理想的なクライアント像を明確にするための10の質問 #123

最終更新日:2024年6月28日

―― 今回は「理想的なクライアント像を明確にするための10(仮)の質問」というテーマで谷口コーチによるオンラインコーチング形式で進めていきたいと思います。

今回、このテーマを選んだ理由は、前回のザ・コーチTVの動画にコメントで次のような質問をいただいたからなんですね。その質問は、

名コーチは名クライアントと聞きます。

谷口コーチがどのようにコーチングセッションを受けているのか?

その様子を見てみたい。

というものだったんですが、

きっと谷口コーチなら、「名クライアント」は人によって違うから、「あなたにとっての名クライアントとはどんなクライアントなのか?」というところから考えてみよう!というお話になるんじゃないかと思ったんですね。

そこで、視聴者のプロコーチの方やこれからプロコーチを目指す方たちのために谷口コーチによるオンラインコーチング形式で「理想的なクライアント像」を明確にすることについて考えていきたいと思います。

谷口コーチ、よろしくお願いいたします。

谷口:壮大なテーマを選んでくれてありがとう。

まず、僕はプロコーチとしては、プロコーチの生業が成立するように、もっと言ったら、成功するように、もっと言ったら、稼げるようにとかね、高い報酬を得られるようにっていうのはずっと考えています。っていう前提で聞いてほしいんですけど。

そうすると、理想的なクライアントをたくさんコーチするコーチの方がコーチ業としたら成立すると思う。

って、若松さんイメージ沸く?

目次

理想的なクライアントは成果が出るのはなぜか?

―― 多分、前に、谷口コーチは名クライアントというか、クライアントとして良いっておっしゃってたのが、自分からどんどん動くから、ほっといても、どんどん動いてって、どんどん目標達成していくので、良いクライアントだと思うよっていう感じのことをおっしゃってたと思うんですけど。自分がそういう方ばっかりクライアントにつけたらすごく楽だろうなというのは思いました。

谷口:ビジネスが楽っていうのと、理想的なクライアントは成果が出ますよね、っていう前提なんですよ。

そうすると、そのクライアントは成果が出てるので、コーチに対して報酬は多分払います。

っていうことは、ビジネスはちゃんと収益が上がるってこと。

でも、逆に言って理想的ではない、言葉選ばずに言うと、最悪とまではいかないけど、コーチングが機能しないクライアントをずっとコーチングしてたら、大変、成果は出ない、ストレスは溜まる、自分の実績としてマーケティングに使うような事例や実績は出ない。

そうすると、あんまり良くないってことだと思うんですね。

なので、いいんです、ボランティアでやるとか、人助けでやりたいとかっていうんだったら全然構わないです。

でも、ちゃんとビジネスとして成立させるっていうのであれば、まず、理想的なクライアントを明確にして、一刻も早く理想的なクライアントを自分のコーチングの対象として、セールスしたり、契約したり、コーチングすることに移っていくと、長期的にビジネスは多分成功する。

では、理想的なクライアントとは?ということなんですけど。

理想的なクライアントとは?

谷口:理想って考えうる限り最高の状態を理想っていう。

『理想のクライアント』っていうのは考え得る限り最高のクライアントってこと。

でも、考え得る限り最高のクライアントってそんなに多くない。

―― 確かに。

谷口:なので、全て理想のクライアント像にマッチする人ばかりが、自分の周りに、マーケティングで来るかっていうとそうではないので。

今からね、一緒に10個考えようと思うんですけど、理想的なクライアントに近い人、全て完璧だという人は余りいないので、なるべく近い人っていうふうに思ってもらうといいんじゃないかと。

全員、理想的なクライアントじゃなきゃいけないっていうふうに断定せずに、より理想的なクライアントに近い人をなるべく多くコーチングの対象として自分のビジネスで進めたらいいんじゃないかなと思います。

理想的なクライアント像を明確にするための10の質問

谷口:じゃあ例えばですね、以下の質問にまず、現状は違ってもいいですよ。

答えを色々出してみるとそれに近づくんじゃないかなと思って、僕がどういう人を理想的なクライアントとして、コーチ業をやっていく上で選んできたか?っていう視点を提供しますので、一緒に考えていきましょう。

では質問。これを聞いてる人よかったら書いてくださいね。

まず、あなたにとって理想的なクライアントは、コーチングに対してどんな認識を持っていますか?

【質問1】 理想的なクライアントは、コーチングに対してどんな認識を持っていますか?

谷口:ちょっとシンキングタイム取りますから、なんでもいいですからメモ取ってくださいね。

例えば、よく代表的な『コーチングとは、その目標を活用して、すごく刺激的で創造的なプロセスをコーチと共に歩んでいく、そして人生の質を上げていくものだ。』っていう風に捉えていれば、僕にとっては理想的だと思うんだけど。

コーチングとは自分の問題を解決してくれるものだと思ってたら、これは大変だと思うんですね。

特に、カウンセリングやコンサルタントやセラピーとは違うものだという認識を持ってもらってると、僕は理想的に近いんじゃないかなって。

コーチングとカウンセリングとセラピーとコンサルタントが、ごちゃ混ぜになっているとか、同じようなものだと認識していると、ちょっと僕にとっては理想的に程遠いかもしれない。

なので、その理想的なクライアントは、「コーチングってどういうものだと思ってます?」で、「こう思ってるのが理想的だ。」っていうのを書いてください。

これ1つね。では、問2。

あなたにとって理想的なクライアントは、コーチに対してどのような関わり方をする人でしょう?

【質問2】 あなたにとって理想的なクライアントは、コーチに対してどのような関わり方をする人でしょう?

谷口:僕にとって理想的なクライアントっていうのは、コーチとはパートナーなので、協力関係であり、提携関係であり、対等である。

それこそコーチに対しては正直にオープンマインドで。上からでもなく、下からでもなく、対等に関わってくれる人を僕だったら理想的にするかな。

コーチの方が上で、自分が何かするものだっていう関係性でもなく、コーチは何かをしてくれる人だっていうふうにも思ってなく、自らの自己責任と役割を果たそうとする、そんな関係を持ってくれたら理想的かな。

あと、オープンマインドで、正直で率直である。そんな関わり方をしてくれる人を僕は理想とするかな。

では3つ目。

あなたにとって理想的なクライアントは、自分の責任についてどのように考える人ですか。

【質問3】 あなたにとって理想的なクライアントは、自分の責任についてどのように考える人ですか?

谷口:僕にとって理想的なクライアントっていうのは、方法と結果に対しては自分が責任を負っていると考えている人。

こういう人は、僕にとって理想的なクライアントですね。

だから、コーチが代わりになんかやってくれる?ううん、やらない。

結果に対してコーチが責任を負ってくれる?コーチは自分のコーチングについて責任は負うけど、結果に対してはクライアントが責任を負う。という関係でいたいので、そのように思ってくれる人、責任について考えてくれる人を僕は理想とします。

では、4つ目いきますね。

あなたにとって理想的なクライアントは、目標やゴールに対してどんな考え方をする人ですか?

【質問4】 あなたにとって理想的なクライアントは、目標やゴールに対してどんな考え方をする人ですか?

谷口:僕は、目標やゴールをは自分を成長させてくれるために非常に有効な手段である。

ゴールや目標を設定することで、人生はドラマチックになっている。

目標やゴールに向かうことで、 自分はどんどん高みまで成長することができる。

とかっていう考え方を持ってくれる人。

ゴールや目標は、非常に人生にとって有益であるって考えてくれる人が僕にとっての理想です。

では5番目。

あなたにとって理想的なクライアントはどんなコミュニケーションを取る人ですか?

【質問5】あなたにとって理想的なクライアントは、どんなコミュニケーションを取る人ですか?

谷口:ちなみにこれ、若松さんもいろんな仕事してるじゃないですか?その取引先をクライアントだとしましょうか。

若松さんとって理想的なクライアントは、どんなコミュニケーション取る人であってほしいですか?

―― 具体例を出すのであれば、谷口コーチのようなクライアントさん。

谷口:それ、僕ってどんなコミュニケーション取ってるっていうふうに思ってるの?

―― 誠実で、ポジティブで、谷口コーチはいつもほんとにコミュニケーションも教えられてる方なんで、もうコミュニケーションが素晴らしい方で。

谷口:ということは、率直で、正直でいる、具体的である、あとは、自分の考えも伝えるし、相手の考えも尊重する。

相手の話を正確に理解しようとするとか、理解してることを確認を取ろうとするとかって多分いっぱいあると思うんですね。

例えば、相手を否定しないとか、攻撃しないとか、そんなコミュニケーションを僕だったら取ってほしいですね。

大丈夫かしら、若松さん僕、攻撃してない?

―― いや、全くしてないです。笑

谷口:よかったです。では、6番目いきます。

あなたにとって理想的なクライアントは、どんな自己認識をしている人ですか?

【質問6】あなたにとって理想的なクライアントは、どんな自己認識をしている人ですか?

谷口:まあ、よく言うセルフイメージですね。

僕にとって理想的なクライアントをできれば、自分のことを受け入れていて、自分のことを信じていて、自分を大切にしている人でいてほしい。

そうとは限らないかもしれないけど、理想的であるならば、そういう自己受容、自己信頼、自己尊重の認識をしている人、自分を大切にしている人が理想です。

では、7番目は。

あなたにとって理想的なクライアントは、 どんな信念に従って判断する人ですか?

【質問7】あなたにとって理想的なクライアントは、どんな信念に従って判断する人ですか?

谷口:信念っていうのは、自分が正しいと思う考え方のことですね。

それを認識してるのか、本人が認識していないのかは別として、僕たちが普段何かを判断する時には、結構信念に従って、例えば、YESかNOのどちらとか、肯定的に受け止めたり、否定的に受け止めたりするベースは信念に沿っていますね。

僕、さんまちゃん好きなんですよ。『人生、生きてるだけでまるもうけ。』っていう信念に従ってると、なんでも面白い、楽しめる。っていうふうになりますので、僕ならそんな感じね。

あとは、『コツコツ積み重ねることだけが一番高みに登ることだ。』って、鈴木一郎さん、野球の。こういう信念だったり。

そういった信念に従って物事を判断する人が理想かな。できれば。

では8番目。

あなたにとって理想的なクライアントは、どんな心情に従って行動する人ですか?

【質問8】あなたにとって理想的なクライアントは、どんな信条に従って行動する人ですか?

谷口:今度は信条ね。さっきは信念。信条とは、正しいと信じて行おうとすることですね。

信念は考え、信条は行い。

で、僕が理想とするの代表的なのは、『迷ったら勇気のいる方を選択する。』そうすると多分チャレンジャブルだと思うんですね。

例えば、不安を感じる方の扉を開けるとか、そういう信条を持ってると、新しいことやチャレンジャブルなことに勇気を持ってアクションを起こしていける人だと思う。その人は多分成果が出る。

そういった信条に従って行動してくれたら理想的かなって思います。

では9番目。

あなたにとって理想的なクライアントは、時間についてどのように考えてる人ですか?

【質問9】あなたにとって理想的なクライアントは、時間についてどのように考えてる人ですか?

谷口:僕だったら、時間とは命と同じであるという。

で、時間は増やすことも、貯めることも、取っておくこともできない。

『その時間をどのように過ごしたかで人生は決まる。』みたいな考え方をしてくれるといいかな。

では、10番目。

【質問10】あなたにとって理想的なクライアントは、どんな態度や振る舞いをしている人ですか?

谷口:僕だったらどうだろうな、誰に対しても対等で分け隔てなく、あとは公平である、そして真摯に物事に向き合うとか、そんな態度や振る舞いや言動する人でいると理想的かな。

そう考えて、全部当てはまる人って多分いないと思うんですよ。

でも、この中で譲れないなと思うものはどれか?って決めるの。

おすすめは、これだけは譲れないなっていうのを決めるのをお勧めします。

それは、自分でコーチが決めればいいわけですね。それでコーチングをいっぱいしていくと、もっとこれが実は大事なんだなっていう項目が10個の中から多分見つかるんじゃないでしょうか。

でね、僕ぱっと思いついたんだけど、今、時の人で野球の大谷翔平さんっているじゃないですか。

10個の質問で、僕が理想とするものに結構な数で当てはまんない?

―― 当てはまりそうですね。はい!

理想的なクライアントを引き寄せるためには?

谷口:当てはまりそうじゃない?さっき、どんなコーチに対して認識を持っている、コーチに対してどのように関わってくる、自分の責任についてどのように考えている、目標やゴールに対してどんな考え方をしている、どんなコミュニケーションをとっている、どんな自己認知としている、どんな信念に従って判断している、どんな信条に従って行動している、時間についてどのように捉えている、どんな態度や振る舞いを行っている。

一応僕テレビでしか見てないんだけど、なんか僕の理想とするのに結構当てはまりそうな気がする。

なので、大谷翔平さんが僕のクライアントだったら、すっごい成果出るよね。

―― 間違いないですね。

谷口:っていうふうに考えると、結構見えてくんじゃないかなって思うんですね。

次は、やっぱり理想的なクライアントを引き寄せるためには、コーチがやまずやっぱり、自分が理想的なクライアントとなる。

コーチをつけることをお勧めします。

まず、自分が理想的なクライアントとなっていくと、自分の周りには理想的なクラントが引き寄せられてくると思うんだ。

なので、こっからもワークですね。さっき、10個の質問をしたじゃないですか?

その『理想的なクライアント』のところを『あなた』に変えて答えてみたらどうでしょう?

ワーク:『理想的なクライアント』を『あなた』に変えてみる

谷口:『あなた』とは、これ聞いてる人ね。

あなたは、コーチに対してどんな認識を持ってますか?

あなたはコーチに対してどのような関わり方をする人ですか?

あなたは、自分の責任についてどのように考える人ですか?

あなたは、目標、ゴールに対してどんな考え方をする人ですか。

あなたは、どんなコミュニケーションをとる人ですか?

あなたは、どんな自己認識をしてる人ですか?

あなたは、どんな信念に従って判断する人ですか?

あなたは、どんな心情に従って行動する人ですか。

あなたは、時間についてどのように考えてる人ですか?

あなたは、どんな態度や振る舞いをしている人ですか?

その答えが理想に近づけば、あなたの周りにはきっと理想的なクライアントが引き寄せられてくるんじゃないかなって思います。

いかがでしたでしょう?

―― 素晴らしいです!

谷口:若松さん、僕、少しは理想的なクライアントに近いかな?

―― いやもう超絶理想的です。今日お話を聞いていて、理想をあげていくのも、谷口コーチを思い浮かべながら埋めていくと、すごく為になるし、より理想的なクライアント像を明確にできるなって、今日とても勉強になりました。ありがとうございます。

谷口:良かったです。何度も言いますが、理想は考える限り最高の状態なので、現状はかけ離れてるっていうのが現状なんですね。

理想の反対語は現状なんですよ。現状とかけ離れてるから理想。僕たちは追い求める。

なので、皆さん、これを聞いてくれている人が現状は理想でないという状態はそれは良しとしてください。

ただ、どれかの項目を理想に近づけようと努力していけば、未来は僕は変わると思います。

ただ、10年後も現状のままだと、未来も現状のままなので、どこかの項目を理想に近づけるように取り組んでいけば、あなたの周りにも理想のクライアントが引き寄せられてきますので、トライしてみてください。

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