グループコーチングのスキルを身につける方法 #122
―― 今日のテーマは、グループコーチングのスキルを身につける方法です。
前回のザ・コーチTVの「売れっ子コーチになるための計画作り」で、売れっ子コーチ、稼げるコーチになるためには、一対多のコーチング、グループコーチングのスキルを持っていることがプロコーチとして事業を営んでいくためにとても重要だということに気づかされたんですね。
グループコーチングのスキルがあれば、前回教えていただいた、企業研修だったり、セミナー、養成講座など、数十万円から場合によっては100万円を超えるような高単価のコーチングサービスを提供できるようになるということだったと思います。
さらに何件か前のザ・コーチTVでお届けした、プロコーチの片浦さんのインタビューの中で、「単価600万円ぐらいのコーチングサービスを提供できるようになった」というふうにおっしゃっていたと思うんですけども、それにも、「グループコーチングのスキルっていうのが本当に重要だ」ということをおっしゃっていたと思うんですね。
そこで、谷口コーチに今回教えていただきたいことが、まさにこのグループコーチングのスキルを身につけるには、どんなことを学んでいったり、どんな行動と言いますか、どういうふうにすれば身につけていけることができるんでしょうか。
谷口:なるほどね。前回の動画と繋がってますね。
(前回の動画では)プロダクトマップを作って、パーソナルコーチングとかエグゼクティブコーチングが最初に僕たちの世界でスタートして、それができるようになると、次に、商品としてグループコーチングが提供できるようになるよっていってたやつだよね。
―― はい!
谷口:素晴らしい。じゃあ、一緒に考えていきましょう。
プロコーチ、もしくはコーチングをやってる人が事業を大きくしたい。一言でいったら、売り上げを更に上げていきたい。『売り上げが上がる=社会貢献度が上がる』ってことですかね。
ただ、私利私欲で稼ぐのではなくて、僕の中では『売り上げが上がる=社会貢献度が上がる』だから売り上げが上がるんですね。
なので、ぜひぜひ世の中に貢献してほしいと思うので、グループコーチングできるようになったらいいと思います。
若松さんも言ったように、ちょっと復習も兼ねると、グループコーチングの知識、能力、ツール、さらに、実績、経験が伴ってくると、どんなことが出来るんだ?というのをちょっと思い出そうと思うんですけど。
目次
グループコーチングが出来るとこんな事も出来る!
谷口:まず、2時間ぐらいのセミナーとかできるようになりますね。
実際、僕のところに学びに来てくれる人、大体そういうとこからスタートするんですよ。2時間ぐらいのセミナーですね。
そうすると、半日とか1日の企業研修、講座みたいなのもできるようになりますね。
さらに、能力上がってきて経験を積むと、講座ビジネスとか、○○養成講座とかありますよね、(講座期間が)半年間~1年間とか、そういうのができるようになるわけですね。
グループコーチングができるようになると、一般的に今、新人の研修を1日やると50万円~60万円の講習講師料ってもらえるかな。
そうすると、新人なので、大体春に集中するんですけど、10日登壇したら500万ですもんね、一気に売り上げ上がりますよね。
もし20日間、夏までの間にやったら、1000万の売り上げが増えるってことですもんね、だから大きく変わりまます。
よく高額の養成講座とかあるじゃないですか、参加者から100万円の受講料をもらいました、半年間やります、20人集まりました、そしたら半年間の売り上げは2000万ってことですね。
こういうことができるようになっちゃうんですよね。なので、身につけてほしいという前提です。
じゃあ、グループコーチングってなんだ?ということなんだけど。
グループコーチングとは?
谷口:じゃあ、若松さん、ちょっとこれ聞いてる方も一緒に考えてほしいんですけど、『グループ』って何か?ってことですよ。
―― グループ、集団。
谷口:おっしゃる通り(笑)
ちなみに、人がこう集まる集団を形成する時に、『チーム』と『グループ』って呼び方があるんですね。
チームっていうのは、ある目的のために、それぞれがある力を持って役割と責任を負って集まってきて、チームの共通の目的やゴールを目指していく集団を『チーム』っていいますね。スポーツなんかチームですよね、サッカーとかはチームですね。
『グループ』っていうのは共通属性で集められたまさに集団。
1番何がわかりやすいかな・・・ 例えば、コーチングを勉強しているんだったら、コーチングに興味があるっていう共通項があります。
あと、コーチングを上手くなりたいっていう共通項で集まってるわけですね。っていうことは、そのグループには、違うことを学びたいっていう人はあまり来ないですよね。
料理が上手くなりたいっていう人は、コーチングのセミナーには来ないかもしれない。こういうふうに共通項で集まったものの集団をグループっていう。
セミナーだと、さっき言った子育てをもっと楽しくしたいっていう共通項で集まったママさんセミナーとかありますね、それと、まさに企業の今後を考えたいっていう共通項で集まった企業セミナーとかありますね。
経営者だったら、もっともっと自分の会社をより良くしたいっていう経営者たちが集まってるグループにコーチングするなど色々あるわけです。
研修で言うと、ちょうど一昨日僕やってたんだけど、新入社員っていう共通項で集まって、ビジネスコミュニケーションを習得してほしいっていう共通項で集まってる研修ありますね。
あとは、マネージメントで言うと、中間管理職が、自分の部下の育成だったり、チームワークをよくして目標達成をしたい、っていうふうに集まってくる。
このように、共通項で集まってる集団をグループっていうのをまず知っておくといいです。
それで、まず前提として パーソナルコーチングでもクライアントのことをよく知ろうとするんですね。
ということは、グループコーチングがスキルの大前提なんですけど、そのグループのことをよく知りたいと思わないとダメ。
例えば、今の中間管理職が置かれている環境とか、企業研修だったら、業種、業態の現状だったり、動向だったり、今後の展望とかありますね。
僕がマネージメントをやってる30年前のマネージャーと今のマネージャーって、求められるもの一緒だと思う?
―― 違いそうですね。
谷口:ですよね。そうすると、今のその集まってる人たちの役割や立場で求められてるものは何か?とか。
往々にして、どういうことに悩みを持ってて、困ってるのか?っていうのを興味を持って考えたり調べるっていうのはまず大前提であります。
それを持ってそのグループ、集団のところへ行くわけですよ。それはzoomでもなんでもいいですけど、グループコーチングをしていくんですが。
っていうことは、そこにビフォーアフターはありますよね?
―― はい。
谷口:じゃあ、相手はマネージャーさんだとしましょうか、10時~5時で同じだったら来た価値ありますか?
―― 無さそうですね。
谷口:そうですよね。ただ7時間居ただけになっちゃいますよね。っていうことは、そのグループとして集まってる人たちのビフォーアフターを作れないとダメだと。
それがグループコーチングなんですね。これがファシリテーターと違うんですけど、ファシリテーションってなんとなくイメージ湧きます?
グループコーチングとファシリテーションの違い
―― なんとなく。すごく曖昧ですけど。進行みたいな感じで。
谷口:そうそう、イメージは進行役とかまとめ役とか、導く役割なんです。どちらかというと、ファシリテーションっていうのはチームでやるんですよ。
そのチームがちゃんと目指してる方向性に、誰も外れないように、みんなが向かっていけるように進めていくのがファシリテーションね。
でも、グループコーチングっていうのは、個々のビフォーアフターを作っていくんですよ。
もし、コーチングがうまくなりたいと思って、あるセミナーに行ったとして、10時から始まりました、5時に終わりました、どういうビフォーアフターが手に入ったらお金払った価値あります?
―― 今伺ったように、ビフォーアフターで来る前よりも、コーチングに関する知識だったり、実際に知識だけじゃなく、心の変化とか色々。
谷口:心が変化した、知識が増えた、スキルが少し備わったとか、これからどうやってスキルアップすればいいかがよくわかった、なんかがあるわけです。だからお金払うんですね、多分ね。
グループコーチングも一緒です。
ボランティアじゃないので、事業なので、売り上げが上がるためには、グループに参加した参加者がビフォーアフターで変化して、価値を感じて本人がお金払うか、会社がお金払うかなんないとダメってことですね。
この辺が大きくファシリテーションと違うってことです。
では、どんなスキルが必要で、それを身につけるためにはどうすればいいかっていうふうに説明します。
グループコーチング~どんなスキルが必要か?~
谷口:一言で言うと、パーソナルコーチングと一緒なんですよ。
―― 一緒なんですか?
谷口:うん。必要なスキルは、8割ぐらい一緒かな。
じゃあ、復習、このザ・コーチTV見てる人はわかると思うんですけど、まず大きく分けて4つあります、コーチのプレゼンスっていうのがあります。
存在感とか影響力、これはグループコーチングにも必要です。
次が関係性を共に築く。パーソナルコーチ、これも一緒です。参加者との関係性、あとはスポンサー、人事とか会社の事務方との関係性を築く。
次に効果的なコミュニケーション。これもパーソナルコーチングでやってるのと全く一緒。
あと、行動を促進する、促す。一緒なんですよ、ここまでは。
じゃあ具体的にって言うと。『コーチのプレゼンス』からいきましょうか。
コーチのプレゼンス
谷口:例えが難しいんだけど、じゃあ 歌手でいきましょうか。
グループだから大勢の人に何かを届ける、代表的なのはステージに立つ、コンサートかなんかでね。そしたらどんなスキルや考え方をするだろう?多分衣装考えますよ。
―― 考えますね、はい。
谷口:ウォーミングアップやトレーニングとかしてますよね、姿勢や歩き方って気をつける気しません。
あと、見えないんですけど、目の前に観衆がいるわけじゃない、1000人とか1万人、 1人1人とアイコンタクト取るような感じないですか。
―― そうですね、はい。
谷口:1人1人にメッセージを。もちろんボイトレもするし、その場を自分からも楽しむ。全く一緒です。
―― さっきおっしゃった、まさにそのプレゼンスっていう、谷口コーチがいつもおっしゃってるパーソナルコーチングでも、もちろんプレゼンスが大事だけども、グループコーチングはさらに重要になってくるということなんですね。
谷口:ですね、よく勘違いしてる人が、会場に入ってから背筋伸ばすとかって感じで一気に変わる人いるんです。
でも、僕「いつもお天道さんが見てますよ。」って言うんですけど、 もう家で家族とどんな挨拶やコミュニケーションとって出てきたのかも影響しちゃうわけです。
そこをイラっとかして出てくると、どっか眉間にしわ1本増えますよね。
だからもう日常からプレゼンスを高く保ってるっていうのが、実はステージに出ちゃうんです。僕たちで言うと研修会場でも。
なので、こういった日常の振る舞いから、態度から。
例えばサービスを提供する人、タクシーの運転手さんとか、レストランのウェイターさんとか、そういう人と普段からどういうコミュニケーション取ってんですか?みたいなのも全部出ちゃう。
あとは、家を1歩出たら、僕はグループコーチだと思ってるので、振る舞いや態度や人との関わり方、全部気を付けて会場に入る。
もちろんその間にウォーミングアップもする、ちゃんとエネルギー食事も取る、あとはボイトレをしながら会場に向かう。
例えば、グループコーチ、研修コーチでもいいです、いつも遅れてくる人って事業発展すると思う?
―― いや、なかなか難しそうです。
谷口:信頼を失いますよね。
なので、そういった考え方や信念、信条があるわけです。そんなのも含めて、まさにコーチのプレゼンスです。
だから僕、着るもの、結構考えます。スーツは着ない、なんかスーツって堅苦しくなりそうな気がしません?
―― そうですね、確かに。
谷口:そうすると結局、僕が自分をどう見せるか、オープンマインドにならないんですよ。
なので、こういうのも気にして、プレゼンスを高く保つんです。
そして、『関係性を共に築く』ってあります。
関係性を共に築く
谷口:パーソナルコーチングもそうですけど、クライアントさんのこと知ろうとする。
僕だったら事前にどういう人たちが来て、どういう環境に置かれていて、何に悩んで何をしてるのかっていうのは事前調査します。
もちろん企業だったらホームページ見たり、社長の挨拶を読んだり、最近の事業の推移だったり、会社の理念やビジョンなんかは全部知るし、相手のことすごく興味を持つ。
じゃあ、会場に入りました。そしたら、事務方の人、スポンサー、人事の人にすごくインタビューします、どんな人達いるんですか?どんなモチベーションだと思いますか?みたいな。
今度入ってきたら、その人の名前に興味を持つ、名前を呼ぶ、名前を覚える、相手の関心事と、研修が始まる前からもう触れ合いと挨拶をしてた。
研修で、よく講師室を別に用意してくれる会社あるんですけど、僕、行かないんです。
もうずっと会場にいて、始まる前から早く来た参加者とおしゃべりして、とかっていうのが、関係性を共に築く。
次、『効果的なコミュニケーション』ありますね。
効果的なコミュニケーション
谷口:これはもうほんとにパーソナルコーチングと一緒。
アクティブリスニング、聞き取る力と話を促す力、あとは質問力。
ちなみに、若松さん、僕のセミナーとかさ、講座とかよく見るじゃない?研修は来たことないかな。
―― 研修はないですね。セミナーはありますけれども。
谷口:セミナーで想像してほしいんですけど、僕、企業研修行くとすっごく質問するんですよ、参加者に。
例えば、「今日のモチベーションってどれくらい?」とか、「30点、50点、70点?教えて?」みたいな。
こういうちょっとした質問も含めて、午前中で何個ぐらい質問すると思います?
―― 小さな質問も含めてですか。
谷口:全部含めて。僕のこと見たことありますか?とか、僕のこと知ってる人いますか?みたいなも含めて。
―― 3時間ぐらいでってことですよね。20とかですか?
谷口:僕も自分で気づいてないんだけど、僕のアシスタントが数えてくれて、70~80質問してるんだって。
1日を通すと(質問の数)130~150になるんですよね、実はこれがグループコーチングの結構重要なポイントかな。
質問力でグループコーチング力が変わる。こんなのもスキルですよね。
あとやるのは『アクノリッジ』 例えば、参加者の貢献にすごく感謝をしたり、参加者同士がお礼を言えるようにしたり。
あと、『フィードバック』なりますね。
あと、『メタコミュニケーション』ここまででわかりにくいことないですか?みたいな。
あと、『エバリエーション』今日何か有益な情報が入ったと思う人、手を挙げてもらえませんか?みたいな。
あと、『タイムマネージメント』研修なんか特にそうなんですけど、5時に終わるって言ったら、1分でも過ぎちゃダメなんです。
あとは『ET』エクスペリエンストークっていうんですけど、体験を語る、これは結構パーソナルコーチングよりもグループコーチングの方が必要かな。自分のエピソードです。
例えば、新人研修だったら、「僕の新人の時の話なんだけど~」みたいな。
―― じゃあ、そういう話題をいくつも用意されてるってことですか?
谷口:いっぱい持ってる。僕の失敗談とか、僕が上司にされたこととか、してもらったことか、こういう体験を語る時間、これはすごく必要です。
ここまで効果的なコミュニケーション。
あとは『行動を促す』。
ここまではパーソナルコーチングと一緒。じゃあプラスアルファ何が必要か?なんですけど。
プラスアルファのスキル
谷口:『書く力』みたいな。
ファシリテーションスキルの中に、ホワイトボードに参加者の考えとか、コメントをどんどん書いていってそれをフローチャートにしたりとか、書いたものについてディスカッションしてもらったりとか。
若松さん、僕のセミナー来るとさ、パワーポイントってほとんどないでしょ?
―― そうですね、もうほぼほぼ見たことないですね。
谷口:ホワイトボードだけ。ってことは、その場で書いていく力なんです。これが必要なんですね。
次、プラスアルファで必要なのが『デモ力』デモンストレーション力です。
「今からちょっとやってみるから見てて~」みたいに、学んでほしいことや習得してほしいことをやってみせる。『デモ力』
こういうものがプラスアルファです。
これを全部やってできるようになってきて、レベルが上がってくると、さっき言ったように、セミナーできるし、講座できるし、研修できるしってなってくると、数千万単位で自分の売り上げが上がってくる。
僕さっき言った、『売り上げが上がる=社会貢献度が上がる』なんです。人を騙してるわけじゃないので。
売り上げが上がる=社会貢献度が上がる
谷口:なので売り上げが低い人っていうのは、社会貢献度が低いと一緒なんですよ。だから僕、プロコーチにはいっぱい稼いでほしいんですね。
プロコーチがいっぱい稼ぐと、それは世の中に貢献してるってことだから、こういうのぜひ伝えたいんですが。
もう1つね、これ僕の感想なんですけど、一昨日やったのは、僕と目の前にいる人は28人です。
28人と朝の9時半から6時までがっつりコーチングしていくわけです。ヘロヘロになる(笑)
でも、僕なんでやってるかっていうと、とてつもない充実感なんですよ、やりがいをすごい感じる。
28人の人が喜んで、「ありがとうございました!」って研修会場出て行った時には、生きてて良かったなと思うわけです。これが終わった後の夜のビールが最高!格別な味がする。
だから、もちろん売り上げも上がって、社会貢献度も上がって、自分が仕事を通じて、生きがいややりがいをとてつもないレベルで感じることができる。
だから、(グループコーチングが)できるようになってもらったら嬉しいなと思います。
で、どうやったらできるようになるか?
グループコーチング~身につける為には?~
谷口:もちろん、パーソナルコーチングの実績を積むっていうのは絶対条件です。パーソナルコーチングをやったことがなくて、グループコーチングうまい人見たことない。
研修講師、レクチャーや講義はできます。でも、グループコーチングはできない。
なので、グループコーチングができるようになると、差別化。
研修講師っていう人、もう履いて捨てるほどいるんですよ。
でも、グループコーチができる人って希少価値があるってことは、そこに結構仕事集中してるんです。
僕も研修会社のエージェントと契約してるんですけど、600人か700人ぐらい研修講師いるらしい。でも、全員に均等に仕事は行ってないんですよ。600人内の一部分の人に集中する。
言われました、「谷口さんはそのうちの1人ですね。」って。
―― かっこいい!
谷口:そう、かっこいいでしょ! ライバル600人いるのに、その内のわずかグループコーチができる人に全部仕事が集中している。
―― 片浦さんも言われてましたよね、「グループコーチングが出来るコーチにすごい需要が今あります」って言われてましたよね。
谷口:片浦さん言ってたでしょ。それが(グループコーチング)できる人がいない。
っていうことは、 この業界で勝ち抜くにはすごくいい環境だと思うんだ。
じゃ、どうすればいいか?
もちろんパーソナルコーチングをとにかく実績を積むっていうことをいっぱいやってください。
次に、じゃあグループコーチング。僕は多分1番手っ取り早いのは、 現場に何かカバン持ちでもいいのでついてく。
僕は最初ついて行きました。「お手伝いするんで、ぜひ一緒に同行させてください!」って。
そうすると、リアリティあるじゃないでか。
―― そうですね。
谷口:こうなるんだ、こうしてるんだとか。
で、たまに参加者と話したり、事務方の人と話す機会があったりすると、 もう卓上で学ぶのの何十倍も学べんですよ。
僕は、ついて行った時に、実際登壇する講師が「じゃあ、谷口さん、この1時間やってごらん?」とか振られる時ありましたから。
もう冷や汗たらたらかきながらやるんですね。僕ね、これ例えると、落語家のお弟子さんってそうじゃないですか。
要は荷物持って、師匠の後くっついていって、師匠の高座の前段階、控室から登壇して高座に上がって、枕で聴衆を引きつけて、入るのを舞台袖でずっと見てるじゃないですか。あれ、1番学習すると思いますよ、僕。
―― 確かに。
谷口:それと一緒かな。
―― 真似るということですね。真似る対象を見つけて、もう真似るっていうのが近道。
谷口:僕は1番手っ取り早いと思います。さっきの落語家で言ったら、いくら、自分の部屋で何回も落語を喋ってるより、もう目の前の高座の師匠の一挙手一投足を、目を皿にして見てる方が多分よっぽど真似ると思います。
あとは、『門前の小僧習わぬ経を読む』ってあるじゃない。
ずっと見てると、人間ってコピーして結局フッとできるようになっちゃうんですよね。なので、いっぱいくっついてって現場を見る。それで、パーソナルコーチをやる。
あとはその過程で2時間でも1時間でもいいので、グループコーチングを何らかの形で積み上げていく。
いいじゃないですか、1時間友達呼んでセミナーやったり、2時間友達呼んでセミナーやったらいい。 勤めてる人は会社で勉強会できますもんね。
―― そうですね。
谷口:僕やってましたよ。会社のアフターファイブで勉強会主催してっていうのが1番早いかな。
これを聞いて、見てくれてる人で、自分もグループコーチングができるようになりたいって思ってくれる人が増えて、いろんな場所でその人たちが影響力を発揮して貢献してくれたら嬉しいです。