【もしトラ 第7話】不安を味方にする方法|言語化とジャーナリングで成長に変える

最終更新日:2026年1月13日

もし駆け出しの英語コーチが谷口貴彦の「虎プロ」を活用したら

第7話:みゆは「不安」を味方にした

こんにちは。
コーチ・セブンピース事務局の若松です。

前回の第6話では、みゆの初セッションの様子と、そこで活きた虎プロのメソッドについてお伝えしました。

今回は、

「不安を言語化する」

というテーマでお届けします。

実は、みゆが英語コーチとして安定したパフォーマンスを発揮できている裏側には、「不安との向き合い方」に大きな秘密があったのです。

みゆは言いました。

「不安って、悪いもんじゃない。
 むしろ、自分を信じて愛してるからこそ生まれる感情だと思う」

23歳の娘から出てきたこの言葉に、私は正直、驚きました。

今日は、ある日の食後の一服の時間に、みゆにこの【不安の言語化】について話を聞いてみました。

仕事を始める前、みゆが抱えていた「不安」

12月1日の入社前。
みゆは、ワクワクと同時に、ある不安を抱えていたようでした。

それを思い出すかのように、みゆは不安について話し始めました──

みゆ:
「ずっとパパとママの会社で働かせてもらってたから、今回初めて、外の世界で初めての人たちと働くっていうのがすごく不安だったの。

 ワクワクの気持ちと、不安が入り交じってて。
 でも、その不安をチャンクダウンしていったら、見えてきたんだよね」

私:
「何が見えてきたの?」

みゆ:
「私が不安に思ってるのは、”ちゃんとした社会人経験が初めて”ってことだったの。
 
 自分はなんとかできるっていう自信はあっても、やっぱり経験が少ないと不安は出てくるから。

 でも、それに気づいて言語化してるうちに、
 『経験が足りなくて不安ってことは、経験すればいいだけじゃん』って思えたんだよね」

「取り越し苦労だった」という気づき

みゆ:
「年上の人ばっかりだったけど、『仕事が早いね』『よく気づくね』って褒めてもらえる立場だってわかったの。

 パソコンのことは人よりわかるし、自分では当たり前だと思ってたことが意外と評価されるんだなって。

 だから、ただ『不安、不安』って言ってるのって、結局、取り越し苦労だったんだよね」

虎プロの中で、谷口コーチはこう言っています。

『漠然とした不安は、明確に(言語化)するだけで軽くなる』

まさに、みゆはこれを実践していたのです。

不安を漠然としたまま抱えていると、頭の中でどんどん大きくなっていく。

でも、「なぜ不安なのか?」をチャンクダウンして、その構成要素を明確にしていくと、

「なんだ、大したことないじゃん」

と気づけることが多いのです。

言語化がもたらす「2つの効果」

みゆは、不安を言語化することの効果について、こんなふうに話してくれました。

みゆ:
「言語化することには、2つの効果があると思うの。

 1つ目は、その場で不安が和らぐこと。
 
 話せる相手がいるなら、家族とか友達に話しておくと、自分のことを客観的に見れるようになるの。

 2つ目は、後から振り返れること。
 
 私が仕事始める前に不安だって思って、それを言語化して家族に共有してたから、
 
 今、約1ヶ月経って、『あの時こう思ってたけど、実際はこうだったな』って振り返れるの。
 
 それを先に生かしていけるから、言語化ってすごく大事だなって思った」

不安を言語化することは、単なる「吐き出し」ではない。

それは、

・今の自分を客観視する
・未来の自分のための記録を残す

という、2つの意味があるのです。

ジャーナリングと日記の違い

みゆは、この【言語化】を【ジャーナリング】という形でもここ1年ぐらい実践を続けているようです。

私:
「ジャーナリングって、日記とは違うの?」

みゆ:
「全然違うよ。
 
 日記って、今日あったこととか出来事をメインに書くでしょ?
 
 でも、ジャーナリングは、自分の考えや思いが軸になってるの。
 
 自分の感情や不安に向き合ったり、そのために自分に質問を投げかけたりしているの。
 
 私がジャーナリングを書く時に大切にしてるのは、まず『自分への愛と感謝』を持つこと」

私:
「自分への愛?」

みゆ:
「うん。
 私たちって、人に対しては優しくできるのに、自分に対してはすごくひどい言葉を投げかけたりすることあるでしょ?
 
 『まだまだ』とか『これができてない』とか。

 だから、いきなり不安に向き合おうとしても、防衛本能が働いて、うまく向き合えないの。
 
 まずは、自分が心地よく安心できる環境を作ってあげることが大事なんだよね」

ネガティブから始めない

みゆのジャーナリングには、ある「ルール」があるそうです。

みゆ:
「私のジャーナリング、見てみると、1日たりともネガティブなことから書き始めてないの。

 落ち込んでる時とか、心が重い時でも、最初は『こうやっていっぱいいっぱいになることもあるよね』っていう寄り添いから始めるの。
 
 そうすると、自然と書きたくなってくる。
 『じゃあ、なぜ私がこう思ってるのか、さらけ出してみよう』って気持ちになれるの」

これは、谷口コーチが虎プロで教えている「質問力」にも通じます。

いきなり核心を突く質問をするのではなく、まずは相手が安心できる空間を作る。

みゆは、それを「自分自身に対して」やっているのです。

みゆ:
「谷口コーチが言ってる質問を、自分に投げかけてあげてる感じかな。
 
 まずは自分が心地よく感じられる空間を作ってあげてから、『なぜ不安に思ってるの?』って質問を投げかける。
 
 それがちょっと抽象的すぎたら、もっと細分化していく。
 
 常に『なぜ?(WHY)』を頭に置いておくと、漠然とした不安が、課題に変わっていくの」

不安は「伸びしろ」のサイン

続けて、みゆがとても興味深いことを話し始めました。

みゆ:
「不安って、もし消え去ったら、私たち生きられないんじゃないかな」

私:
「どういうこと?」

みゆ:
「不安があるからこそ、次の課題を持てるじゃん。
 
 鳥だって、いつ外敵に襲われるかな、食料が取れなくなるから次に行かなきゃ、っていう不安が本能としてあるから対策するわけでしょ」

私:
「なるほど、不安はイノベーションの源泉かもしれないね」

みゆ:
「そう!
 
 不安って、潜在意識が変わりたいっていうサインだと思うんだよね。
 
 だから、成功する人とそうじゃない人の違いって、不安をチャンクダウンして、意識的に改善ポイントにできるかどうかだと思うの。
 
 チャンクダウンしていったら、それが次に向かうゴールや目標になるから」

私:
「つまり、不安を抱えてるってことは、もっと良くなろうって思ってることの裏返しだね」

みゆ:
「そういうこと!
 
 不安が出てきたら、『次の課題を見つけるチャンスだ』って思うようにしてる」

最近の「新しい不安」との向き合い方

みゆは、最近は新たな不安と向き合っているそうです。

みゆ:
「仕事を始めて1ヶ月以上経って、最初の『働く』っていう不安はクリアしたんだけど、また新しい不安が出てきたの」

私:
「どんな不安?」

みゆ:
「受講生の人たちに、自信を持って英語の学習メソッドを勧める自信がないんだって気づいたの。

 で、自信がないことが不安なんだとしたら、自信つければいいじゃんって思って。
 
 じゃあ、自信つけるにはどうしたらいいかって考えたら、受講生と一緒に自分も勉強すればいいんじゃんって。

 そしたら、すごく楽しくなってきて。あとやればいいだけだから、簡単だなと思って」

私:
「その考えは凄いね!不安は伸びしろっていうことだね」

みゆ:
「うん。
 
 不安に向き合った先には、必ず成長できるものが待ってると思うと、不安って悪いもんじゃないよね。
 
 むしろ、自分を信じて愛してるからこそ生まれる感情だなって思った」

あなたにとって不安とは何ですか?

今回のみゆの話を聞いていて、私自身もハッとさせられました。

不安を「避けたいもの」「消したいもの」としてとらえていたけれど、

みゆは、不安を「次の課題を見つけるチャンス」としてとらえている。

同じ不安でも、とらえ方ひとつで、その後の行動がまったく変わってくる。

確かにそうだなぁと考えさせられました。

【不安】をポジティブにとらえて、チャンクダウンしてみよう。

そう考えさせられた夜でした。

次回予告:みゆはAIを活用した

みゆは、ChatGPT(彼女は「チャッピー」と呼んでいます)を仕事でフル活用しています。

クライアントへのサポートだけでなく、学習が加速するようなコーチングツールを自分で作って受講生に提供したり。

正直、その活用方法を聞いて、私はびっくりしました。

先輩コーチたちがまだAIを使いこなせていない中、みゆは当たり前のようにAIを「相棒」にしている。

そして同時に、少し恐ろしくも感じました。

AIを活用できるコーチと、そうでないコーチ。

この差は、これから想像以上に大きく開いていくのではないか、と。

次回は、みゆが実践しているAIの具体的な活用方法についてお届けします。

次回の「もしトラ」もどうぞお楽しみに!

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