【もしトラ 第3話】LET THEM理論で人間関係が楽になる!エゴを手放すコーチングの極意
もし駆け出しの英語コーチが谷口貴彦の「虎プロ」を活用したら
第3話:みゆは「執着」を手放した
おはようございます。
コーチ・セブンピース事務局の若松です。
前回の第2話では、みゆが
・最年少の英語コーチとして仕事をスタートしたこと
・「プレゼンス」と「エネルギー」の関係に気づいたこと
・言葉がけの習慣を変えることで、周りの人が変わっていったこと
についてお話ししました。
今回は、その続きです。
同じ夜の散歩の中で出てきた、「執着」と「エゴ」、そして海外のコーチから学んだ「LET THEM THEORY」の話。
そして、コーチとしてエゴやコントロール欲求を手放すことの大切さについて、お伝えします。
散歩の続き:「執着を手放したら、めちゃくちゃ楽になった」
星が綺麗な夜道を並んで歩いていると、みゆが続けて、こんなことを話し始めました。
みゆ:
「最近さ、執着を手放せるようになってきたんだよね」
私:
「執着?」
みゆ:
「うん。前はさ、ひかる(弟)とか、パパに対しても、
『こうしてほしい』
『なんで分かってくれないの?』
『もっとこうしてくれたらいいのに』
って、心の中で思うことがすごく多かったの。
でも今は、その”こうあってほしい”をだいぶ手放せるようになってきた感じがするんだよね。
そしたら、めちゃくちゃ楽になった」
私:
「そうなんだ!それはすごく良いことだね。何かきっかけがあったの?」
「LET THEM THEORY」との出会い
みゆ:
「きっかけの一つは、メル・ロビンスの『LET THEM THEORY』だったんだ」
私:
「LET THEM THEORY?」
みゆ:
「うん。ざっくり言うとね、
『人が何を考え、どう行動するかは、その人の選択。
そこをコントロールしようとするのはやめて、
LET THEM ─ “そうさせておけばいい”』
っていう考え方なの。
・遅刻する人は、遅刻させておけばいい
・批判する人は、批判させておけばいい
・去る人は、去らせてあげればいい
その代わり、
”私はどう在るか?”
”私はどこにエネルギーを注ぐか?”に
集中しようっていう考え方」
私:
「なるほどね」
みゆ:
「人の行動をコントロールしようとするのって、エネルギーめちゃくちゃ使うし、うまくいかないとイライラするじゃない?
でも、”LET THEM”って考えられると、その人はその人の人生を生きてるんだなって思えて、すごく楽になるんだよね」
その一言を聞いたとき、私の中でもいろいろな場面がフラッシュバックしました。
「あれ、これ全部、自分もやってきたな・・・」
みゆの話を聞きながら、私は心の中で、こんなことを考えていました。
(これ、全部、自分もやってきたな・・・(;^_^A)
仕事のクライアントに対して、
・クライアントのためだと思って、あれこれ進言する
・「こうした方が絶対いい」と強く提案する
・その方向に進むように、言葉や提案で後押しする
そんな場面が、いくつも思い出されたからです。
もちろん、そのときの自分は「クライアントの成功のために」と本気で思っていました。
でも、振り返ってみると、
「本当にクライアントが望んでいたことだっただろうか?」
「それは、ただ私が『正しいと思う方向』に導きたかっただけでは?」
と、恥ずかしくなるような気持ちが湧いてきました。
結果が出たプロジェクトもありました。
でも、それは「クライアントが心から望んだゴール」だったのか、あるいは「私の自己満足を満たすためのゴール」だったのか。
そう考えると、自分の中のエゴや執着、コントロール欲求が、いくつも見えてきました。
そのエゴや執着、コントロール欲求の影響について、若干23歳のみゆが気づき、実際に手放す方向に行動を変え始めている──。
その姿に、自分の子どもであることを一旦忘れて、素直に「すごいな」と尊敬の念が湧いてきたのです。
虎プロで学んだ「エゴを脇に置く」という在り方
歩きながら、私は虎プロの一場面を思い出していました。
谷口コーチは、虎プロの第9回「フィードバック」の回で、コーチ力アセスメントの項目としてこんなことを話しています。
「私は自分のエゴを手放して、クライアントのためにフィードバックする」
・自分が「こう言いたい」と思うのはエゴ
・「これを指摘したい」と思うのもエゴ
・そのエゴを手放す
この一線が、とても大きいのです。
そして、
「コーチは、自分のエゴやコントロール欲求を静かに脇に置いて、”クライアントのためかどうか”で言葉を選ばなければいけない」
というメッセージを、虎プロ全編を通じて繰り返し伝えています。
例えば、フィードバック一つとっても、
「今、浮かんだことが一つあるんだけど、伝えたほうがいい?」
というように、クライアントに情報を受け取る選択権を渡す。
そこには、
「自分の気づきを言いたいから言う」のではなく、
「本当に相手のためになるかどうかを確かめながら、必要なときだけ情報を渡す」
という姿勢があります。
さらに谷口コーチは、こうも言っています。
「自分のフィードバックに固執しない。
採用されないときって、いっぱいあるんです。
その情報はいらない、みたいにスルーされるときがある。
でも、固執しない」
「それがエゴなんでしょうね。
自分のフィードバックを採用してほしい、みたいな」
つまり、自分が発した情報を相手がどう扱うかは、相手の自由。
まさに「LET THEM」の精神そのものです。
みゆは、70時間の虎プロ動画を編集する中で、こういった谷口コーチの在り方に何度も触れてきました。
そして、メル・ロビンスの「LET THEM THEORY」と出会って、
・エゴを手放すこと
・執着を手放すこと
・人をコントロールしようとしないこと
の大切さが、自分の中で一本につながったのだと思います。
もしかすると、こうして執着を手放してきたことも、最近のみゆが、ものすごくエネルギッシュで、周りの人たちに良い影響を与えることができている大きな要因のひとつなのかもしれません。
私自身も、みゆに習って、執着やエゴ、そしてコントロール欲求を少しでも小さくできるように、これからも意識していきたいなと思いなおした散歩の帰り道でした。
次回予告:みゆは「未来」を語り始めた
最近のみゆは、本当にエネルギーに溢れています。
でも、ここに至るまでには、決して平坦な道のりではありませんでした。
2年前、みゆは母親(私の妻)を亡くしました。
そこから約1年間は、精神的にも本当に苦しい時期が続きました。
でも、海外への語学留学、新しい友達との出会い、そして「天職」とも言えるような仕事との出会いを通じて、少しずつ、少しずつ、前を向けるようになっていきました。
そして今、みゆの中には「未来への希望」が芽生え始めています。
達成したい未来像も、少しずつ輪郭を帯びてきているようです。
次回の第4話では、みゆが語り始めた「未来」についてお伝えしていきます。
お楽しみに!










