり・・・

谷口:そうそう、簡単に言うとね!

あとは、当時自分で作った、例えば、企業に出す提案書とか、コーチングを説明するためのパンフレットとかツールとか、あとは経営者とか社長に送った手紙の原文とかも全部あるんです。

僕は、勤めていたところの社長に手紙を書いたんですね。「あなたのコーチをさせてくれ」って言って。手紙のひな型から原文から全部渡したんで。

受講者から、すごい本気度が伝わってきたんで、僕も改めてその本気度に応えなきゃいけないなと思って、結構昔の資料を引っ張り出しました。

前の虎プロの時には、社長に出した手紙とか自分の財産の棚卸とか、そこまでは出してなかったです。

── 受講生の本気度がまた谷口さんの魂に火をつけて。すごいですね。そうやって「場」を作られていくんですね。

谷口:そうなんです。

「場」って講師だけじゃなくて、やっぱり受講者と講師で作っていくんです。それを今痛感してるかな。

でも残念なのは、20数名の方にしか届けられなくて。

もっと多くの人にバトンを渡したい

最近、僕が思っていることがあって、最近すごい親しい身内を亡くしたんですね。亡くなる前日、僕その方と一杯飲んでるんです。翌日亡くなっているんです。

そういうこととか、いろいろコロナの話とかで、やっぱり命っていうのは必ずどこかで終わるっていうのを感じると、やっぱり早く、なるべく、俺明日死んじゃうかもしれないしね。

だから、自分が生きている間に多くの人に何らかの形で届けられたらいいかなと。

もしバトンを渡し損ねたら、ちょっと後悔が残るかもしれないね。

だから、20数名じゃなくってなんかもっと違う形で、僕の持っているバトンを受け取ってくれる人、もしくは欲している人に届けられたらなって思っているんです。

今は、昔と違って、オンラインとかZoomとか、何かいろんな形のインフラが整っているので、メンターの授業じゃないですけど、「虎プロTHE伝承」のオンライン版みたいなのもできないかなと思っていて、ちょっと準備を進めているところです。

── それは本当に心待ちにされている方が、たくさんいらっしゃると思います。今回、募集の人数が限られたものだったので、行きたいですって手を上げていただいてた方、キャンセル待ちに並んでいただいた方がたくさんいらっしゃったと聞いています。

それと、やはりどうしても集合型なので、遠方過ぎて通いづらいとか、まだコロナ過で動きづらいっていう方もいらっしゃると思います。

おそらく、6~7年前とか10年前のオンラインだと、一方的にインプットすることが主だったと思うんですが、今だったらオンラインを使う事でインプットもアウトプットもできる、コミュニケーションがうまくとれる状況が整ってきています。

まだ、この10月にたった2回しか終わっていない「虎プロTHE伝承」の様子をお聞きして、その場の熱量が、集合型とはまた違うオンラインという形で、谷口さんのバトンを私たちが受け取れる機会が作れるんじゃないかなと思ってワクワクしていますし、オンラインで今度は多くの方に届けられるといいなと思います。喜んでくださる方も多いと思います。

谷口:あと、やっぱりアフターコロナになったら、自己責任と自己実現っていうのが、やっぱり際立ってくると思うんですね。

その時に、自己責任・自己実現って一人でやるのって結構大変なんです。

人間って、自分で決める、自分で行動するより、誰かに決めてもらって、その人の言う通りやる方がうんとラクなんです。

申し訳ないけど、辛いこといっぱいあるけど、会社に勤めてて、会社や上司が指示命令してくれたことをやる方がうんとラクなんです、起業するより。

だけどこれからは違うでしょ?テレワーク大変ですよ、自分で管理するの。

あと、自己実現、パラレルキャリア、副業・兼業、いろんな形になって自己実現していく時に、やっぱりそこに上質なコーチがついていると、多分その自己実現したい人にとってはすごく有効だと思ってるんですね。

僕も、起業・独立した時は、コーチがついて、多いときは、2人のコーチを付けてやったから、僕ここまで来れてると思うし、そういう意味で言うと、

やっぱり、上質なコーチが世の中にいっぱい増えれば、これから自己責任・自己実現の世の中になった時に、その夢が叶う人がいっぱいいるんじゃないかと思っていて

僕のコーチングが絶対正解じゃないけれど、一応ここまでエビデンスで、多くの結果を出してきたっていうのは事実なので、それを受け取ってもらって、自分のコーチ力の一つのツールとして使ってもらえたらすごく嬉しいなと

そしたら世の中もっと良くなるんじゃないかなと、そんな風に思っています。

ぜひ、多くの人に、何らかの形で届けたいと思っています。

── 「虎の穴プロフェッショナルTHE伝承」がもっと身近に、皆さんに届けられる状況になるように、今から楽しみにしています。

みなさん、ご案内を楽しみにお待ちいただければと思います。

谷口:お待ちください!

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